先日、エフェクターメーカーのOvaltoneさんに誘って頂きスタジオに入りました。
Ovaltoneさんとは5~6年ほど前にD.A-project氏に紹介して頂き、それ以来仲良くさせて頂いています。
GD-013は昔からずっと愛用しているほど大好きなペダルです。
今回のスタジオでは未発売を含むエフェクターペダル7種、新しいギターパーツをがっつり試させて頂きました。
いやぁ・・・
どれも凄すぎた!!
Ovaltoneさんのエフェクターはかなり試してるけど、全てがレベルが高過ぎるし、確実にその時代の先頭を走っている。
今回全部をレビューさせてもらいますが、本当に凄すぎるから読んで欲しい!
駆け足気味で書いていきますが、少しでも参考になれば嬉しいです!
試させて頂いたOvaltoneエフェクター
今回試したエフェクターはこちら。
ひとつずつレビューをしていきます。
ちなみに使用したアンプはRoland JC-120、シールドはOvaltone DARK HORSE。
Ovaltone 34-Xtreme レビュー
Ovaltone 34-Xtreme レビュー
このモデルの持っていた印象は「マーシャル系のペダル」です。
実際に使ってみると、まさにその通りなんだけど各モードの素晴らしさは凄まじかった!
チャンネル説明(公式)
“B” チャンネル・・・ハイゲインモディファイドチャンネルで、中域の粘りがありまとまりの良い歪が得られます。
“F” チャンネル・・・ハイゲインモディファイドチャンネルで、王道のサウンドをそのままゲインアップしたようなワイルドな歪が得られます。
“P” チャンネル・・・プレキシを意識したローゲイン~ミドルゲインチャンネルです。
公式の説明はこんな感じだけど、僕の印象を簡単に書くと
“B” ・・・ 粘っこいの中域のBognerモード。
“F” ・・・ 超ハイゲインまでいけるモード。 FriedmanのFかも?
“P” ・・・ シャキシャキのプレキシモード。
です。
この中で “F” と “P” モードが超良い!
【“F” チャンネル】
ハイゲインのFモードは、ハードロック・メタルまでいけるゲインの量で、もうね、とにかく気持ち良い!!
「そうそう!これだよ! このジューシーさだよ!!」って思えるモード。
単音の太さもミュート時のゴンゴンいける気持ち良さ。最高!
歪み面でかなり幅広く対応できるモード。
【“P” チャンネル】
プレキシモードのPチャンネル。
クランチが凄まじく気持ち良い!
クランチに設定してコードを鳴らせば「あ~、これこれwww」てなる(笑)
単音カッティングもコードカッティング、コードジャーンも良い。
レンジも広めでコードの分離も良いし潰れない。ヌケも良い。
ソロでの使用も良いけど、個人的にはバッキングで使用するのが良いモードだと思いました。
気持ち良いチャンネルでした。
「34-Xtremeね~、マーシャル系でしょ?」くらいの事前情報だったけど、使ってみて思ったのが「マーシャル系の音が欲しければ34-Xtreme買っておけば間違いないんじゃないかな?」という印象に変わりました。
“F”も“P” も優秀すぎる。
二つのモードを切り替えて使いたいな~(笑)
Ovaltone 34-Xtreme 動画
Ovaltone 34-Xtreme サイズ・重さ・消費電流・マニュアル
サイズ:74(W)x120(D)x58(H)mm
重量:約292g
消費電流:約6mA
マニュアル:34-Xtreme Manual
Ovaltone GD-013 Version 2.0 レビュー
Ovaltone GD-013 レビュー
作曲家・ギタリストとして活躍しまくっている後藤 貴徳さんとのコラボペダルのGD-013 の Version 2.0。
初代GD-013は僕も愛用していて様々なライブ、セッション、友達との遊びのスタジオ・・・ほぼ必ず持って行くほど気に入っています。
SANOVAの堀江沙知さんのワンマンライブでも使用しました。
このペダルの何が良いか?
音の速さですね。
抜群に早いです。
特に低音弦の音の速さは素晴らしすぎますね。
僕は主にディストーションで使用しています。
低音弦の早いフレーズなどを弾いても、ハッキリクッキリと聴こえモッサリと重くならない。
こういうのって意外と少ないんですよね。
「中域の太さを3段階から選択可能なFATスイッチ」というのもあるので、下を膨らます事も可能です。 こういうのよく考えられてる!
■
また、このペダルは音の芯の近い部分でしっかり歪んでくれるのが良いです。
芯から遠く離れた位置で歪みむタイプだと、すこしボワボワ・ブヨブヨ感が出てしまうんです。
芯の近くで歪んでくれるとローゲインでもシャキっとするし、ハイゲインでもブヨブヨしづらい。飽和感が少ないとも言えます。
ディストーションで「飽和感の少なさ」「芯で歪む」「早い」というのを求めていたので、これはドンピシャでした。
■
ディストーションでの使用が多いけど、色んな場所に持って行く理由に「3種類のモードがある」というのがあります。
ディストーション以外にも、OD、VINというモードがあり、なんにでも対応できるペダルなんですよね。
モードが選べるからって「このモードはダメだね」みたいなのが出てきそうだけど、これは「これ良いね。あ、このモードも良いね。どれも良いじゃん!(笑)」という"使えるペダル"なんです。
ここまで音色の違うモードで、よく全てをこの完成度に仕上げたなぁといつも感心してしまいます。
守備範囲がとてつもなく広いです。
相変わらず良いペダル。
GD013 Version 2.0に関しては後日詳しい記事を書くのでお楽しみに!
