GHS Progressives プログレッシブ エレキギター弦。
この弦は使用している人も多いけど、難点が1つ。
錆びやすい!!
とにかく錆びる。
しかも、問題なのはこれが「使用前に錆びている事が多い」ということ。
使用していて錆びやすいというのも微妙だけど、使用前に錆びているのは問題外!
しかし、この問題は今でも多く、「新品を買ったのに錆びていた」という話はちょくちょく聞きます。
※今回は「GHS Progressives プログレッシブ エレキギター弦」を基に対処方法などを書いていきます。
最後に弦の保管方法にオススメのアイテムも紹介しているので是非使ってみてください^^
GHS PRL エレキギター弦が原因は?
GHS PRL素材
錆びる。
このGHS プログレッシブ弦のサビの多くは「弦と弦が接している部分」に起こることが多い。
パッケージに収まるように弦は巻かれていて、その弦同士が接している部分が黒ずむ。
錆びについて色々と調べたり専門家に教えて頂いた知識として、金属同士が接すると「電池」という化学反応が起こり、これが錆びとなる。
正確には弦同士が接している状態で「水分」が加わるとなるといえる。 水分は空気中に含まれる水分・・・湿気などがそれにあたるわけです。
このプログレッシブの弦に関しては「Alloy52(アロイ52)」というニッケルと鉄鋼52/48%の磁性の強い合金を着磁使用していて、この弦が錆びやすいとなるとこの素材が錆びやすい原因の1つとも言える。
ただ、これが一番の売りであるため仕方のない部分ですね^^;
GHS PRLのパッケージ
使ったことがある人はすぐに分かると思いますが、この弦は梱包がかなり弱いです。
正直「そりゃ錆びちゃうよ!」というレベル。
密封すらされてない!
少し前まではこの状態が主流だったけど、最近では密封されている弦の方が多いです。(その密封も完全ではないのが多いですが)
さらに、弦は紙袋に入っているだけ!!
防腐処理の紙袋というのもあるけど、そうではなさそう・・・。
この状態だと「空気ウェルカム!」状態だよね。
弦を空気から守る気ゼロ!
【追記】現在はパッケージがだいぶ良くなりました。
GHS PRLの保管方法
他店で買って錆びているという事は保管方法も原因がありそう。
通販のお店の保管方法は分からないけど、実店舗では弦が壁際にあるフックにかけられているパターンが多い。
「何も対策がなされていない」
弦のパッケージが弱い、そのうえ陳列で何も対策をしていないという状態。
陳列した弦が1~2日で売れていれば、影響はそこまで受けずに購入者の元に渡るけど、何日間陳列されているかは分からない。
買う人が現れなければ1週間、1か月と置きっぱなしにされているということもありうるのかと思います。
そういう状態だと「新品を買ったのに錆びてる」というのも当然とも言える気がする。
ちなみにAmazonなどでも管理方法は微妙なのかもしれないです。
というのも「以前Amazonで買ったら錆びていたので、しっかり対処しているMusic Lifeで購入する事にしました」というアンケートを頂いたことがあったからです。
一般人が普通に過ごすのには良さそうだけど、厳重に湿度管理されていないのかも。
GHS PRL エレキギター弦を弦を錆びさせない方法
湿度と酸素を減らす
まず、錆びる原因の大敵は「水分」。
空気中に含まれる水分を減らすことが必要です。
そのためにこの二つを使います。
「除湿剤(シリカゲル)」と「脱酸素剤」です。
表中央に除湿剤(シリカゲル)
裏中央に脱酸素剤
水分を減らすなら除湿剤だけでいいんじゃないの?
