どもー♪ のり(@norinori0107)です!
Music Lifeという楽器店をやっていて、少し前からMLピックというMusic Lifeのオリジナルピックを作り始めました。
このピックを作り始めるのに、色々な想いや経緯がありました。
僕の想いを書いていきたいと思います。
>>> MLピック一覧
ギターのピックが高いと感じていた
若い時にふと思った事が「ピックって思っているより高いよね」ということでした。
高校の時からギターを始めて、色々な種類のピックを買ってきました。
気に入ったのもあれば数回弾いて合わないと判断したのも色々。
ピックケースには今では使われる事のないピックがたくさん入っています。
昔はネットショップを利用していなくて店頭でしか買えませんでした。
店頭だと1枚100円です。
今までにピックだけでも10万、20万は使ってきた気がします。
ギターが1本買えちゃいますね(笑)
ピック代もバカにならないんですよね。
海外ではピックや弦、楽器機材はとても安い
僕はバックパッカーで世界一周の旅をしたことがあります。
旅中に色々な楽器店を寄りました。
すると全てが安いんですよね!
ギターやアンプもだけど、特に弦やピックがとてつもなく安くて驚きました!
ピックは1枚20~30円で売られてたり。高くても50円とか?
「日本とは全然違うなぁ」と思ったと同時に「海外は楽器機材・消耗品値段の高さなど気にすることなく新しいのを買えるから良い音でたくさん練習できる」んだとも思いました。
消耗品は消耗すると音は悪くなるし、それを値段気にせず交換出来れば常に良い音で練習できます。
さらに値段が安ければお財布に厳しくないですもんね。
良いものやちゃんとしたものが手軽に手に入るということが音楽の文化レベルを押し上げているのかと思いました。
海外での楽器店は衝撃的でした。
Music Lifeではピックを安く売っているけど、もっとどうにかしたい!
そういう思いを抱いていたため、色々なピックを仕入れて基本どこよりも安く販売していました。
プレイヤーは少しでも安い方が嬉しいと思うから。
Music Lifeでは100円のピックが70円前後に設定できています。
基本は最安値になるように値段設定をしています。
個人的にも自分がギター始めた時にMusic Lifeがあればなぁとも思ったりしました。
でも・・・
やっぱり、なんか不満があったんですよね。
この想いはずっと自分の中にありました。
その理由として僕が10代に経験した嫌な思いが原因でした。
機材を買うためにバイトをしてギターを弾く時間が減ってしまうのはイヤだ
消耗品が地味に高い。
これは弦にも言える事なんだけど、消耗品を買うため・値段が負担となって稼ぐために、楽器を弾く時間が減ってしまうのが本当にもったいないと思っています。
僕がギターを始めた時もそうで、弦やピックなどを買うためにバイトをして、バイト代が消耗品で消えていきました。
当時、弦はコーティングが出てきたあたりであまり良いコーティング弦はなく(エリクサーも質が悪かった)、普通の弦はすぐに錆びていたので弦交換の頻度も多かった。ダダリオは2~3日に1回は交換。
とにかく上手くなりたくて毎日最低でも5時間は弾いていたのでピックもすぐに削れていました。
上手くなりたいという想い、上手くなるために楽器を弾く時間が増えれば増えるほど、弦・ピックは消耗していき、それらを購入するためにバイトもしっかりしなくてはならない。
上手くなりたいのにバイトをしなくてはならなくて、働く時間はギターが出来なくて・・・なんなんだこれ?ってよく思ってました。
本当はバイトなんかしないで音楽に集中して上手くなりたいのに・・・。
俺はギターが弾きたいんだよ!
早く上手くなりたいんだよ!
