Music Life Music Life の 想い

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ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

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ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

どもー♪ のり(@norinori0107@norinori_sub)です!

Music Life というネット楽器店では、全ての弦を真空パックにしています。

色々と試行錯誤をして「真空パック」というスタイルになりました。

今回は、真空パックをするようになったきっかけ、弦への想いなどを書いていきます!

きっかけはTwitterのフォロワーさんの言葉

「もっとプレイヤーが喜ぶ事がしたい」

そんな想いから楽器店を始めて、エフェクター、ピック、弦など諸々を取り扱いました。

ほぼ同時期にTwitterを始めて、少しずつ色々な人と交流をして仲良くなりました。

普通の呟きをしていたところ10代の男の子が返信をくれました。

「ギターの弦を買ったら錆びていたんです」

10代の男の子からの返信はこういうものでした。

のりさん聞いてくださいよ~。
この前、都内の楽器店でSITの弦を買ったんです。
家に帰って弦を張り変えようとしたら、新品なのに錆びていたんですよ。。
すごいショックでした。

というものでした。

ここでの驚きは

  • 新品なのに錆びていた
  • SITという密封されているパッケージの弦が錆びる

  •  という2つでした。

    また「なんで密封されてる弦が錆びるの?」と不思議でもありました。

    その後、「購入した楽器屋さんに言ったら交換してもらえるはずだから言いなよ~。弦は安くないしもったいないよ?」と伝えたところ、彼の言葉は

    う~ん、でも面倒だからいいです^^;今回は諦めます。

    これは結構衝撃的でした。

    お金を払って新品の弦を買い、楽器店の不備で錆びていて、交換も面倒だから諦める。

    たしかにそういえば自分も昔は錆びてる弦にあたってしまった時は諦めていました。

    面倒で何も言わない人も少なくはないと思うんです。

    この場合、お金を払って残念な気持ちを手に入れただけなんですよね。

    この一連の流れがあった時に「こんなんじゃダメだろ」と思ったんです。

    こんなイヤな思いをさせちゃダメだ。

    僕がどうにかするしかない!

    こう思って、弦の管理方法について考え始めました。

    何も対処をしていない初期

    初期のMusic Lifeでは、とくに対処をせず、普通に弦を管理していました。

    正直この時の保管方法では全く持ってダメだと今は思います。

    たまに弦を確認をしてみると錆びている弦もあり、この状態ではお客様に売る事もできないので捨てていました。
    今以上に知名度が低すぎる時期だったので、弦を入荷しても売れる前に全部捨てるということもありました。
    錆びやすい事で有名なDRの弦はことごとく錆びていたことも。

    この時はおそらく錆びていたのも購入して頂いていた方に送っていた可能性が高いです。
    先程のように「面倒だから言わない」という状況だったと思います。

    本当に迷惑をかけてしまった時期だと思っています。

    弦をチャック付きの袋に入れる

    Twitterでのやりとりがあったあとの2015年の4月。

    「弦は空気に触れることによって酸化したり・劣化しているのではないか?」と考え、その結果「空気との接触を出来るだけ避けて、弦を密封状態にすればかなり防げるんじゃないか!?」となりました。

    対策として

    取り扱う弦をチャック付の袋に入れて保管することにしました。

    入荷したらすぐに弦をチェックして、すぐにチャック付の袋に入れて保管します。

    当時の写真です。

    エリクサーの弦も箱から取り出し、チャック付きの袋に入れて再度箱に入れる。
    エリクサーをチャック付きの袋に入れる。ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    Martinなどの箱(当時は)で開封できないのは箱ごと一回り大きいチャック付きの袋に入れていました。
    Martin弦をチャック付きの袋に入れる。ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    チャック付きの袋に入れてさらに密封にすれば弦の劣化を抑え、錆びるのも防げる!

    そう思い全ての弦をチャック付きの袋に入れ直しました。

    除湿剤を入れて、最初から密封されているのもチャック付きの袋に入れるようにした

    チャック付きの袋に入れてからも「もっと良く出来ないか」と調べ続けました。

    そして「密封した内部の湿度を下げればさらに錆びなくなる!」と思い、チャック付きの袋の中にシリカゲル(除湿剤)を入れる事にしました。

    除湿剤を入れて、最初から密封されているのもチャック付きの袋に入れるようにした

    また、「最初から密封されている弦もチャック付きの袋に入れる」ようにしました。

    密封されているのに錆びるという事は「密封されている物・袋に不備があるものも存在する」ということから、不備があったとしても防ぎたいなという想いです。

    今まで以上に錆びにくくなったはずです。

    メーカーや専門家に相談

    「チャック付きの袋」に入れるようにして「完璧!」と思っていましたが、調べ続けるとまだまだだと痛感しました。

    金属の錆びる主な原因は「湿度と酸素」という初歩的なことからはじまり、

    湿度を抑えるのに、除湿剤。
    酸素を抑えるのに、脱酸素剤。

    どちらが錆びさせないのか、併用は可能なのか?

    袋の「酸素透過度」についても知りました。
    袋によって酸素をどれくらい通すかの値というもので、この値によって酸素が通る=酸化しやすさが決まります。 さらにここで完全に密封は難しいということも知りました。

    さらに湿度がどういう条件で活発になり、どのように金属を腐食させるか。
    水分の吸着凝縮と大気腐食速度・・・

    などなど調べれば調べるほど対策をしなければいけないことがありました。

    どれが良いのか分からないこともあって、メーカーや専門家の方にメールや電話で教えてもらいました。

    そして、さらに進化させました。

    弦全てを「真空パック」にします!!

