ギターは価格が高い方が良い音?安いのは悪い音?
良い音にしたいのは楽器をやっていればみんなが思う事ですよね。
僕ももちろん思っていますがギター本体については現在の考えは「ん~、なんでもいいかな」という考えです。
この考えに至った経緯を書いていきます。
先日ツイートしてから色々と頭の中に浮かんできたので考えの整理として書いてみます。
エレキギター本体の違いは最終的には音質面での違いは少ないと感じる。
自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になりやすい。
最終的にEQなどでがっつりいじれば自分の音にできやすい。
アンプのキャラクターと質の方が圧倒的に大事。— Nori @のり (@norinori0107) August 19, 2021
ギター本体の音はなんでもいい!? 高いギターでも安いギターでも自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になりやすい。
この記事は「この考えが正解」と言いたいわけではないですし、全員の意見を否定する気は一切ありません。考えは人それぞれです。
そのうえで読んでみてくださいね。
僕の考えとしてはあまりにも安物でなければ「ギターはなんでもいい」と思っています。(エレキギターに限る)
高いギターでも安いギターでも気にしません。
自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になりやすいと思っているからです。
ですので僕がエレキギターを買うときに選ぶ基準は「弾きやすさ、見た目」の2項目がかなり強いです。
また昔ならまだしも現在は安いギターでもかなりクオリティが高くなってきているからです。
(とはいえ安物の中には触った瞬間・弾いた瞬間に「げっ!!」となるものもあります)
エレキギターは値段に比例しているわけではないと感じることも多いです。
高価なギターを購入するよりもアンプの質を上げたほうが良い。
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と言うのが僕の考えです。
1万円のギターと数千万円のギターの音の違い
先日Twitterにて回ってきたツイートです。
1万円のギターと数千万円のギターの弾くプロの演奏動画です。
中古のスクワイア(1万円、ボリュームのみ交換)と本物の1960年製レスポール(数千万円)によるソロ回し。前者を弾いているのが名手ジャック・ピアソン、後者が若手実力派ブルースギタリストJD サイモ。https://t.co/poupVdjeOl pic.twitter.com/LJTGdDkB1r
— Gear_Otaku (@gear_otaku) August 15, 2019
中古のスクワイア(1万円、ボリュームのみ交換)と本物の1960年製レスポール(数千万円)によるソロ回し。前者を弾いているのが名手ジャック・ピアソン、後者が若手実力派ブルースギタリストJD サイモ。
音の質やどちらが好みかはあるかと思いますが、決して1万円のギターの音は悪いとは思えません。
むしろ人によっては1万円のギターの方が良いとさえ思えるのでは?
また数千万円というのは歴史的価値がついているので音質に比例しているわけではないですけど、1万円ギターの1000倍音が良いというわけではないですよね。
(そんな単純なものではないのは百も承知です)
5万円の安いギターでも超良い音を鳴らすプロ
以前「ギターの機材選びに悩んだら知って欲しい事。 安い機材でも良い音が出せるよう機材に頼り過ぎないのも大切。」という記事でも紹介したBiréli Lagrène(ビレリ・ラグレーン)。
まずは音をお聞きください。
彼が使っているのは「YAMAHA PACIFICA(パシフィカ)」です。
調べてみると使用モデル発見。
「ヤマハ エレキギター PACIFICA PAC611HFM RTB」というモデルでした。
価格は・・・55,728 円!!!
5万円!?
5万円代のギターでも「音が悪いな~」という感じではないですよね。
プロギタリストが6万円台のギター ヤマハ パシフィカを使う理由を語る。弾く。Fenderと比べる。
大好きな鈴木健治さん(RECで宇多田ヒカル,MISIA,BoA,EXILEなどに参加)が今は「YAMAHA PACIFICA PAC612VIIFM TBL」を使っています。
パシフィカを使うのには多少のビジネスがありそうですが・・・今はパシフィカを使っています。
このギターはSSHで6万円代ですが音が悪いとは僕は思えません。
十分すぎる程の音だなと思います。
アンプは「Line 6 ( ライン6 ) / Helix Floor マルチエフェクター」を使用しているようです。
5万円のギターと40万円のギターの音の違い
僕の動画を2種類紹介します。
2種類のギターを使っていますが、片方は5万円のギターで、もう片方は30万円以上のギターです。
アンプの違いやエフェクトで整えているかどうかなどが違うので完全に「ギターだけの差」とは言えないですが、値段ほどの差はないと思います。
実際に弾いてて「やっぱり安物は良くないな」と思うことはなく、むしろ「5万円の方が好きだな」と今は思っています。
PUの特性でコンプ感が強めか薄めかの違いはハッキリと感じました
ギターで自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になる
ほんの少し話がずれますが音質の良い悪いとは別で、『ギターで自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になる』という想いが強くなっています。
音が全く一緒ではなく、ギターで自分の音や個性が確立されていれば認知として「〇〇の音」となると思っています
例えば先日「Ibanez ( アイバニーズ ) / ICHI10-VWM」というシグネチャーギターを出したIchika Nitoさん。
今までの他のギターを使った動画はこちら。
聴いていて思ったのが、
音質は違うんだけど、「音を似せれば」かなり同じ音になる
という気がしたんです。
そして「Ichikaくんはギターなんてもうなんでもいいんじゃない?」とも思いました。
これはIchikaくんという強烈な個性があるからです。
