この記事ではステンレスフレットを15年近く使ってきて感じたことを書きます。
僕はFreedom Custom Guitar Researchさんでオーダーをしたギターを長年使っています。
このギターはかれこれ15年近く使っていますがかなり気に入っています。
プロとして様々なレコーディングやライブで使用してきました。
その中で一番好きなのがステンレスフレットです。
めちゃくちゃ良い!!
特に色々とめんどくさがりのような僕には最高のアイテムです!
ステンレスフレットについていろいろな人に知ってほしいなと思います。
この記事は「ステンレスフレットのメリット・デメリット。音・メンテナンス方法・管理方法について。」などを書いていきます。
※ステンレスフレットが好きすぎて少し前にもステンレスフレット・
ステンレスフレットのメリット「フレットが減らない・消耗しない」のですり合わせや交換がほぼ必要ない
ステンレスフレットのメリットの1つは
フレットが減りにくい・消耗しにくい
です。
実際に15年近く使ったギターのフレットを見てみてください。
久々の弦交換&掃除だったため汚いですが、15年弾きまくったギターのフレットです。
15年のうち、すり合わせは1~2回したことがあります。
交換は1回もしたことはありません。
そう、弾いた時間に対してほとんど消耗しないんです。
とはいえ、そろそろ擦り合わせをした方が良さそうですね(笑)
このギターの前は普通のフレットのギターを弾いていましたが、フレットのすり合わせは1年に数回はやっていました。
フレット交換も何度もしたことがあります。
それがステンレスフレットにしてから交換は一度もしたことがないんです!
消耗しにくく・減りにくいのがステンレスフレットの大きな特徴です!
最後にフレットのすり合わせをしたのは7年前の2013年
「最後にすり合わせをしたのはいつだろう?」
と考えてみたところ最後にフレットのすり合わせをしたのは2013年の7年前に東京ギターショー(TGS)にD.A-projectで出展した時のことでした。
D.A-Boosterのエフェクターを試奏していただくようにこのギターやレスポールを良い状態にしました。
その時以来なので、フレットは多少擦り減りますが7年間バリバリ弾いてもこれくらいしか減らないというのは驚異的だと思います。
※でも、適度にメンテ行っておいた方が良いですけど。
東京ギターショーの記事はこちら
ステンレスフレットのメリット「メンテナンスが楽・簡単」で拭く必要がない&金属磨きでこするだけでOK
ステンレスフレットのメリットの1つは
メンテナンスが楽
ということです。
これはめんどくさがりの人には一番良いメリットだと思っています。
弾き終わっても拭く必要はない
今までは弾いたあとは弦もしっかりクロスで拭いて、フレットもキュッキュとやっていました。
ステンレスフレットの場合は「拭く必要がない」です。
僕は弾いたあとに何もしていないんです。
本当はクロスでササっと拭くくらいが良いと思う・・・けど、何もやっていない。
やる必要がないくらい。
サビることもフレットがガビガビになることもないんです。
そのためスライドでギシギシしたり、チョーキングでザラつくということが一切ない。
エリクサーなどのコーティング弦とステンレスフレットの組み合わせだとメンテナンスフリーと言ってもいいくらい楽です。
弾き終わっても何もする必要がないのが超簡単!!
弦交換の時は金属磨きでこするだけで
弦交換の時のメンテナンスが凄まじく簡単!!
今までは「フェルナンデス スクラッチメンダー946」や「KC フレット磨きプレート PFB-500 (2枚組み)」を使っていました。
もうこういうのを使う必要はないんです!!
ゴシゴシする必要もない!!
使うのは1つだけ!
「金属磨き」です!
これでササっと磨くだけ!!
僕は昔に買った無印良品の金属磨きを使っています。
これでササっと磨くだけ。
サビや汚れがこびり付いているわけではないので、すぐにピカピカになる。
本当に楽!!
フレット磨きが一瞬で終わります。
メンテナンスが凄まじく楽なのがステンレスフレットの大きな特徴です!
ステンレスフレットのメリット メンテナンスでお金がかからない
ステンレスフレットのメリットの1つは
メンテナンスでお金がかからない
です。
すり合わせは15年で1~2回
15年ですり合わせは1~2回です。
PLEKという超高性能機械でやってもらっています。
機械で超精密に計測し、機械が削るためフレットの削りを最小限に抑えることも可能です。
1回あたり 13,000円
2回やっているので 26,000円 です。
フレット交換はしたことありません。
金属磨きも全然減らない
昔に買った無印良品の金属磨きですが、これも多分10年~15年前に購入したものです。
たしか3枚入りで200円しなかった気がします。
それがまだ使えるのでコスパ良すぎる。
メンテナンス用品の費用が少なくて済みます。
15年でかかっている費用は26,200円のみ
フレットすり合わせ 2回 26,000円
金属磨き 200円
合計 26,200円
15年でこれだけ。
昔はフレット交換で1回3~5万かかってたので安上がりすぎ!
お金がかからないのもステンレスフレットの魅力!
ステンレスフレットのメリットは「気にしなくていい&ストレスフリー」なところ
メリットを書いてみたけど、総合的に見て
フレットのことを気にしなくてよくなる
が一番好きです。
「フレット減ってきたな~」
「演奏しにくくなってきた」
「お金かかるな~」
とか余計な心配をする必要がない。
そのため、演奏に集中にできる。
練習に全ての時間を使える。
ストレスがほとんどなくなる。
邪魔なストレスがないので気持ちよくプレイできる。
気持ちの面でも助けてくれるのが大好きな理由です。
ステンレスフレットのデメリットは「交換の時にお金がかかる」です
メリットを書いてきましたが、次はデメリットです!