初代GD-013の記事はこちら。
Ovaltone GD-013動画
↓この動画だとギター単体での演奏なので違いが分かりやすいです。
Ovaltone GD-013サイズ・重さ・消費電流・マニュアル
サイズ:74(W)x120(D)x58(H)mm
重量:約290g
消費電流:約14mA
マニュアル:GD-013 Version 2.0 Manual
Ovaltone FOUNTAIN レビュー
Ovaltone FOUNTAIN レビュー
FOUNTAINはオーバードライブです。
正直な話、FOUNTAINは全く興味無かったです。
「これはオーバードライブなんだな~」くらいの前情報でした。
34-Xtreme、GD-013 Ver2は試奏してみたいと思ってたけど、FOUNTAINは特に試奏しようとは思っていなかった。
でもね、弾いてみたら・・・衝撃!
なんやこれ!!! めっちゃええやん!!!
今回色々と試奏させて頂いたけど、FOUNTAINが一番の驚きで一番良かったです。 僕のプレイスタイルに合う・欲しい音でした。
この機種も3種類のチャンネルがあります。
メモ
【 H.G. 】ハイゲインチャンネルです。オーバードライブサウンドではありますがリードが弾けるくらいの深い歪が得られます。
【 L.G. 】ローゲインチャンネルです。太いクランチ、もしくは下げ目に設定して、わずかに歪んだクリーンなどを作る事ができます。
【 S.G. 】ソフトゲインチャンネルです。基本的にはL.G.ですが、クリッピングでのリミットを設ける事でより柔らかく、馴染むようなローゲインサウンドを作る事ができます。
どれも優秀なんだけど、個人的に好きなのが「ソフトゲインチャンネル」。
このチャンネルは、チョーきもちいい!
音がツヤッツヤで滑らかで弾きやすい。
自然なコンプ感があるのがすごい良いんですよね~!
暴れ過ぎないのでリードサウンドが弾きやすくもなり、聴きやすくもなります。
この「聴きやすい」てのが重要なんです。
滑らかな音だから耳障りも良い。
気持ち良過ぎるサウンドになっちゃったからずっと弾いちゃいましたよ(笑)
内心「なにこれー、ヤバっ(笑) 気持ち良過ぎるんですけど(笑)」てずっと思っていました。
本当に気持ち良い。
ピックのしなりもしっかりと音に反映してくれるのも良いです。
POPS、ROCK、JAZZ/FUSIONには合いすぎるペダルだと思いますね。
今回試すの忘れたけど、ブースターとしても良さそう。
完全にノーマークだったこのペダルにはやられましたね。
とにかく好みで衝撃を受けたエフェクター。
本当に良いペダルでした。
Ovaltone FOUNTAIN 動画
Ovaltone FOUNTAIN サイズ・重さ・消費電流・マニュアル
サイズ:74(W)x120(D)x58(H)mm
重量:約290g
消費電流:約12mA
マニュアル:FOUNTAIN Manual
Ovaltone UB-G4 ULTRA BOOST SERIES レビュー
「Ovaltone UB-G4 ULTRA BOOST SERIES」
Ovaltone UB-G4レビュー
ULTRA BOOST SERIES の 「UB-G4」。
これは歪みペダルの「前」に置くのがオススメのペダル。
プリゲインペダルというか、後ろにある歪みをさらに魅力的にするエフェクターです。
僕がD.A-projectのD.A-Boosterを最初に置いて常時ONで使用していますが、近い意味・用途ですね。
これは・・・OFFにできないですね(笑)
これはズルイ。
一回でも試したら購入コースですね(笑)
使い方も効果も分かりやすいペダルです。
Ovaltone UB-S5 ULTRA BOOST SERIES レビュー
「Ovaltone UB-S5 ULTRA BOOST SERIES」
Ovaltone UB-S5レビュー
これも歪みペダルの「前」に置くタイプのペダル。
そして音を積極的に変化させることができるペダルという、説明も受け入れられるかも結構難しそうなペダル。
決して悪いという意味ではないですよ。
トレブルブースターのようにも出来るし、いなたいブースターにもできる。
ノブとクリップの組み合わせでかなり幅広くいじれるエフェクターです。
これは実際に使ってみると良さが分かるタイプです。
文字だけだと正直分かりづらいし、伝えづらいブースター。
かなり面白いペダル。
Ovaltone UB-C3 ULTRA BOOST SERIES レビュー
「Ovaltone UB-C3 ULTRA BOOST SERIES」
Ovaltone UB-C3レビュー
これは歪みペダルの「後ろ」に置くのが良いブースター。
とても優秀なクリーンブースターです。
これはめちゃめちゃ良く出来ています。
基本性能のBoostのノブもキレイに持ち上げてくれて、太さも加えてくれます。
さらにスイッチが便利で「そのまま持ち上げるブースト」「煌びやかにして抜けるブースト」を選べるんです。
基本のノブとスイッチの併用で音の幅も広がって使いやすくなっています。
これも使い方も効果も分かりやすいエフェクターです。
アコギでも使えそうな「優秀なクリーンブースター」という印象でした。
基本性能がハイクオリティ。
ULTRA BOOST SERIESは全部使いやすくて良い音でした。完成度高い!
