どもー♪ のり(@norinori0107、@norinori_sub)です!
先日友人のピアニストと話して「練習方法」の話題になりました。
その中で
「〇〇するようになってから一気に上達しだしたよね」
という内容がでてきた。
二人とも「やっぱそれだよね~」て思った事。
そして
「こういうのって最初は絶対分からないし、無駄に時間ばっかり費やしてたよね。これを最初に教えて欲しかったよね」
という話に。
昔の練習方法と今の練習方法は、全然違うんですよ!
この違いこそが「質の高い練習」となります。
今回はその事について書いていきます。
少し難しい事を書くけど、「上手くなりたい人」は必ず読んでください。
ギターの細かい部分を意識して練習するようになってからが、ちゃんとした練習になる
大まかな違いは
細かい部分を意識して練習するようになってからが、ちゃんとした練習になる
ということ。
昨日Twitterで書いたものがこちら。
「練習は細かい部分を意識して練習するようになってからが、ちゃんとした練習になる。それまでの練習はクオリティの低い練習。 こういうの最初に教えて欲しかったよね」っていうのをピアニストさんと話していました。
— のりのり@のり部屋 (@norinori_sub) 2017年7月5日
練習は意識の差で質が大きく異なります。
「上手い人」と「上手くならない人」は同じ練習をしていたとしても意識の差で全く違う質の練習しています。
同じ時間費やしていたとしても、上達スピードの差がつき、結果としても「どんどん上手くなる」or「なかなか上手くならない」ということになります。
練習の題材は無限にありますが、「Cメジャースケール」で書いてみます。
ギターが「上手くなる人」と「中々上手くならない人」の意識の差
Cメジャースケールは「ドレミファソラシド」です。
これをメトロノームに合わせて弾きます。
いわゆる「スケール練習」というものです。
音楽を少しやった人やプロを目指す人はだいたいはやったことがあるのではないでしょうか?
このスケール練習だけを見ても「上手くなる人」と「中々上手くならない人」では大きな違いがあります。
中々上手くならない人の場合
中々上手くならない人の場合を書いてみます。
これは昔の自分でもあります。
ドレミファソラシドをメトロノーム・クリックに合わせて弾きます。
その時に考えていたことは
- 止まらずに弾けるかどうか
- クリックに合わせて弾けるかどうか
です。
この考えは決して間違いではないですが、まだまだ意識のレベルや深さが低い状態だと言えます。
次に色々と考えた場合を書いてみます。
上手くなる人の場合
次は上手くなる人の場合です。
- 左手の全ての指で遅れがないか
- 全てがクリックに対してイーブン(等間隔)で弾けているか
- ピッキングの強さが全て均等か
- 弦が移動した場合の指の遅れ、ピッキングの変化はないか
- 右手・左手の両方で力み過ぎていないか
- ピッキングでは脱力が出来ているか
- ピッキングで弦の振動がふくよかか、振動を殺していないか
- 全てがスムーズか
などです。
【追記】大事な部分を書き忘れていました。
両手の動き以外に「音質」もチェックが必要です。音質も重要で、この部分を細かく見ればさらに意識する事は増えます。
これはほんの一例ですが、中々上手くならない人と上手くなる人では意識の差が歴然ですよね。
ちなみに「止まらずに弾ける」「クリックに合わせて弾ける」は当たり前のこととなっています。
「そのうえで」ということです。
さらに上達すればするほど、上に行く人ほど”ある特徴”があります。
それは
「全てが細かい」
ということ。
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ギターが上手くなる人は意識が細かい・深い
「全てが細かい」とはどういうことか。
定規には1cm、5mm、1mmごとに目盛りがついています。
上手い人ほど小さい値で物事を意識しています。
大工さんで例えてみます。
木材を切る作業があるとします。
新人は1cmくらいの誤差ならOK。
ベテランは0.1mmの誤差ならOK。
この二人の意識の差は大きいです。
完成したものの正確さはハッキリしていますよね。
(木材で1cmの誤差はありえないですけど^^;)
リズムのズレを見た場合、ある人は「1cm」のめもりで見ています。
もう1人は「1mm」で見ています。
その値を基に練習をします。
どちらがよりジャストに近くなるか?
