先日BABYMETALやソロ活動で活躍するギタリストの大村孝佳さんにギター・エフェクターの機材の動画について質問をしている方がいました。
質問はこのようなものです。
プロのミュージシャンが試奏したり紹介してる動画が好きでよく見るのですが、その中でもギターやエフェクターをベタ褒めして凄い勧めている動画を見ると正直胡散臭く感じます。大村さんはそういう試奏や紹介動画を見たりしますか?もし見るとしたらどういうところでその機材の良さを判断しますか?
これに対して大村孝佳さんが丁寧に答えていました。
今回は大村さんの回答を載せる+僕なりの考え方も書きたいと思います。
ベタ褒め試奏動画に対して大村孝佳さんが見ている点は「普段使っていない製品に関しては僕は信用しません。」
非常に極端な例えですが、『お金になる良い話がありますよ』と言われても「そんな良い話は誰にも教えずあなた自身でやった方が良いですよ」と返したくなるのと同じようなもので、絶賛して勧めている本人が買ってもいなければ普段使っていない製品に関しては僕は信用しません(製品の印象や簡単な感想を言う動画は別ですよ)。普通に考えてみれば、自分が本当に最高だとベタ褒め出来る製品ならミュージシャンやプレイヤーとして誰よりも先に手に入れたいでしょうし、絶対に手に入れるはずです。ですので、試奏や紹介している本人が使用しているかどうかでまずは判断します。その後は実際に自分で試奏しますね🎸
ギター・エフェクターの試奏・レビューでは普段使っている機材なら信用して良い!
絶賛して勧めている本人が買ってもいなければ普段使っていない製品に関しては僕は信用しません
試奏や紹介している本人が使用しているかどうかでまずは判断します。
この部分はかなり大事な部分です。
僕も同意見。
本当に愛用しているものはやはり信頼度が高いです。
「動画では褒めたけど実際に使っていません」だと「あれ?あんなに褒めてたのに使わないんだ!?」てなっちゃいますよね。
プロのミュージシャンで現場で使っている機材だったら「(その方にとっては)良い」と判断していいと思います。
金銭の発生するお仕事では納得しない機材を使うのは失礼ですしね。
現場で使っているかどうかは1つの判断材料です。
しかし気を付けなくてはいけない部分もいくつかあります。
現場ではギター・エフェクターの「便利さ、利便性を考えて別のを使う」というケースもある
現場で使う機材は「便利さ、利便性を考えて別のを使う」という場合もあります。
などなど現場ごとに条件が違う場合もあります。
音色が多い現場で「パッチ切り替えのしやすさ」を基準にマルチを使ってたとして「あいつコンパクトエフェクター褒めてたのに結局マルチかよ!」という感想を抱く人もいるかもしれません。
でも、色々な現場の事情などもあるのでこの部分は注意してくださいね。
ギター・エフェクターのベタ褒め試奏動画をしてる人はメーカーと強烈な繋がりがある場合がある。
メーカーと繋がりがある人は機材を提供してもらえている場合があります。
また、エンドース契約をしている人もいます。
そのため契約上使い続けなくてはいけない場合もあります。
さらにご自身のモデルがある場合は「良い・悪い」というより、それを売るために使い続けている人もいます。
ロイヤリティ・・・何本売れたら〇〇支払いますよ、みたいな契約があるケースもあります。
だから「現場でも使っているから一番気に入っているんだ!一番信頼しているんだ!」とは一概には言えない場合もあります。
どなたかは忘れたんですが「あなたライブでこのメーカーの機材使っていましたよね? 契約解除します。」というのもあったそうです。
良い悪い・気に入っている気に入っていないの他に「契約で使える使えない」ということも!
