知り合いが吉村和敏さんのファンで先日、池袋のジュンク堂にて開催されている『「吉村和敏清里フォトギャラリー」in Tokyo オリジナルプリント展示&即売会』に行きました。
僕は吉村和敏さんをここで初めて知り、作品も初見でした。
僕自身もバックパッカーとして世界を旅して素人ながら写真を撮ったので、吉村和敏さんの撮った世界の風景をとても興味深く見ていました。
会場には他にも作品の近くに数人いました。
その中の1人の男性・・・ 吉村和敏さん ご本人でした!
たまたま寄ったという偶然でお会いする事が出来ました。
知り合いが作品を購入した際に、写真について初心者な自分ですが気になったことを質問させて頂きました。
とても柔らかい雰囲気で優しく丁寧に教えて頂きました。
吉村和敏さんの考え方などがとても興味深く面白い内容でした。
ここでは質問させて頂いたいくつかの内容をここに書きます。
ファンの方に楽しんでもらえれば嬉しく思います!
※素人による質問なので質問内容等は大目に見て頂ければと思います。
※吉村さんの話し方は僕の記憶から思い出して書いたため多少違うとは思います。とても優しい話し方をされていました。
吉村和敏さんは写真を撮る国はどういうふうに決めているんですか?
そうですね~、今は行きたいと思った場所に行っています。
最初はカナダや北欧が多かったんですが、今は行きたいと思った場所に行って撮っています。
吉村和敏さんは写真を撮る時はどういう考えの元で撮るのですか??
それは両方ですね。
両方なんですが、今は写真集を作るのを念頭に写真集に合うモノを撮るようにしています。
吉村和敏さんは写真集の写真はどのように風に選ぶのですか?
写真集のテーマに沿うもの、流れを意識して選びます。
強い写真の他に弱い写真も選んで写真集を考えて選んでいます。
考え方は音楽と同じ
個人的にこの質問と回答がとても面白く感じました。
僕はギタリストとしても活動をしていますが、この考えは曲の演奏と似ていると感じました。
「強いモノ」はとても重要だしインパクトを残すものなんですが、強いモノばかりだと少し違うんですよね。(特に音楽の場合)
全部が最高に強い音で全力で演奏するのはちょっと違います。
弱い音があるからこそ、強い音が映えるんですよね。
AメロやBメロがあるからこそ、一番伝えたいサビが映えます。
写真集も同じで、流れを作って一番伝えたい写真を印象付けるのかもしれません。
ここまで書いたのは自分ならではの推測ではありますが、似たような手法なのではないかと考えています。
この流れがあるからこそ吉村さんの写真集はさらなる魅力が備わるのかもしれません。
【追記】「弱い写真(音)」というのは決して「劣っている」という意味ではありません。
もちろん好き嫌いや気に入っているかどうかもあるかとは思いますが、流れを付ける・緩急をつけるという意味での「弱い」という意味だと思います。
野球でもずっと速いボールを投げるよりも、遅いボールを投げてから次に速いボールを投げた方がより速く見せることが出来ます。緩急のある投球術があればこその戦略です。
吉村和敏さんは「強い写真」と仰いましたが例えば「RIVER 木曽川×発電所」ではどれがその写真になりますか?
「RIVER 木曽川×発電所」でしたら、やはり一番は表紙の写真ですね。
吉村和敏さんは今後撮りたい国はありますか?
※これは質問は少ししか覚えていないのでなんとなくこんな感じのの質問をしたと思います。
そうですね~、色々な国を撮ってきたんですけど、日本もとても素敵だなと思っていますね。
日本には世界にない風景がたくさんあるんですよね。
「SEKISETZ」の表紙のようなこういう風景はとても珍しいですよね。
また、日本は不揃いなのも面白いですよね。
海外は統一感のあるものが多いですけど、日本は良い意味で統一感のないのも多いのが面白いです。日本には撮りたくなるものも多くて「アトランティック・ジャイアント―巨大カボチャの物語」や「KAMI-GOTO 五島列島上五島静かな祈りの島」、「錦鯉」などもそうですね。
吉村和敏さんの展示でアクリルを使った展示方法は初めて見ましたが、こういう方法は(写真の業界?では)多いんですか?
これキレイですよね。アクリルは以前からありますがそこまで多くはないと思います。
裏にフックを付けて飾ることも出来てその場合は宙に浮いているようにもできるのもアクリルならではだと思います。
アクリル板の展示方法に感動
個人的にとても気に入ったのがこのアクリル板の展示方法。
「こんな方法もあるのか!」と衝撃を受けました。
展示会などにはほとんど来たことがないので、結構前からある手法かもしれませんがとても好きなものです。
額に入れてガラスの中に入れるのも素敵だけど、アクリルの方が奥行が出て立体的になるような印象です。
また、光の反射も少なくて良いなと思いました。
吉村和敏さんの写真は空気がキレイなものが多い印象なので、アクリルのクリアなものが写真をさらに澄んだ透明度の高い写真にしている気がします。
空気感が伝わってくるような展示方法だなと思いました。
これは本当に素晴らしいです^^
おわりに 写真家 吉村和敏さんにレアな質問をし答えて頂きました!
今回質問させて頂いたことを書いてみました。
正式なインタビューなどではなく、僕が素人ながらに質問し、吉村さんもとても丁寧に笑顔で教えて頂いた内容です。
とても興味深い内容ばかりだったので書かせて頂きました。
吉村さん、いきなりの質問に答えて下さり本当にありがとうございました!
(もしNGな場合はお伝えください。すぐに削除いたします。)
「吉村和敏清里フォトギャラリー」in Tokyo オリジナルプリント展示&即売会
開催日時:2018年12月29日(土) 10:00~2019年02月17日(日) 22:00
【池袋ジュンク堂9F芸術】「吉村和敏清里フォトギャラリー」in Tokyo オリジナルプリント展示&即売会
写真家 吉村和敏さんの作品
Blue moment 吉村和敏
MORNING LIGHT 吉村 和敏
MAGIC HOUR 吉村和敏
まだまだ素敵な作品があります。是非見てみてください!
>>> 吉村 和敏さん作品一覧