Nutube Pedal試作機 レビュー
「Nutube Pedal試作機」
レビュー
新しい真空管「Nutube」を使用したペダル。
今回試したのは販売されるものではなく、Nutubeを試すための試作ペダル。
これは~・・・良かった!!!
Nutubeというものをじっくり味わうことができたけど、Nutubeは良い真空管ですね。
アンプがJC120だったんだけど、Nutubeを通すと真空管アンプになる。
当り前だけど、「JCで真空管っぽさ欲しい!」というのは昔から多くの人が欲していた要素だと思うんですよね。 僕は思っていました。
それをNutubeが解決してくれちゃったんです。
これも薄く常時ONにするだけで、完全に真空管アンプにしてくれちゃうというね。
めちゃめちゃ気持ち良いんですよね!
暖かみが出て、強く弾くとほんの少し歪んで、伸びが出る。
JC対策にNutubeはかなり良い選択だと感じました。
Nutubeを使ったアイテム
現状Nutubeを使った機材では「VOX MV50」があります。
小型アンプヘッドだけど、これも繋ぐだけでかなり良くなりそう。
さらにこれから「Nu:Tekt」や「Ibanez NTS "NU TUBESCREAMER" 」も出てきますね。
これを常時ONにするのは絶対流行ると思います。
-鵺- NUE DEVICE レビュー
「-鵺- NUE DEVICE」
-鵺- NUE DEVICE レビュー
これはかなり面白いデバイスです。
僕はギターの内部は詳しくはないし積極的にいじる人間ではありませんがとても興味深く思いました。
「ヴィンテージコンデンサーに乗せ換えると良い音になる」
こんな言葉をちょくちょく聞いて「ヴィンテージコンデンサーってのはスゴイんだなぁ」と昔ながらに思っていました。
-鵺- NUE DEVICEはヴィンテージコンデンサーの数値に近いのを再現したというもの。
しかもこれ中に基板が入っていて、基板でヴィンテージコンデンサーを再現したんです。
だから、ヴィンテージコンデンサーのような音響特性のものを量産もできて安定供給できるんですね。
これかなり革新的なものだと思います。
コンデンサーというより、常時ONのエフェクターみたいなイメージのがあってるかも?
で!
試してみた感想ですね!
手前のレスポールタイプのギターに-鵺- NUE DEVICEが搭載されていました。
搭載前は試していないので、「どれくらい変化したか」はわからないけど、好感触でした。
ピッキングのボリューム変化がすごい滑らかに出力されます。
ボリュームノブを回した時も一気に落ちることがなく音量変化が全体的に滑らか。
また、良い具合に全体的にスイートな感じになってる印象を受けました。
甘くて艶があって色気が凄かったんです。
ヴィンテージコンデンサーに近い特性の物を誰でも購入できて付け替えられるというのはスゴイ。
自分のギターに乗せ換えたいと思いました。
現在3種類のタイプが存在していて、今後も増えていくと思います。
これからにも期待ができるデバイスです。
Ovaltone・オーバルトーン エフェクターは良いぞ!
今回スタジオに入り色々と試させて頂いたペダルを早足で感想を書いていきました。
駆け足気味と言いつつ少し長くなってしまいましたね^^;
Ovaltoneさんのエフェクターはどれもクオリティが高いのが素晴らしい点です。
新しい種類を出しても毎回どれもハイクオリティ。
音というのは好みではあるけど、それを抜きにしてもエフェクター1つ1つのレベルが高くて、「使えない」というのに出会ったことがない。 とにかくハイレベルで使いやすいんですよね。
マーシャル系の「34-Xtreme」
バランスが良く守備範囲が圧倒的に広い「GD-013 Version 2.0」
使いやすい&弾きやすいオーバードライブ「FOUNTAIN」
どれも本当に良く出来てる!
Music Lifeで取り扱ってるわけでもないのに、褒め過ぎなくらい褒めちゃってますが、欠点らしい欠点が見当たらn・・・あ、値段がちょっと高めてな感じ。
でもこのクオリティと守備範囲の広さを考えると決して高いとは言えないのがまたスゴイところ。
Ovaltoneは一度は試してみてもらいたいメーカーです。
その時は家庭用の小さいアンプではなく、大きめのアンプで試すと良さが分かりやすいと思います。
気に入ってもらえたら嬉しいです^^
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