と思う人もいるかと思います。
もちろんそれだけでも効果はあるんですが、さらに効果UPさせるために脱酸素剤もいれています。
除湿をすることで大気中の水分を減らします。
大気中の酸素さえなくせば金属の錆も発生しない。
ダブルで対処です。
真空パック(脱気・密封)
除湿剤(シリカゲル)と脱酸素剤を入れた弦を真空パック用の袋に入れます。
その後、脱気(空気を抜く・吸う)&密封します。
除湿剤や脱酸素剤は極力真ん中にする理由がここで意味を成します。
脱気をした際に中の空気が無くなりペシャンコになります。
まず脱気の加減も気をつけつつ、除湿剤などで弦を圧迫しないように真ん中に置いています。
真ん中は弦がない部分なのでそこに入っていても弦に影響はないからです。
そして最後の密封
熱での密封で基本は1回の封で充分とされているけど、空気は自由で少しの隙間から出入りします。2回封をして確実性を増しています。
真空パック作業はとても効果があり、最重要作業だと感じています。
この作業がないと除湿剤(シリカゲル)と脱酸素剤を入れても意味は無いです。
なぜなら、「脱気・密封をしていなければ空気が自由に出入りが出来てしまう」から。
除湿剤などは「限界」というのがあり、「このサイズだとこれくらいまで湿気吸い取れますよ~。でもこれ以上は吸えないから入っていても意味ないよ~」というのがあります。
入れた時点の空気の湿気などを吸っても、空気が絶えず循環していれば新しく入った空気の湿気などはどうしようもなくなってしまうのです。 はっきり言って「除湿剤を入れても無駄。効果なし」と言えます。
また、この真空パックの袋はかなりこだわっています。
真空パックの袋って言っても色々あるんですよ。
Music Lifeで使用しているのは、酸素透過度の低く、湿度を通さない袋です。
酸素透過度が低いということは、「酸素通さないよ~」ということ。
袋って微量ながら空気を通すんですよね。知ってましたか?
それは材質によって酸素透過度というのが違うから。
酸素を通しやすいものもあれば通しにくいものもあります。
せっかく密封をして脱酸素剤など入れても、空気が通りやすい袋を使っていては意味がないです。
さらに湿度の件も同様です。
湿度の出入りがある袋では除湿をしても効果が薄いです。
ただ「除湿剤を入れれば良い」というわけではなく、対応した袋でなければ効果は発揮されないということです。
ここは地味に重要な点です。 除湿剤が入っているからというだけでは安心できませんよ。
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GHS PRL エレキギター弦の保管方法
真空パックだけでも充分な効果がありますが、このGHSプログレッシブやDRなどの錆びやすい弦は保管方法でさらに対処しています。
前述のように保管方法は大事です。
ずっと空気にさらす可能性があれば、それは錆びさせているということでもあります。
弦は鮮度が命!
密封されたケースの中に除湿剤を入れて管理しています。
弦の保管方法に良いケース
一般の物でも良いものがあるので紹介。
密封のケースに入れて保管します。
8Lサイズで充分だと思いますが、もっとたくさんの弦を保管するようだったら11L・27Lサイズが良いかもしれません。
ケースには湿度計も着いているので便利です。
弦の保管に大切な除湿剤
密封されたケースの中に除湿剤を入れてケース内の湿度を減らします。
これは湿度を吸い込み限界まできたらコンセントに挿してリフレッシュさせることができ何度でも使える優れモノ。
購入後に出来るだけ早めにケースに入れ保管するのをオススメします。
もっと安くて小さいケースが欲しい人は「HAKUBA ドライボックスNEO 5.5L スモーク KMC-39」がオススメ!
もっと小さくてもっと安いケースが欲しい人は「HAKUBA ドライボックスNEO 5.5L スモーク KMC-39」も良いと思います。
【弦を錆びさせない方法】 GHS PRL 760円 Progressives プログレッシブ 10-46 エレキギター弦
色々と書いてきましたが、弦は錆びていないのが普通です。
また新品の弦は新品であるのが普通です。
出来る限り劣化していないのが望ましいです。
「新品を買ったのに錆びていた」
というのは僕も経験があり、本当に嫌な思いをしました。
お金を出したのに新品じゃないし使えない。 使えても気持ち良くない。
だから、自分が販売する側に来たらこの思いはもうして欲しくない、という思いでこういう対処方法に至りました。
まだまだ改善点はあると思うので、見つけ次第レベルアップしていければと思います!
■ GHS Progressives 10-46 PRL010 ガス 760円
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