先日、衝撃のニュースが飛び込んできた。
「 ギターメーカーのギブソンが倒産の危機! 」
というもの。
Gibsonと言えばFenderと並ぶギター・・・特にエレキギターにおいて二大巨頭のひとつ。
まさかまさかの「倒産の危機」。
そして、Twitterでは「 #ギブソン復活の為には 」というハッシュタグも流行り、皆が色々な意見を出していました。
色んな意見を見て、僕も考えてみました。
目次[表示]
ギブソン破産危機についてのTwitter上の意見
Twitterで見たものの中で多かったのはこんな感じ。
などなど。
ごもっともな意見も多いです。
で、僕の意見はコレ!
ギブソンが破産回避を復活するためには若いギターヒーローに使わせる
僕の考えは
若いギターヒーローに使わせる
です。
Gibsonのギターをギターヒーローはたくさん使っている
もしくはギブソンがギターヒーローを作り上げるか育てる。かな。
「ギターヒーローに使わせる」と書いたけど、既にたくさんのギターヒーローがギブソンのギターを使っているんですよね。
エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、スラッシュ、カルロス・サンタナ、トニー・アイオミなどなど。
超有名人ばかり。
でも、これじゃダメなんです。
ギブソン破産回避するためには彼らはちょっと古い
クラプトンやスラッシュは有名人ではあるけど、ちょっと古いんです。
大好きだけど、新しいギターヒーローではないと思っています。
この言い方は超語弊がありますが悪い意味は含めていません。
彼らは誰もが認める素晴らしいギタリストで、凄まじく人気のあるギターヒーローです。
でももっと新しい血が必要だと考えています。
今までのギターヒーローが好きな人で彼らに憧れてギブソンを欲しいと思った人は既に買っている気がするんです。
ギブソンのギターに憧れる層を生み出さなくてはいけない
クラプトンやスラッシュなどがスターになったのは10~20代。(二人は18歳でスターに)
それからもう30年以上経っているんです。
若きギターヒーローも大人になり、
若きギターヒーローに憧れた人も大人になっています。
若い時にギターヒーローを見て「俺もギブソンのギターが欲しい!」と思った衝動を新たに生み出さなければならないんです。
ギブソンに憧れる層を作り出さなくてはいけないんです。
そのために「若い人達に訴える必要がある」のです。
スラッシュなどはカッコイイけど、昔と違い訴求力が落ちている。
それは彼らやバンド・音楽が円熟期に入っているから。
(とは言いつつもカッコイイから力は強いけど)
スラッシュなどが好きな年齢・層はあるけど、もっと若い層をターゲットとした戦略が必要。
そのために新しい若きギターヒーローが必要なんです。
その時代でヒットする音楽においてのギターヒーロー。
昔のクラプトン、ヴァン・ヘイレン、イングヴェイ達のような多くのギタリストを虜にするヒーローが必要なんです!
Gibsonのギターは年配の方が買うもの?
少し話はずれて、これは知り合い(50代男性)が言っていた事なんですけど、かなり重要なこと。
「俺らが若い頃はFenderやGibsonって高嶺の花だったんだよね。買えなかった。
で、今お金を稼げるようになって買うんだよ。」
と。
こういう方々は一定数いると思います。
たしかにあの時買えなかった物を・・・という想いがありますよね。
これ自体はOKなんだけど、この年代が買い終わったら終わりな気がするんです。
「いつか買う」という50代?60代からの需要がなくなり、さらに若い人も見向きもしない。
今もヤバイけど今後も確実にヤバイ。
ギブソンを欲しいと思う層を産み出し続けないと難しいと僕は思います。
ギブソンのギターを使ってもらうのは大変
「新しい若きギターヒーローが必要」と書きましたが、そもそも最近はギターヒーローという人種自体とても少ないと思っています。
多少の人気を得ている人はいるけど、昔のような凄まじい人気・知名度を誇る人は少ないかと思います。
ギターヒーローが少ないなか、ギブソンのギターを選んでもらうのはとても難しいと思っています。
ギブソンの特徴は色々あるけど、「ハムバッカー」「チューンオーマチックブリッジ」などがあります。
・・・が!
