「ギターはどうすれば上手くなりますか?」
こんな質問をたまにいただきます。
以前書いた記事「「どうしたらこんなにギター弾けるの?」を考えて出てきた3つの理由」というのもあり、ここでは「メンタル面」というか気持ちの部分を書きました。
これがないと始まらないよという部分。
少し進んで、このあとの部分。
僕は、「量」だと思っています。
質も大事だけど、それよりも圧倒的な量が大事というのが持論。
「いつやるの?今でしょ!」でお馴染の林修さんの考え
いきなり音楽とは関係ない話をするけど、「いつやるの?今でしょ!」の林修さん。
東進ハイスクールという進学塾で東大など超難関大学に多数送り込んでる教育のスペシャリスト。
その多くの生徒を見続けてきた彼の本を最近色々と読んでいます。
前回読んでブログにまとめた「林修の仕事原論-壁を破る37の方法-」に書かれていたことがとても大事だと思いました。
成績が上がらないという人ほど勉強不足
成績が上がらないという人ほど、単に勉強不足という量の問題に帰結する。
学力の低い生徒ほど量が少ない。充分以上に頑張っているのに、成果が伴わない。
→ 努力の方向が間違っている
→ 努力する場所が違う
自分なりのまとめ方をしているけど、このようになります。
さらに本ではこのようにも書かれていました。
授業後に遅くまで残り話している生徒が3名いた。
「早く帰って勉強しろよ~」というと「大丈夫です。どう考えても東大に受かる気しかしないんです」という。
生意気とも思ったが、たしかにこの生徒たちは誰よりも勉強をして東大もほぼ合格確実の学力を備えている。心配はあまりない。 実際彼らは全員東大に合格した
だいたいこんな感じだったと思う。
ここで言いたいのは「確実というところまで時間を費やして、余裕ができている」ということ。
膨大な時間を費やして、何回やっても東大合格の判定を受けていればこその余裕。自信。
天才ではない限りは余程の時間を費やさないと絶対的な自信を得られることはない。
また別のページには「不合格になる人は合格するラインまでに費やす時間が確実という人と比べて圧倒的に少ない事が多い。」とも書かれていた。
ギターはどうすれば上手くなりますか?
最初に書いた「ギターはどうすれば上手くなりますか?」という質問の人と何度かやりとりをしました。
色々なテクニカルな事や意識なども少し伝えたけど、それよりも普段楽器に触る時間が気になり「普段はどれくらい練習しているんですか?」と聞いてみた。
答えは「1時間」という。
学生で時間があまり取れないとも言った。
・・・1時間はあまりにも少ない。
音楽(ギター)を職業にしたいとも言っていたので、「それはあまりにも少なすぎるよ」ということは正直に伝えた。
今はどれくらいやっているかは分からないけど、「毎日1時間程度」をやっていて他の人と同等・上回る事は無理。
仮に質が素晴らしかったとしても、圧倒的に量が足りていないと思う。
量をこなしても音楽で成功するとは限らない
矛盾したような言い方だけど、「量をこなしたからと言っても、”必ず”成功する」とは限らない。
たくさん時間を費やしてもダメな人もいるし、たいして(?)時間を費やさなくても成功する人もいる。
音楽・楽器で言えば、テクニカル面で全て完璧に出来たとしても生きていけるわけではない。
アンサンブルの理解、状況判断、フレーズ、センス、性格などなど絡んでくる。
ただし量をこなすことは時間を費やした部分のパラメーターが上がるのはもちろん、その突出した値が他のを多少引っ張り上げてくれるとも思ってます。
ゴムを平面に張って、中央部分をつまんで持ち上げると他の部分も多少持ち上がるでしょ?
そういう風にいろいろな部分に時間を費やして、自分というのが大きくなっていくというイメージ。
量をこなすというのは「始まり」に過ぎないと思っています。
量をこなして時間をかけて、そこで初めて上手くなるチャンス、成功の道が少し見える程度。 まだスタートライン。
努力した者が全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!
ボクシング漫画の「はじめの一歩」の鴨川会長もこう言ってますね。
努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!
