先日「執筆活動を無期限休止します」という記事を読みました。
この記事は「とてもわかる」と思った記事でした。
諸口正巳(モロクっち)さんというラノベ作家さんの投稿した記事です。
商業デビューしいくつもの賞歴もある方です。
Amazonでも多数の書籍が発売されています。(諸口正巳のAmazon著者ページを見る)
記事の内容は
諸口正巳(モロクっち)は小説書くのやめます。
というタイトルそのものです。
その理由は
・最近、作品の感想はもちろん反応すらもらえなくなってきた
・書きたくない
とのことです。
そして
「感想や反応をもらえていたのにもらえなくなってきた。= もう面白いものが書けなくなった 」
「感想とは衝動の産物で、強く心を動かされたときに自然と出てくるもの。感想がないということは大勢の心を動かせるような力がなくなった。ここが潮時だなと感じました。」
と考えるようになり「もう書きたくない」という気持ちに至ったとのことです。
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この記事と内容を読んで色々と思うことがあったので自分なりの考えを書いてみます。
褒められたり反応があるのは嬉しいしモチベーションが上がる
創作活動をしている人にとって褒められたり反応があるのは嬉しいしモチベーションが上がることなんですよね。
「良いね!」
「面白いね!」
「すごいね!」
こういうので十分嬉しいものだと思う。
褒められない・反応がないくらいでやめるならそれまでの創作意欲だってこと
また、褒められない・反応がないくらいでやめるならそれまでの創作意欲だってことでもあるよね。
そもそも反応がないなら自分の能力に問題があるわけだしさ。
ま~、他人からの評価でやめるんだったら遅かれ早かれ無理だよね。
早めにやめられて良かったんじゃない!?(笑)
・・・
・・・
なんて言えない。
気持ちとしてはそういう思いはゼロではないし、間違っていない部分もある。
(この方がではなく、自分に置き換えた場合の思い。)
でもやっぱり反応がないのってかなり寂しいもんですよね。
反応がどんどん減っていくと存在意義を見出せなくなる
反応が全てとは思わないけど、反応が減っていくと自分の存在意義を見出せなくなる。
創作活動は誰かのためだけにやるものではなくて自分が世に出したいから出すものという人もいるはず。
何かへこむことがあっても「次は反応あるものを創ってやるぜ!」という思いに駆られることが多いと思う。
しかし長年に渡り徐々に反応がなくなっていくのが分かっていると「俺はもういらないのかも?」と思うのもありえる話。
最初から誰からも反応がないならまだしも、反応があったのがどんどん減っていくのはキツイですよね。
「好きなら続けられる」という意見もあるだろうけど、好きだけじゃ続かないこともあると思う。
「そういう人はそれまで」という考えも当てはまるけど、誰にも見向きもされないまま世に出し続けるのはちょっとツライことでもあるよ。
やっぱり見てほしいじゃん。
「良いね、面白いね」って言ってもらいたいもん。
それがどんどん減っていく状態はメンタルを削られるよね。
「俺にはもう才能がないのかもしれない」と思ってどこかでポキッと心が折れたらもう終わり。
それが今回の決意だったんだと思う。
感想を言ったり反応したり褒めるだけで創作活動を続けてくれる人もいる
「他人の評価でやるやらないを決めるな」という考えも多いにある。
でもツライものはツライ。
反応が欲しい。
そういう人も多いと思うんですよね。
反応や感想・褒められるのをもらえるだけで続ける意味を見出せる人もいるんですよね。
他人の評価が大きなモチベーションになったり、続ける力になる場合もあるんですよね。
全員がとは言わないけど、そういう人たちもいる。
気軽に反応をしたり感想を言ってあげるだけで大きな力を得られる人もいる。
創作活動がどうのこうのまでいかなくても、良い反応があれば喜ぶ人はほとんどだと思うので気軽に言ってあげたほうが良いよね。
ファンが感想を送るにはハードルが高すぎる
とは言いつつも、「ファンが感想を送るにはハードルが高んだよ^^;」と思っている人も多いですよね。
こんなツイートを見つけました
創作者の「感想」とファンの「感想」のイメージの違い
創作者の「感想」とファンの「感想」のイメージの違いたぶんこんくらいあるから「全然感想くれない好かれてないんだ。゜(゜´Д`゜)゜」て思うと双方悲しいことにしかならんよ。 pic.twitter.com/WtxswtHNPd
— 魅唖 (@nekonomia) August 21, 2020
3万RT、7万いいねがあり、リプ欄には同意の意見が多数。
「わかる」
「自分が話しかけてもいいのか?」
「表現力、語彙力がなさ過ぎてつぃ身を引いちゃう感じ」
