「かわいそう」
という言葉は思ったり言葉にすることもあると思います。
でも、「かわいそう」という言葉は使わないほうがいいと思っています。特に誰かに対して使うのは気を付けたほうが良い。
僕が思う『「かわいそう」という言葉を使わないほうがいい4つの理由。』を書きます。
は是非見て欲しいと思います。
かわいそう という言葉の意味
「かわいそう」という言葉の意味はこちらです。
かわいそう とは
《ダナ》みじめな状態にある人に対して、同情せずにいられない気持であること。ふびんなさま。
「あの子が―だ」
この言葉は何気なく使ってしまいますが、言われた側は結構厳しい。
かわいそう は「もう変えられない」ことに対して使われる
かわいそうが言われる状況はどんな時か?
ヒドイ状況や行動をされている時に使うことが多いはずです。
例えばですが
などなどあります。
ついつい言ったり思ってしまう「かわいそう」ですが、この言葉を使う時は「相手の状況はもう変えられらない過去のことに対して」使うことが多いです。
「今」だとしても「今」と言った瞬間に過去のことになります。
言われる側になって考えてみましょう。
過去のことに対して「かわいそう」と言われるのはどういう気持ちか。
もう変えられないことに対してかわいそうと言われる。
この時にどういう気持ちになるか。
決して良い気持ちにはならない。
例えば、手足がない乙武 洋匡さんに対して「あの体で生まれてきたのはかわいそう」など言ったことや思ったこともある人も多い気がします。
多くの人間は手足はあるし、「ないと不便だな」くらいに思って使うかもしれません。
もうすでに変えられない事実に対して言われてもどうしようもできないし、同情されても困る。
もし自分が言われたら「そうなんですよね~あはは(苦笑)」という返ししかできなさそう。
既に変えられないことに対して同情されるのは心としては厳しい。
かわいそう は反省・後悔をしていても言われる
かわいそう は反省・後悔をしていても言われる。
ということを聞いた人は「相手がかわいそう」と言いたくなる気持ちはあると思う。
ここで「かわいそう」という言葉を言われるといわれた側はかなりツライ。
先程も伝えたように「すでに起こってしまった、もう変えられない」ことに対して言われる。
しかも自分としては反省・後悔をしている。
「もうそんなことはしないようにしよう」と思っている。
今は違う。
今だったらそんなことをしない。
そんな風に思っていても、
「そんなことをするのはヒドイね」
と言われている気分になる。
言われた側の気持ちは「そうなんだよ。ヒドイことをしたのは分かっている。」としかならないんですよね。
「だから今は変わったんだよ」と思ったとしても、相手の言葉は「変わった今」ではなく、「もう変えられない過去」を刺す。
反省や後悔をして落ち度を自覚しているからこそ、「かわいそう」という言葉は厳しく痛い。
変えられない過去をずっと攻撃し、過去をえぐられている気持ちになる。
かわいそう は近い人まで攻撃をすることになる
かわいそう は近い人まで攻撃をすることになる。
かわいそうと言った人のみならず、その状況にした近い人も攻撃をくらう。
障害を抱えた子に対して「かわいそう」と言えば、その子に対してはもちろん「産んだ親」に対しても攻撃がいく。
「こういう状態で産んでしまって申し訳ない」
と多少なりとも思っている人は多いと思う。
その部分に対して「かわいそう」という言葉は刺さる。
誰も「そんな子を産んでかわいそう」とは言っていない。
でも結果論としてそういう現状になってしまったのは誰か…という部分に攻撃は伝わる。
親や友達や近い人を攻撃されて気分が良い人は少ないですよね。
旅をしていて思ったこと
僕は若い時に世界一周の旅をしていたことがあります。
フランスの新幹線でトルコの3人組と相席になり色々と話す。
名前を漢字やカタカナで書いてあげると外国の方は喜んでくれることが多かったので、「このメモ帳に名前書いて」というと「僕は文字が書けない。戦争で読み書きを習えなかったんだ」と言う。
日本とは違う状況を知って驚いた。
この時に「かわいそう」という言葉を使えば、その人に対してもそうだし、その国に産んだご両親、さらにはその状態にした国に対しても同情をすることになる。
言葉は多くの範囲に伝わってしまう。
かわいそう は上から見て下の人に対して使う見下した言葉?
かわいそうという言葉の意味を再度見てみます。
みじめな状態にある人に対して、同情せずにいられない気持であること。ふびんなさま。
「みじめな状態にある人」に対して使われる。
これは完全に自分がみじめではないからこそ言える言葉だと思う。
みじめではない人が、みじめな状態のある人に使う。
上から下に使う言葉のように感じる。
ある意味では見下した気持ちになってしまった時に頭の中に浮かぶ言葉でもあるのかもしれない。
そして、言われた方が「上から言われている」「私よりも状態が良いから言っている」と感じてしまったら、相手は絶対良い気分にはならない。
イヤな気持ちになるし、怒りを覚える人もいるはず。
【まとめ】「かわいそう」という言葉を使わないほうがいい3つの理由。
ここまで書いた内容をまとめてみます。
「かわいそう」という言葉を使われると
- 既に変えられないことに対して同情される
- 反省・後悔をしていても変えられない過去をずっと攻撃し、過去をえぐられる
- 親や友達や近い人を攻撃されてしまう
- 見下されているように感じる
・・・結構キツイですよね。
これが『「かわいそう」という言葉を使わないほうがいい理由。』です。
かわいそう という言葉を僕が受けて思ったこと
僕自身が「かわいそう」と言われて思ったこともあります。
話はそれるので↓に折りたたんで置いておきます。ご興味があれば開いて見てください。
かわいそうという言葉を伝えても特に良いことはない
個人的には「かわいそうという言葉を伝えても特に良いことはない」と思っています。
言われた経験もあるし、別のことでも言われたとしたら…と考えても良い気持ちになることは少ないと思う。
気分が落ちる可能性がある。
相手が同情して欲しいと思ってたら別だけど、それなら別の言葉を使った方が無難な気がする。
【おわりに】「かわいそう」という言葉を使わないほうがいい4つの理由。
「かわいそう」という言葉は使わないほうがいいと思う4つの理由を書きました。
個人的にはあまわり使わないほうが良いと思うし、僕自身も極力使わないように心がけています。
相手に悪い感情を抱かせてしまう可能性があるのなら控えたほうがいいと思っています。
先日、友人の美容師とこの話をした時に「お客様に色々な身の上話をされるけど、かわいそうという言葉は絶対使わないようにしている」とも話していました。 やっぱり同じなんだなって。
「かわいそう」というのは何気なく思ってしまう感情ではありますが、言葉に出すのは少し考えたほうが良い。
特に誰かに対して使うのは気を付けたほうが良いと思っています。
別の言葉や表現をするのが好ましいと考えて気を付けています。