ステンレスフレットのデメリットの1つは
フレット交換でお金がかかる
です。
メンテナンス費用は少なく済みますが、フレット交換の際に通常よりも費用がかさみます。
色々なリペアショップのリペア代金の表を紹介します。
ステンレスフレットの交換に通常より 4000~13200円プラスされます。
素材のステンレスは硬質のため作業がとてつもなく大変らしいです。
作業台に上乗せをしないと厳しいようです。。
交換の際はちょっとお金がかかってしまうのはデメリットの1つとも言えます。
■
デメリットを色々考えてみましたが、これくらいな気がします。
他に何かあったか・・・気になることは特にないです。
ステンレスフレットの音・音質は硬い?チャキチャキする?
よく言われることが
ステンレスフレットの音は硬いんじゃない?
ということ。
素材が硬いステンレスを使うことにより音質も硬くなり、高音がうるさくなる。
・・・
っていうのは昔は言われていました。
個人的に使用してきて、正直な話・・・硬くなってる印象はありません。
なんというか、「言われればそういう感じはあるかも?」というのはあるにはあるんですが、弾き方で自分好みの音にしてしまうのであまり関係ないというのがあります。
柔らかいフレットを常に弾いていたり、弾いたあとにステンレスのに持ち帰れば多少の違いはあるとは思います。それくらいの違いかなと個人的には思っています。
ただ、昔はステンレスフレットの種類が少なかったのでそういう傾向に寄っていたのも事実。
今は多くのメーカー、その中でも種類が増えたので「ステンレスフレットの削れにくさの特徴を持ちつつ、ニッケルのような音質の柔らかさを持つ」というステンレスフレットもあります。
有名どころとしては国産の「Freedom Custom Guitar」と海外の「JESCAR」の2強ではないでしょうか?
世界的に見ると海外ギターも多いので「JESCAR」のステンレスフレットが多く出回っている印象です。
少し高めのステンレスフレットですけど、ギターをオーダーするときなんかは使いたい種類が決まっていればサウンドハウスさんなんかで購入して持ち込めば少し安く抑えることが可能ですね。
僕のギターもパーツなどは購入して渡して使ってもらいました。
有名なステンレスフレット
ステンレスフレットのギター一覧
ステンレスフレットを使用しているギターは増えています。
軽く紹介します。
Harley Benton
僕が先日購入した「Harley Benton」もステンレスフレットです。
ステンレスフレット
ローステッドメイプル
ウィルキンソンブリッジ
などの仕様で価格が 5万円 代。
音も普通に使えて今ではこのギターばかり使っています。
超絶オススメのギター!
テレキャスタイプの2Hを買いましたが色々なタイプもあるのでオススメ。
次にこれとか欲しい。
関連記事 Harley Bentonのギターが圧倒的に良い!安いのにステンレスフレット、ローステッドメイプルなどコスパが良すぎました。【Fusion-T HH Roasted FNT Guitar ハーレイベントン】
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Bacchus
先日記事にした「Bacchus」もステンレスフレットのギターを出してきました。
Bacchus Global ローステッドメイプル(RSM)シリーズ「TACTICS24-FM/RSM」というタイプ。
価格は9万円前後。
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Bacchusから「24f・2ハム仕様」「22f・P90仕様」のローステッド&ステンレスフレットのギターが登場!安くてハイクオリティ!
Vasilisk バジリスク
探していたら見つけたメーカー「Vasilisk バジリスク」。
ミュージックランドKEYがプロデュースしたギターとのこと。
カッコイイ見た目で値段が・・・49,500円!!
凄まじいことになってますね!(笑)
24フレット、2H、ステンレスギター。
かなり良さそうなギターです!
EVH
「EVH」のEddie Van Halenモデルもステンレスフレットです。
Ibanez
Ibanezも多くのステンレスフレットギターがあります。
■Ibanez ( アイバニーズ ) / AZ2204-OWD
■Ibanez ( アイバニーズ ) / ATZ100 Sunburst Flat
■Ibanez ( アイバニーズ ) / TQM1 Natural
■Ibanez ( アイバニーズ ) / MM1 Transparent Aqua Blue
などなど、ほかにもたくさんあります。
MUSICMAN ( ミュージックマン )
MUSICMAN ( ミュージックマン )のジョン・ペトルーシもステンレスフレットです。
■MUSICMAN ( ミュージックマン ) / Majesty Monarchy 6 Imperial Blue
strandberg
strandbergもステンレスフレットです。
などなど他にもたくさんあります。
最近は増えてきたので嬉しいですね^^
ステンレスフレットをオススメする理由!メリット・デメリット。音・メンテナンス方法・管理方法について。 減らないしメンテが楽!
ステンレスフレットについて書かせていただきました。
15年以上使っていますが、ハッキリ言って不満はありません。
メリットが強すぎて、もうステンレスフレットのギターしか使えない・買えないというレベルです。
だから僕は久々に買ったギターもステンレスフレットのHarley Bentonを購入したんですけどね。
「ステンレスフレットじゃなきゃイヤ!」という気持ちは一度でも使ったことがある人は分かると思います。
それくらいステンレスフレットは良い。
こういうのは好みの問題なので他より優れてるとは言いづらいんですけど、僕はとても気に入っています。
ストレス皆無なのが本当に楽!!
是非ステンレスフレット&搭載ギターをオススメしたいです!
関連記事 Harley Bentonのギターが圧倒的に良い!安いのにステンレスフレット、ローステッドメイプルなどコスパが良すぎました。【Fusion-T HH Roasted FNT Guitar ハーレイベントン】
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