ギター・エフェクターのベタ褒め試奏動画の「良い」がどのことを言っているかを理解する
機材レビューの場合べた褒めで「良い」という言葉を使ってもどのことを言っているかというのも大事です。
例えば「ここは120点!他は物足りないけどここは超良い=良い」とか「抜きんでてはないけど全体的に85点。守備範囲広いし使いやすいし=良い」など色々あります。
どちらも良いと言っているんですよね。
何を良いと言っているかを理解する事が大事です。
どのことを言っているかを理解する耳が必要になってきますよね。
レビューだけに頼らず自分でも音を理解すれば「あぁ、この説明はこの部分言っているんだな」と理解しやすくなるはずです。
ギター・エフェクターのベタ褒め試奏動画で「悪い」と言わないだけで意味は同じ場合も!
ベタ褒め試奏をかなり擁護してみます。
「悪い」という言葉を使わずに言い換えて「良い」と言う場合もあります。
例えば「低域がスッカスカになるのでクソです」と言う箇所を「低域が良い具合に締まってミドルが際立って埋もれない音になる」とか言い換えることも可能です。
良い部分を見つけ出したいという想いがあると良い事に焦点が当たるので言い方が変わります。
僕も出来るだけこのようなレビューをします。
人によっては理解してくれるけど、人によっては「悪いことは全く言わない。信用できない」と捉えられる場合もあります。
明らかに悪い場合は言うけどね><
ここで言いたいのは言葉の使い方で印象が変わるので、その言葉・評価の意味や裏を考えてみてということです。
ギター・エフェクターのレビューでベタ褒めがコロコロ変わる人は要注意!
個人的にレビュー動画をする人で一番気を付けた方が良いことが
ベタ褒めがコロコロ変わる人は要注意!
です。
しかも真逆の事を言っている人は危険人物です。
機材の特徴や良さを言うのは素晴らしいレビューだと思っています。
ただそうではなく、この時期は「Aは最高だよ!これが一番!」と言って少し時間が経ってから「Bが最高!」また少し経ってから「Cが最高!」というのはどれが良いの?と思ってしまいます。
好みは変わるので変わっても良いんだけど、「野菜最高!お肉はダメでしょ!」と言っていた人が「お肉最高!野菜はダメ!」と真逆の事を言うとよくわからなくなる。
という人を実際に見た事があります。
コロコロと意見が変わり過ぎて、結局最終的に10年前にメインで使っていたギターを再度使うようになっていて、「これ完全にメーカーとの契約で言っていただけだ・・・」と分かってしまって萎えたことが。。
音の傾向や理由が分かれば理解できるんだけどね。
ギター・エフェクターのベタ褒め機材を使っても普段の音になる人のレビューは要注意!
常々思っていて「ベタ褒め機材を使っても普段の音になる人は要注意!」です。
いつもの音だったら、その機材使う必要ある!?
と思うこと多数。
その機材ならでは・特徴が出た音なら機材を活かしていて良い。
でもいつもと同じ音ならわざわざその機材を使う必要はないんですよね。
それは機材が良いのではなく、「弾き方・鳴らし方が良い」だけです。
弾き方で自分の音になって良いと思わせているだけだったりします。
とは言いつつも「自分の好みの音にどれだけ早く楽に近づけられるか」という部分もあるので一概には言えないんですけどね(笑)
色々と調整加工して自分の音にしていたけど、この機材はONにしただけで自分の音になる・・・そんな場合は圧倒的に後者の方が楽で使いやすい。
でもベストはその機材の特徴をしっかりと表現・レビューしてくれる動画・記事だと思っています。
そこらへんも見ると良し悪しが分かりやすいと思います。
ギター・エフェクターの機材でベタ褒め試奏動画記事は色々な部分に気を付けて!
大村孝佳さんに対する質問、大村孝佳さんの回答から色々と書いてみました。
Youtubeで色々なレビュー動画が増えていますので、機材の良し悪しの判断に役立てていただければ嬉しいです。
人によっては「これは違う」「もっと良い方法があるよ」というのがあると思うので、オススメの方法があったら教えて頂ければ嬉しいです^^
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