少しでも機材が安ければこんな思いしなくて済むのに。
僕はもう経験してしまったけど、今からギターを始める人や既にやっている人には同じ想いをして欲しくないなと思うようになりました。
これがMusic Lifeを始めた理由であります。
その中でピックに対しても不満が出てきて、ついに決断しました。
僕がやるしかない。
クオリティの高いオリジナルピックを作り出来るだけ安くするしかない。
MLピックのコンセプトは「品質の良いピックをできるだけ安く」
最初に考えたのは「自分が最高だと思う凝ったもの」ではなく、「スタンダードなピック」を作ることにしました。
「自分が思う最高のピック」は追々作るとして、まずはスタンダードなピックで多くの人が使いやすいモノを安くする。
最初にあるのは「ピックの値段を気にせずたくさん楽器を弾いて上手くなってほしい」という想いだからです。
ただ、ここで問題となるのは
です。
「品質が良くて高すぎる」のも作りたくないし、
「安くても品質がダメダメ」なのも作りたくない。
ここがとても難しい。
実は最初発注したところが微妙すぎて失敗しています。
安くても質の悪い粗悪なピックはNG
一度「とにかく原価を安くするぞ!」というので日本・海外問わず探して、製作に踏み切った事があります。
最初にお願いした場所は大きな失敗でした。
品質の差が激しく安定していない。
さらにサイズや厚さにムラがありすぎる。
印刷も触った瞬間にすぐ剥がれるほど。
いくら安くてもこのクオリティは論外、ということで諦めました。
ピックの質が安定していないと、弾き方に変なクセも付いてしまう可能性もあります。
ピックは自分に合うかどうかなので、全ては否定しないけど僕は無しと判断しました。
対応も大変で色々とあり、この業者とはお付き合いする事は出来ませんでした。
これがあってからいくつもメーカーを探して、今は日本の大手企業さんと知り合うことができました。
多くの人が一度は手にしたこともあると断言できるほどの大手でクオリティも高く安定していて素晴らしい。 さすが国産です!
Music Lifeの信念を理解してくれてとても良い対応をして下さり応援もして頂けています。
MLピックは大量発注で原価を抑えて、50円で販売!
クオリティは合格。
お願いしたグリップ感も何度も何度もやりとりをして満足いくクオリティにしてくれました^^
安くしたい思いはあるけど、こだわるところはこだわります!
あとは金額です。
これは最初に決めていた事だけど、どうしても50円で販売したかった。
通常100円のピックが多いので半分の値段にしたかった。
でも50円で販売って結構厳しいんですよね(笑)
中国などに発注をすればもっと安く製造・販売は可能なんでんすけどね。。
でも国産でも大量発注をするということで、原価を少し下げてもらうという交渉をしました。
色々とあって、50円で販売できるようになりました。
なんとか販売できるようになったけど、利益は少ない。
大量に発注をすれば在庫が多く残りたくさん販売しなくてはいけない。
大変な部分も多いですけど、それでも今はいいかなと思ってます。
ピック代金を気にせずたくさん弾いて、楽しんでもらう・上手くなってもらえたら嬉しいから。
日本の演奏者のレベルが上がれば、もっと世界で活躍できる人も増えると思うし、お呼びがかかる人も増えると思う。
その役に立てたら嬉しいです。
1枚50円 MLピックを作る理由 -品質の良い物を出来るだけ安く。その先の想い-
ウルテムピック
最初はウルテムのピックを作りました。
これはウルテムのピックは比較的高めだからです。
少しでも安い方が良いですもんね♪
JAZZ 3(ジャズ3)
次はJAZZ 3サイズです。
JAZZ XL(ジャズXL)
次はJAZZ XLサイズです。
トライアングル
2017年1月29日 トライアングルの形のMLピックが完成しました!
素材はセルロース、ポリアセタールの2種類です^^
ティアドロップ
スモールティアドロップ
MLセット販売開始しました
試しやすいようにセット販売を始めました。
■ 【MLセット一覧】MLピックを試しやすいようにセット販売を始めました。気になるピックを選んでみてくださいね!
【MLセット一覧】1枚50円 MLピックを試しやすいようにセット販売を始めました。気になるピックを選んでみてくださいね!
追記 MLピックの感想まとめ
長文ですがここまで読んで頂きありがとうございました!!
これからも役に立てるよう頑張っていきたいと思います!