Ichikaくんはタッピングが多いですが、ピッキングを使っていて自分の音や個性が確立されていれば無意識にピッキングで自分の出したい音を調節して自然に「自分の音」を出しているはずです。
これはベテランや熟練した人ほどこの傾向にあるはずです。
前述の鈴木健治さんもギターは変われどいつも「鈴木健治トーン」になって極上の音を奏でてくれています。
鈴木健治さんの音があるからこそなんでも良いレベルまでいっているのだなと感じますね。
ギターの性質をアンプシミュレーターのEQ、DTM・DAWのEQでガッツリ変化させることができる
最近は「実際のアンプ本体とギター」という組み合わせ以外にも「アンプシミュレーターとギター」という組み合わせが多くなってきました。
僕自身も「アンプシミュレータープラグインとギター」です。
「FENDER Blues Junior」というチューブアンプも持っていて気に入っていますが最近はPC内のアンプシミュレータープラグインを使うことがほとんどです。
このアンプシミュレーターにはアンプのBASS、MIDDLE、TREBLEなどとは別に「EQ」が備わっています。
これでガッツリ音質をいじることができます。
以前使っていた「FRACTAL AUDIO SYSTEMS」でもEQが備わっています。
このEQで音質をいじるとなると何のギターを使っても好みの音質に近づけることができます(EQで操作できる範囲での)
さらに録音する場合はDTM・DAWの中のEQをいじればさらに細かく操作することができる。
ストラトキャスターをレスポールっぽくもできるし、レスポールをストラトっぽくもできる。
出力や歪み具合は完全再現は難しいと思うけどかなり近づける事もできると思う。
高いギターでも安いギターでもなんでもいいと思う理由
高いギターでも安いギターでもなんでもいいと思う理由を書いてきました。ここまでのまとめをします。
高いギターでも安いギターでもなんでもいいと思う理由
- 1万円のギターと数千万円のギターの音の違いはそんなに大きくは感じない
- 5万円の安いギターでも超良い音
- プロギタリストが6万円台のギター ヤマハ パシフィカを使う
- 5万円のギターと40万円のギターの音の違いもそこまで感じない
- 最近の5万円代のギターはかなり質が上がっている
- ギターで自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になる
- ギターの性質をアンプシミュレーターのEQ、DTM・DAWのEQでガッツリ変化させることができる
これらの理由で高いのを頑張って選ぶ気持ちが少なくなってきました。
見ためや弾きやすければある程度なんでもいい。
気に入らなければPUを換えればOK。
あとは「ギターがなんでもいいと思えるくらいの技術と個性を身に付ければOK!」という考えに至りました
そんな感じです。
高いギターでも安いギターでもなんでもいいけど、アンプはしっかりしたのを使った方が良い
ギター本体は50万とかは欲しがらないし、ある程度はなんでもいいと思っています。
ただし!
アンプはしっかりしたものを使った方が良いです!
ギター本体よりも「音の出口」となるアンプ(アンプシミュレーター)の方が効果が大きいです。
極端な話、ミニアンプの「MARSHALL ( マーシャル ) / MS2」よりも高めのしっかりした「MARSHALL JCM900 4100 100W ギターアンプ ヘッド」の方が音が良いです。
① ギター 30万円、アンプ 1万円 = 機材費31万円
② ギター 1万円、アンプ 30万円 = 機材費31万円
合計金額は同じでも絶対 ② の方が音が良い。
もちろん今は1万円のアンプでもかなり良くなっていますが。
エレキ楽器に関しては出口の方が重要だと考えています。
今はアンプシミュレーター・プラグインは1万円代で驚異的なクオリティなので出口はしっかりしたものを選んだ方が良いと思っています。
アコースティックギターはなんでも良くないのでしっかりしたギターを選ぼう
ここまで話したのは「エレキギター」の話です。
アコースティックギターとなると「なんでもいい」とは言えなくなります。
アイリッシュバンドで10年アコギを弾いてきましたが、エレキギターとは比べ物にならないほど安物や質の低いものは一瞬で分かり「これはキツイ」と思ってしまいます。
アコースティック楽器は値段と音の良さは比例します。
(と僕は経験上感じています。安いのでも素晴らしい楽器もあるので全てではないと思います。おおむね比例傾向にあると思っています。)
アコギでエレアコ化させるならPU、プリアンプと全てが強烈に重要になってくるのがまた悩みどころです。
(この話はまたいづれ別の記事で・・・)
【まとめ】高いギターでも安いギターでもギターの音はなんでもいい!?自分の音や個性が確立されていれば「何を使っても自分の音」になりやすい。
僕が思う「高いギターでも安いギターでもギターの音はなんでもいい」という理由を書きました。
僕は今はこういう気持ちでギターを選んでいます。
といいつつも昔は20~40万円のギターをずっと眺めていたし何本か購入したことがあります。
でも今愛用してメインで使用しているのは5万円のギターです。
最近は本当に安い物でもクオリティが高すぎて驚く。
YAMAHA PACIFICAも弾いたことあるけど普通に良かったです。
あとは本当にアンプさえしっかりすればギターの良し悪しは強烈には悩まないと思う。
ギターよりもアンプや出口に近い物の方が音に影響しますし、アンプなどをしっかり見極めたほうが自分の出したい音を出すのに近づけるかと思っています。
ただこう考えるのは「家での録音がメインとなったから」だと思いますね。
プラグインやアンプシミュレーターは生のアンプほどギターの個性がでないのかもしれない。
あと最終的に言えるのは みんな好きなの買って好きに使えばいいよね です。
僕は自分のギターを選ぶときはこのように考えるし気にしなくなったよ。
でも真逆の考えの人もいると思います。それでOKです。 否定する気は一切なくて個人が楽しめればなんでもいいと思っています。
こういう考えもあるよ!って感じの記事でした!
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