今回は「ギタリストが耳を鍛えないといけない理由」について書きます。
2007年のLIVEの動画を紹介しつつ自分の中での失敗談を交えつつお話したいと思います。
ギタリストが耳を鍛えないといけないのを実感したTRIXのコピーバンドの動画
では見てみてくださいませ~^^
Youtube → https://www.youtube.com/watch?v=f5PiBV8RvEk
※PCの人は上動画画面上で右クリック→「ループ」にチェックを入れればループさせることができます。
【撮影日 2007/10/28 】
今ではこのキーボードは完全にプロとして活動してますね^^
ギタリストが耳を鍛えないといけない理由をコピーバンドをやって実感した
この時のライブはFUSIONというジャンルを演奏してます。
当時はTRIXというバンドのコピーバンドをやっていたんです。
TRIX(トリックス)のコピーバンドで名前がCOPIX(コピックス)です。・・・なんて安直な~(笑)
TRIXは元CASIOPEAの熊谷徳明さんと元T-SQUAREの須藤満さん、さらにキーボードに窪田宏さんとギタリスト平井武士さんのユニットでした。
今も活動しているけど、ギタリストは菰口雄矢さん、キーボードはAYAKIさんに変わっています。 昔の方は笑いの要素が強くて、今はテクニカル度が増しています。 どっちの良さもあるよね。
で、僕らがコピーしていた時はまだまだTRIXが出てきたくらいの時。
「INDEX」と「MODE」が発売されたくらいだったんですよね。
ギタリストが上手くなりたいなら知らないジャンルにも飛び込む!
実はこのバンドをやるまで「FUSION」なんてほとんど聴いてこなかったし、演奏なんてしたことはなかったんです。
やるまでの経緯をちょっと書いてみますね^^
それまではメタル小僧で速弾きばかりしていた
ギターを始めたのはLUNA SEAなどV系などをコピーしていて、そこからスーパーギタリスト系のHR/HMをずっと弾いてました。 Dream Theater、Symphony X、Children Of Bodomなどを聴いてはコピーして、速弾きをピロピロしてたんです。
そこからスタジオギタリストになりたくて、なんでもできるようになりたいなと思いはじめたんですね。
カッコイイスタジオ系の人はなんでもできるし、「そういう人達はFUSIONってジャンルにたくさんいるぞ」と。
このジャンルを学べばスタジオ系に必要な事を学べるんじゃないかな?と思い始めてた。
その時にメンバー募集を見ました。
そこには「FUSION コピーバンド ギタリスト募集」と書かれていた。
TRIXって知らない!
その募集記事の内容は「TRIXというバンドのコピーバンド」とのこと。
・・・TRIXって誰や!?
全く知らない(笑)
もちろんCDも持ってない。
当時はYoutubeも盛んでなかったし、PCすら持ってなかったので音楽を買うためにはCDを買うしかなかったんだよね。
全く知らないんだけど応募(笑)
応募して集まる日?スタジオ入る日?が決まってからCDを買いに走りました(笑)
やったことないけど、やりたかった
こんな経緯でやることになったわけです。
聴いてもないし弾いたこともないバンド・ジャンルだったけど、この時は1つの想いだけ。
「FUSIONをやりたい!」
とにかくこの想いのみで、突っ走ったんです。
実際「やったことあるやったことない」のは関係なく、やりたかったらやった方が良いんだよね。
ただ・・・違う畑から来たのでFUSIONは本当に大変でした(笑)
でも知らないジャンルだったからこその大きな失敗や苦悩もありました。
なんでもやってみるもんですね^^
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ギタリストが耳を鍛えないといけない理由
FUSIONのコピーバンド・・・自らそこに入り込んだわけなんだけど、とにかく大変でした(笑)
なかでも苦労したのが耳コピです
全然耳コピできない!音が取れない!
超有名なバンドやギタリストならまだしもFUSIONはTAB譜なんてほとんど販売されていません。
バンドでやるためには自分でコピーをしなくてはならないんです。
ただし僕は今まで耳コピなんてほとんどしたことなかったんです。
メタルはヤングギターのTAB譜などを見てはピロピロしかしてなかった。
速弾きは得意だったけど、結局それはコピーしかしていない範囲での得意でした。
で、ギターで奏でられたメロディはなんとなくコピーはできたけど、苦労したのはバッキング。
カッティングとは複数の弦が鳴ってるし、FUSION系はギターバッキングの時は結構奥に引っ込んで聴こえづらくなる。 複数の弦が鳴って奥の方にある。
しかも「コード」も慣れてないしで・・・とにかく焦った。
全然耳コピできない!
耳コピのソフトとかもないから、とにかく聞くしかなかったんです。
何度も何度も繰り返し聞いては音を探して弾いて間違えて・・・。
コードの知識もないから、本当に聞こえた音を頑張って探してよくわからない形のコードを弾いたり。(今では形は分かるけど)
分からな過ぎたし、イヤホン・ヘッドホンを耳に押し付けてなんとか聴こうとした。
吐きそうになるくらい聞きまくりました。
いや~、大変でした(笑)
今までやってこなかったツケだね(苦笑
ギタリストが耳を鍛えないといけない。他のことが何もできない
ここで強く感じたのが「ギタリストは耳を鍛えないといけない」でした。
なぜなら、耳が鍛えられていないと何もできないから。
楽譜がないと何もできない。
販売されているTAB譜もネットにTAB譜がないと何もできない。
新しい曲をすぐに弾くことができない。
昔の曲でもTAB譜がないと何もできない。
さらには、バンド内でアレンジする時にかなり戸惑うことになります。
「音がぶつかっているな」とか「この音とあの音が同時になると気持ち悪い」なども出てきます。
これが分からないとバンドとしては気持ち悪い演奏をするバンドとなります。
音を頼りにコードも弾けない。
バンドは一人一人が自分中心・自己中心的では成り立たないからです。
耳を鍛えておかないとデメリットが多く、鍛えておくとメリットが多すぎるんです。
ギタリストは耳コピをちゃんとやっておきましょう
音楽をやるなら、技術も大事だけど耳が大事です。
奏でられた音を探すのもそうだし、頭で鳴った音と楽器とのリンクもさせるし、細かいニュアンスも聞き取るため・・・などなどとにかく耳が使われる。 その耳の精度が高いに越した事はないんだよね。
弾くのも大事だけど、耳を鍛えるのも忘れないでくださいませ。
耳が大事な音楽なのに耳が使えていないのはとても苦しくなります。
僕みたいに無駄に苦労しないでくださいね(笑)
今では耳を鍛える本もたくさんあるようなので、上手く利用してできるだけ早めに鍛えて下さいね(笑)
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