「勇気が持てない」
多くの人が「そうそう、これ!」と思っています。
でも、このツイートに対してとある作曲家さんが一言ツイートをしていました。
ゲーム聖剣伝説などの作曲家の菊田裕樹さんの一言
聖剣伝説などでおなじみの作曲家の菊田裕樹さんがこのツイートに対して一言。
言いたいことは十分にわかるけど、言わない言葉は存在しないのと同じ、伝えない感想は存在しないのと同じ、それを想像で補えというのは、やはり無理な話だと思うな。☺️ https://t.co/YeEpwfYtwB
— 菊田裕樹💫 HIROKI KIKUTA (@Hiroki_Kikuta) August 22, 2020
言いたいことは十分にわかるけど、言わない言葉は存在しないのと同じ、伝えない感想は存在しないのと同じ、それを想像で補えというのは、やはり無理な話だと思うな。☺️
ハードルが高くて感想を伝えられないのは結局は何も伝えていない
本当に言いたいことはわかるけど、ハードルが高くて感想を伝えられないのは結局は何も伝えていないんですよね。
心の中に溢れる想いを抱いている人も多いと思います。
言いたいけど言えないんだよ!伝えられないの!…と思っている人もかなり多い。
でも思っても伝えないなら相手にとっては「思ってない」と同義なんだよね。
恋愛でも「好き」って伝えないと好意は伝わらないじゃないですか。
日頃から行動を見てればわかるかもしれないけど、見れない人にはわかる術はないし。
だからちゃんと言ってあげることが分かりやすいし大事なんだと思う。
ハードルが高くて言えないというファンがクリエイターを殺す
反応をする・感想を言うだけで創作活動を続ける人も結構多いと思う。
その言葉が続けるモチベーションになるという人たち。
逆に反応がなくて感想もないことがツラくて色々と考えてしまいやめてしまうことになってしまうケースもある。
今回の執筆活動をやめたラノベ作家さんがそうですよね。
ハードルが高くて感想を言えないというファン達がさっきのツイートのリプ欄にいたけど、そういう人たちが反応を気にしてしまうクリエイターを殺すんだよな。とどめを刺す。
今回の件で言えばその「言えないよ~><」というファンによって殺されてしまったのかも。
実際につまらなくなったかはわからないけど、良い反応が常にあれば違った結末になっていたかもしれないなと思った。
たった一言伝えていれば好きな人を殺さずに済んだのに。
好きだから言えない結末がこれじゃ悲しすぎる。
今さら「あなたの作品好きでした」って言っても遅いんだよ!もっと前に言えよ!
そして「執筆活動をやめます」という記事のコメント欄には「あなたの作品好きでした」というコメントが多く書かれていました。
作者さんにとっては
「今さら言っても遅いんだよ!もっと前に言えよ! 」
でしかないよね。
こうなる前にその言葉欲しかったよ・・・。
て気持ちですよね。
このツイートの言葉が全てだよなぁ。
今さらバズってもねえ。
今さら……— モロクっち (@m_molockchi) August 21, 2020
悲しい。
※Twitterアカウントも削除されてしまいましたね…。。
たった一言感想を伝えるだけで救えることもある
今回は感想を伝えないファンを悪のように書いてしまいましたが全てがそうとは思っていません。
言う言わないも個人の自由です。
ただ、創作者で反応を気にする人もいるというのも知っておいてほしいなぁとも思います。
ファンがたった一言感想を伝えるだけで救えることもあるんだってこともあるんですよね。
単純に好きな人が創作活動やめちゃったら悲しいじゃないですか。
それが自分の行動で辞めちゃったらさらに悲しいじゃないですか。
反応には創作者も全部には対応できないかもしれないけど、良い反応をもらえたら嬉しいはずなんですよね。
一言伝えるだけ。
好きな人を喜ばせられれば嬉しくない?
「喜んでほしいな」ていう想いで気軽に伝えられれば、もっと優しい世界になるような気がしました。
ちょっとしたことでも相手が喜びそうなのは伝えておいたほうがお互い後悔が減らせるなとも思いました。
好きな活動している人にはちゃんと感想を伝えるのが大事だよね
諸口正巳(モロクっち)さんの記事「執筆活動を無期限休止します」を読んで思ったことを書いてみました。
色々と思うことはあるし何が正解かなどはおいておいて、最終的に感じたのは
「好きな活動している人にはちゃんと感想を伝えるのが大事だよね」
でした。
また創作物を販売している人であれば購入してお金を落とすことも大事だなぁと再度思いました。
作品を購入して感想を伝える。
それで好きな活動を続けてくれるならファンとしても嬉しいよね。
「いいね」じゃなくて「RT(シェア)」しろよ!!
今回の件は以前書いた記事『「いいね」じゃなくて「RT(シェア)」しろよ!!!』 にも近いなと思いました。