これですこれ。
周りを見れば自分のだいたいのレベルがわかる
客観的に見るのは難しいもの。
だけど、自分と周りを比べたら自分が今どの位置にいるかは分かるんじゃないかな。
単純にプロと同じようなことが出来なければ、その土俵にすらいないよね。
周りの知り合いや友達と比べて劣ってたら、まだまだの状態だよね。
もちろんコピーが出来たからOKという簡単な話ではないけど、自分の進みたい道だったらコピーはある程度はできるような状態でないと勝ち上がれないのかと思います。
同じコピーをするという勝負で、「Aさんは出来るけど、私は出来ない」という結果だったら、そこでは確実に負けてるわけだし。(あくまで「コピーをする」という勝負の場合)
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天才だと思うなら練習しなくても良い
自分の事を誰よりも天才だと思うなら、練習はしなくても良いのかなとも思う。
実際、天才の人はいるし、否定はしないけど、多くは天才ではないはず。
「努力」という言葉が正しいのか分からないけど、確実に対象のモノにかける時間が多いに越したことはない。
野球のイチローやダルビッシュなどはあの位置にいながら、かなりのハードワークをやっているよね。
ダルビッシュは”とある”面白い考え方をしているんです。
40歳まで生きて2流選手で終わったけど20歳に戻してくれた
これは何かの野球番組で語っていたこと。
プロ2年目の20歳の頃、相手打線にめった打ちにされた日があった。
その日
「このままだったら1軍と2軍を行ったり来たりする投手で終わってしまう・・・。
何かを変えないといけない。
自分にとって生きてきた20年間はあっという間、このまま20年何も考えずに過ごしたら、あっという間に40歳になってしまう。」そこでダルビッシュはこのように考えるようにしたという。
40歳まで自分は一度生きていて、2流選手としてクビになり仕事がない状態をイメージした。
そこに神様が現れて「1回20歳に戻してあげるよ」といい、40歳の自分を今の20歳の自分に戻してくれた。
このまま同じ事を繰り返すわけにはいかない。やれることはすべてやる!努力しないとまた同じ想いをして終わる。
という考えがあるそうな。
これ面白いよね。
世界で活躍するダルビッシュ有。
彼が成功し続けるのも今も人一倍努力しているからでしょう。
ベーシストの二家本亮介くんの言葉
実際トッププロで活動する人と現場が一緒になったりもしたけど、やっぱやってることが違うんですよね(笑)
ベーシストの二家本亮介くんもそうで、「田嶋謙一オルケストラ」のサポートで同じ現場もあったけど、多分彼が20歳くらいの時に言ったことは今でも覚えています。
「のりさん、上手くなる方法見つけましたよ。 ・・・寝なきゃ良いんですよ!寝ないで弾けばいいんですよ(笑)」
冗談のようだけど、ほぼ確実に寝ない勢いでベースを弾いていたんだと思う。
素直にこれは凄まじいなぁって思った。
他の楽器のコピーとかも凄まじかったしね。
SAXとかピアノのソロもコピーしたり、色んなコードバッキングもやってたし。
今では数々のアーティスト、DIMENSION、TUBEの春畑道哉さんなどのサポートもやっていますよね。
二家本くんの才能やセンスというのもあるだろうけど、近くで見た感想としては「寝る間を惜しんでベースを弾き続けた」という部分が大きいと思っています。
楽器が下手な人ほど練習時間が圧倒的に短い。
単純に技術的な事に時間を費やすのもあれば、理論的な勉強もあるし、音楽を聴く・学ぶ事も勉強する事があるよね。
誰よりもやっているかな?
「やっている」という人もいるけど、絶対に自分よりも時間を費やしている人はいる。
上には上がいるんだよね。
量をこなしていけば質の理解も上がって質も上がる。
考えながら質を上げて、そのうえで量もこなす必要があると思っています。
二家本くんよりもやっている人だったら可能性はあるけど、寝ないでやってる人は少ないかもね。
だから出来るだ限り時間を費やす必要があると思いますよ。
もちろんプロと比べているのでプロでやっていきたい人限定だけど。
もし、誰よりも練習していて下手という人がいたら、それは今やってる練習方法・意識が間違っているということでもあります。
試しては失敗して考えて、次の方法試して・・・その繰り返しだと思うよ。
何事も質も良も大事。
でも量は確実に必須。
僕の考えでは量のが比重が大きいです。
夜通し練習している人はやっぱり上達しているし、「上手くならないなぁ」と言いながら練習していなさそうな人はやっぱりそこまで上達していないなと思ってしまいます。
毎日の練習、その時間が今よりも多ければ、そして誰よりも多ければ(そして考えれば)、自分の行きたい場所へ行きやすくなるのだと思っています。
(技術だけでなくコネや運も関わってくるから難しいんだけどね><)
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