正直これに近い仕様は他のメーカーでも出しているんですよね。
ハムバッカーの太い音が欲しい場合でも、他のメーカーでハムバッカーを搭載しているのは山ほどあります。
さらにギターとしても作りが良いメーカーが多い。
その中でギブソンを使ってもらうのはかなり大変だと思います。
ギターヒーローを見つけたらギブソンのギターを使ってもらうために破格のギャラを支払う
「若いギターヒーローに使わせる」が僕の主張ですが、良さそうなギターヒーローを見つけたら「破格のギャラ」を提示して使ってもらうようにする必要があると思っています。
年間何億円払ってでも。
とにかく、若い人気・知名度急上昇の人に使用してもらい「俺もあの人と同じギター(ギブソン)が欲しい!」と思わせる必要があります。
今、若いギターヒーローでギブソン使っているのは・・・パッと思い浮かばない。
ザック・ワイルドとかデレク・トラックスあたり?(デレクでも40歳近い)
10代・20代あたりの若いギターヒーローがいればベスト。
若い層に人気の人を起用しない限り、若い層に接触する回数はかなり減るはず。
数千万~億を出しても回収できるのなら全然OKだと思うんです。
そして、アーティストモデルを作り売り出す。
ジョンメイヤーがFenderからPRSへ移籍
余談。
Fender使いで有名なジョンメイヤーが少し前からPRSギターを使うようになりました。
さらに少し前にPRSからストラトにかなり近い3シングルのモデルを作らせました。
これはPRSの売上にかなり貢献するのは確実です。
ジョンメイヤーという超絶人気アーティスト。
こういう人間をギブソンが使えれば売り上げは確実に上がるはずなんですよね。
ギブソンは質の良いモノを作る必要はない
ギブソンは質が悪くなったというのがここ数年言われています。
でも倒産を回避するために「もっと質が良いものを作る」必要はないと考えています。
質が良いにこしたことはないけど、現状で質を良くして一気に業績が上がるとは思えない。(後々業績は上がる対策だけど)
とにかく、新しいギターヒーローに使ってもらうのが先決です。
今一番効果が期待できる対策だと思います。
ギターヒーローさえ確保できれば(今は)質はそれほど重要ではないと思っています。
これには3つ理由があります。
B'z 松本孝弘モデルが売れまくった
日本のアーティストのB'z 。
そのギタリストの松本孝弘さんは自身のモデルを出しています。
松本さんは昔から第一線で活躍するギターヒーロー。
松本さんのファンでギターをやっている人は結構多いと思います。
その中の熱狂的なファンは彼のモデルだったら絶対買うと思うんです。
「松本孝弘さんのギターは全部所有したい!」という人達は必ず買いますよ。
コレクターズアイテムの意味合いもあるので質とか気にしない人も多いはず。
「けいおん!」でレスポールが爆発的に売れた!
以前「けいおん!」というアニメが超流行りました。
高校生がバンドをやるという内容だったと思う。
主人公の平沢唯という女の子はギターを弾きます。
レスポールを使用しているんです。
そして、「けいおん!」の人気もあり・・・
レスポールが超爆発的に売れた!!
らしい。
これは楽器店で働いていた友人に聞きました。
アニメだけど、ある意味ギターヒーローである平沢唯というキャラのファングッズを購入したとも言えます。
この場合も「質が良い」とかは関係ない。
「良いギターが欲しい」ではなく、「平沢唯ちゃんと同じタイプのギターが欲しい」わけだから。
自分も含め最初はそんな感じだったと思うんです。
「良いギターを作る」のが特効薬ではなく、「ギターヒーロー」の方が即効性は高いと思っています。
実在する人間のギターヒーローではなくても、アニメなどでもヒーローを生み出せれば利益を出すことは可能という証明でもあります。
けいおん!ではアニメを見る層と音楽・楽器を結び付けたのも重要で、今までの層とは違う新しい人達にアピールできたのも大きかった。
ギブソンのギターは若いギターヒーローに使わせるべし
「 #ギブソン復活の為には 」の答えとして「ギブソンは若いギターヒーローに使わせるべし」というのが僕の考えです。
この考えはTwitterでは1~2人しか目に入りませんでした。
と言っても「これが正解!」というものでもないんですけどね(笑)
勝手な妄想でしかないです。
でも、これはかなり重要な事だと思うんですよね。
今までのギターヒーローが大御所になり、それに頼り過ぎると「ギブソンは古い」という印象も多少は出てきてしまい、さらに若い人達が離れる可能性もあると思っています。
なので、ここでも若いギターヒーローに使ってもらうメリットが出てくるはずです。
また「あの人が使っているのと同じのが欲しい」というのはもちろん、「あのギターを使えばこの人と同じ音が出せる」「ギブソンを使えば俺もギターヒーローに!」という気持ちを持たせるのが大事だと思います。
Gibsonカッコイイよね。
買うならGibsonだよね。
そんな風に思ってもらえるようになる必要があると思います。
また既存モデルも大事だけど、アーティストモデルも作れればメーカーとしてもっと盛り上がると思うんですよね。
Gibsonは音楽の歴史においても大事なメーカーで、ジャンル関係なくどの時代も活躍してきた楽器です。
ダメだとしてもどこかが買収する気がするけど、無くなるのだけは避けてもらいたいですよね。
ギブソン頑張れ!
【追記】米ギブソンが経営破綻
【ニューヨーク=有光裕】米老舗ギターメーカーのギブソン・ブランズは1日、米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を米デラウェア州の裁判所に申請し、経営破綻した。
同社は100年以上の歴史を持ち、エリック・クラプトンやB・B・キングなど、世界の有名ギタリストが愛用したことで知られる。
最近はパソコンなどで音楽を作るデジタル化の動きが広がるなか、売上高が落ち込んでいた。本業の落ち込みを補うために手がけたヘッドホンやスピーカーなど音響機器の販売も振るわなかった。
今後は負債を減らし、経営再建を目指す方針だ。同社は「長期的に安定した経営基盤を作り直すことができると信じている」との声明を発表した。商品の生産や利用者へのサービスの提供に影響は出ないと説明している。 引用元 : Livedoorニュース
破綻危機でしたが、2018年5月2日に経営破綻となりました。
ただ、今後再建するための破綻なので、Gibsonのギターが消失するわけではないようです。
今後の経営再建に期待です!
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