1mmの人なんですよね。
よりシビアで、より細かい値で見ることが出来ているから。
精度が低い人は「8分音符」精度が高い人は「32分音符」で捉えているようなものです。
「8分でちゃんと弾けてるし大丈夫だろう」と言う人と「あぁ、32分の1つ分ずれた、やりなおし」という練習の繰り返しだったら、細かい人の方がリズム面に関しては敏感になれます。
ピッキングの力の意識も同じ。
1~100の力があったとして
ある人は10単位で見ています。
もう一人は0.1単位で見ています。
どちらが細かい表現が出来るようになるか。
完全に後者です。
細かい値をずっと意識して練習しているから。
爆裂クインテットのリズムの鋭さ
この「細かさ」に気付いたのは「爆裂クインテット」というアーティストのライブを見た時です。
爆裂クインテットは
- 中西俊博(Violin)
- 竹中俊二(Guitar)
- 林正樹(Piano)
- 鳥越啓介(Bass)
- 海沼正利(Percussion)
という超強いメンバーからなるプロジェクトです。
全員が超一流のアーティストで、名前は知らずともなんかの曲で誰かしらの音は耳にしているはず。というくらい素晴らしいキャリアを持つ方々です。
ギターの竹中俊二さんが大好きで、さらにピアノの林正樹さんも大好きで他の方も好きで、僕には堪らないメンツでした。(林正樹さんは椎名林檎さんのライブでも弾いていましたね。)
その爆裂クインテットのライブを見に行った時のこと。
超安定していて、観客を楽しくさせる、超極上のライブでした。
曲にはブレイクというみんなでバシッと弾いて休符(音をキメる)場所がだいたいあります。
そのブレイクの場所になった時、
バツッッッ!!!
という凄まじい音が聴こえてきたんです。
もちろん「耳に痛い」「不快」という音ではないですよ。
この何が凄いって、
で す。
塊具合はメンバーのリズム感の良さですよね。
各メンバーのリズムのズレがあれば音は広がります。
全員が極めてジャストに近いタイミングで弾いたという事です。
そして、全員の「音の鋭さ・キレ」。
いやぁ、これは本当に衝撃でした。
こんな音は聴いたことなかったです。
これを聴いた瞬間に「この人達はヤバイ!」と改めて感じました。
そして「自分と見ている・意識している部分のレベルがあまりにも違う」ということ。
それが技術に表れているし、その技術がないからこその位置の違いです。
第一線しかも本当に上の方にいる人達のレベルの高さは異常ですよ。
彼らの定規の細かさは凄まじいです。
あまりにも本物過ぎて衝撃を受けすぎたライブでした。
ギターが上手くなるには意識しているものの数・深さで質が変わる
練習は意識しているものの数・深さで質が変わります。
前述の「Cメジャースケールの練習」を見た時に意識するものの数を見てみると
中々上手くならない人の場合・・・2つ
上手くなる人の場合・・・8つ
です。
意識した数分進める歩数として見た場合、1年(365日)だと
中々上手くならない人の場合・・・2歩×365=730歩
上手くなる人の場合・・・8歩×365=2920歩
かなり差がつきますよね。
「あんまり上手くならないな~」と思っている人の横を猛スピードで進む人がいるわけです。
もちろんこんな単純ではないけど、意識の差は大きいのは確実です。
おわりに 練習は「意識」を大事に
練習では「何を意識するのか」が重要です。
これこそが「上手くなる人」の練習方法と「上手くならない人」の練習方法の違い。
同じ事をやっていたとしても差が開く一方です。
100m走の練習でも、ただ走れば練習になるわけではありません。
スタートの感覚、0~10m、20~50m、50~100m、ゴールの身体の使い方・筋肉の動きの確認など。
全てを意識して理想に近づけるのが練習です。
音楽でも同じ。
この意識の差こそ「練習の質」であり、短時間でも効果のある練習ができるわけです。
意識なき練習の効率はとても悪い。
時間をたっぷりかけてようやく少し成果がある程度。思ったよりも上手くなってない。
時間をかけるのも重要だけど、「意識する」ということの方が大事なんですよね。
自分はどういうのを弾きたいのか?
何を注意するのか?
それができているのか?
是非細かい部分に目を向けて、注意深く見てください。
意識を心がけた練習こそ、「上手くなる」という道であると思います。
何も考えない練習を何時間かやるよりも、何を気にするか・見るかの意識を集中させた練習を数十分やる方が効果的な場合も多いです。
上手い人には「何を練習でやっているか」というのと同時に「何を意識しているか」というのを聴いてみると勉強になります。是非近くにいる人に聴いてみてください。
意識のある練習を是非!
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