    チャック付きの袋に入れて、除湿剤を入れたりしてきました。

    これは空気との接触を減らして、できるだけ錆びや劣化を防ぐという効果はありました。

    「もっとよくならないかな?」と考え続けて、辿り着いた答えが

    弦を全て「真空パック」にする!!

    ということでした。

    真空パックにしたDR弦とElixir弦。

    弦全てを「真空パック」にします!! ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    弦全てを「真空パック」にします!! ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    DRは最初から透明の袋で覆われていますが、軽くゆっくり押すと「プシュ~」と空気の出入りが確認できるものが全てでした。
    袋で包まれている分多少の効果はありますが、錆びの対策としてはとても弱いものです。

    真空パックにする理由

    真空パックにする理由は

  • 空気中に錆びの原因の湿度・酸素が存在するため、そもそもの空気を減らす
  • さらに完全密封にする

  •  です。

    「空気中に〇〇%湿度・酸素がある」というのでも、そもそもの母数を減らすことで最終的に湿度・酸素を減らすことが可能です。

    そして、外部からの侵入を防ぐために完全密封にしました。

    さらに「袋の酸素透過度」にも気を使い、酸素を通しにくい袋を選んでいます。

    シリカゲルも同梱

    シリカゲル・除湿剤を入れて、最初から密封されているのもチャック付きの袋に入れるようにした

    シリカゲルもしっかり入れています。

    密封にして、空気を減らして、さらにその空気中の湿度を減らす。

    何もしないよりかは確実に錆びにくく・劣化しにくくなります。

    密封されているという状態が確認できる

    「密封の袋でも不備があるため錆びる」というのがあります。

    しかし「不備」というのは見た目ではわかりません。

    でも真空パックにするとハッキリわかります。

    密封されているという状態が確認できる」んです。

    例えば SITの弦を見てみます。

    密封されているという状態が確認できる」  ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    SITの弦は袋の状態が良いのが多く、普通に真空パックにするとだいたいこのようになります。
    密封されているという状態が確認できる」  ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    別の弦ですが、袋に不備があるとこのようになります。
    袋に不備がある。密封されているという状態が確認できる」  ギター弦を錆びさせない!!弦を全て真空パックにして劣化を抑え、錆びるのを防ぎます!

    密封に不備があり空気の出入りがあれば、脱気・空気を抜いた際に弦の内部にあった空気を吸い込む事になります。
    中の空気を吸い込む=クシャッとなって弦の形が出てくる見た目になるんです。

    ならなかった=完全に密封されていますよ。

    という証明です。

    凹んで中の空気が吸えてしまっていても、真空パックで密封にしているので劣化を抑えられます。
    凹まないものは出荷時から密封されています。

    密封されているものに対しては真空パックにするメリットは少ないとは思いますが、この確認ができるという点はかなり大きいと思っています。

    これは、やる前は考えもしなかったことで、思わぬ副産物です。

    安心して使ってもらうために密封されている物も全てやる必要がある。」という想いに至りました。

    「新品を買ったのに、密封してある弦なのに錆びてた」ということがかなり減らせるはずです。

    現在の真空パック

    現在も真空パックにしていますが、日々良いと思われる事を取り入れています。

    脱酸素剤も同梱

    除湿剤のシリカゲルは全てに入れていましたが、さらに「酸素を減らす『脱酸素剤」も同梱するようにしました。

    ギター弦を真空パック!脱酸素剤入り

    脱酸素剤を入れるのは画像の「GHS PRL」やElixir、John Pearseのような元から梱包が弱いもののみです。

    2回しっかりと封をする

    真空パックの熱による封は最初は1度でしたが2回やることにしました。
    また、2回やるのでもさらに空気の侵入を防ぐために止め方を工夫しています。

    R.cocco RC11A、12A,13A アコギ弦 の真空パックの完成

    R.coccoはチャック付きの袋に入っていますが、実は全く密封になっていないため全て真空パックにししっかり密封状態にします。

    わざと袋内に空気を入れてから脱気する動画です。


    密封であればパンパンのままのはずですが、ペッタンコになってしまいました。

    その他

  • こまめに少量発注をして常に新品の弦を入荷
  • 真空パックにした弦は密封のケースに入れて保管
  • 密封のケースには除湿ユニットを入れ庫内も湿度減少
  • これからもより弦が錆びないように試行錯誤をしていきます

    以上がMusic Lifeでの現在の弦の劣化・錆び対策です。

    僕は昔に

  • 新品の弦を買ったのに錆びてた
  • 新品なのにいつものような音がしない、ハリがない
  • まとめ買いしたら保管している間に錆びた
  • という経験をしました。
    この経験は本当に悲しいです。

    はっきり言って、こんな経験は他の人には味わってほしくない!!

    また最初に書いた、Twitterの10代の子が同じようなイヤな想いを今後絶対しないようにしたいです。

    弦を安心して使って頂きたいです。

    新品の弦を買って、錆びていない「新品の弦」という当たり前の事が当たり前であるようにしたいです。
    新品の弦は新品の音であって欲しい。

    そのためにこれからも色々と考えて、色々な人の声を聴いて、プレイヤーにとって嬉しい・喜んでもらえるお店にしていきたいです。

    まだまだ考えるべきこと・するべきことも多いですが、これからもどうか宜しくお願いいたします!!

    またなにか改善ができたら追記していきます!

    Music Life 宮尾範和

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