考え(音楽) 音楽

スタジオギタリストになるために必要な5つの事。 石井裕一郎さんの場合

更新日:

Pocket

スタジオギタリストとして生きるために必要な事。 石井裕一郎さんの場合
どもー♪ のり(@norinori0107@norinori_sub)です!

先日、ギタリストの石井裕一郎さんとスタジオに入りました。

彼はバークリー卒で中島美嘉さんのnewアルバム「TOUGH」などでも弾いてるギタリスト。

じっくりとお互いのプレイを見て、話しをしてとても刺激的な一日となりました。

この日を通して、「こういう部分があるからこそ、仕事で使われる・呼んでもらえるんだなぁ」と思ったことがありました。

今回は石井さんの良さと同時に「スタジオギタリストとして生きるために必要な事」を書いていきます。

ギターを仕事にしたい人、ギターで生きていきたい人、スタジオギタリストになりたい人・・・の参考になれば嬉しいです。
「自分にはこれが足りないかも」などと考えながら見てもらえれば役に立てるはずです。

スポンサーリンク

石井裕一郎 とは

石井さんとは以前に書いた記事「良いギタリストを目の前で見ることが一番の早道!良い機材に囲まれてのお勉強会【機材交流会】」で友達のシンヤくんが呼んでくれていて出会いました。

「石井裕一郎」というギタリストを少しご紹介します。
yuui-ishii 石井裕一郎@yuuiishii

幼少期の頃からエレクトーン、ピアノを始める。
2008年 Berklee College of Musicの入学試験合格、更に奨学金獲得(神戸試験、ギター科最高額獲得)
2009年 夏渡米、Berklee入学。
2012年4月 ミュージカルグループZleeのギタリストとしてコットンクラブ東京公演に参加。

現在も多数RECをしている、バークリー出身の石井くん。
先日、中島美嘉のニューアルバム「TOUGH」でギターを弾いたとアナウンス。

そんな彼のプレイをじっくり聞いて色々と「流石だなぁ」と思った事がありました。

流石と思える良さがあるからこそ、ギタリストとして生きている。
逆に言えば「ギタリストとして生きるためにこういう部分が必要だよ」とも言い換えられます。

ここから、当たり前のような部分も含めて良いと思った部分を書いていきます。
プロの1つの例として見てみてください。
ギターを仕事にしたい人で自分にない部分が書かれていたら、その部分を磨けば道が開けるかもしれません!

全ての音が安定感抜群!

今回のスタジオは僕と石井さんのみで、バッキングをお互いが弾いてソロを弾いてジャムったり、ピッキングの方法、曲に対しての考え方など情報交換したりしました。

で、たくさん音を聴いて思ったのが

全ての音のクオリティが超高い!!

ということ。

単音でもコードでも、全ての音の質が高く、全てが安定していて、「今すぐ録音OKです」という音。

この安定感はスゴイですね。

「なにかの曲のコピーを繰り返し練習した」というものではなく、ジャムった時に「浮かんだフレーズを弾いた」というもので、それが全て安定して良い音、ほぼミス無し(ミスと感じない)というのは強みですよね。

安定してクオリティの高い音、ミスと感じない音を出し続けられるのは、RECを依頼する側としてはとても頼りになりますよね。
スタジオに呼んで録音の場合、やり直しが少なくなり録音が早く終わる。

プロとしては当たり前でもあるけど、常にクオリティの高い音を出せるのは大事ですよね。

コードの知識が豊富

「コード」と言っても色々なコードがあります。

ごくごく普通のメジャー・マイナーから7th・9thなどテンションを加えたもの、分数コードなどなど。

元となるコードに適切なテンションを加えることが出来れば、曲に彩りを添えることができます。

彩りを添える=曲をさらに魅力的にできるということです。

このコードの知識の豊富さ、対応力の早さは石井さん凄まじかったですね。

瞬時にかっこいいバッキングにしちゃいますからね。

「コードを知っている」だけではまだまだです。
そのコードを「適切に」使えて、初めて良い方向に動きます。

コードを知っているかどうか(押さえられるかどうか)は曲をやるうえで必須。

そのうえで、多彩なコードをコード進行上で正しく使えるか。
違うニュアンスを足すことができるか。

「挟んで心地良くなるコード」の挟み方が上手い。

さらに指定されたコード進行以外に「挟んで心地良くなるコード」の挟み方が上手い。

簡単に言うと「パッシングディミニッシュ」のようなコード。

C△7→Dm7

というコードがあった場合、間にディミニッシュコードを挟むと流れがスムーズになります。

C△7→C#dim7→Dm7

これはジャズを経験した人ならほぼすべての人が知っているほど簡単な例です。

こういう指定されてないコードを効果的に使えると楽曲がさらに魅力的になります。
もちろんディミニッシュだけを言うわけではなく、間に挟むコード全般です。

簡単なコードのジャムでも、単調にならず豪華にしてくれるんですね。

この知識と挟み方・コードがかなり素敵でした。

スポンサーリンク

アイデアの豊富さ

ここまでは備えてる人も多いとは思います。

個人的に石井さんの強みは

アイデアの豊富さ

だと思います。

ソロを弾かせて場合、同じようなフレーズを繰り返しではなく、違うのを延々と弾き続けられる。
もちろんスケールの上下のような単調なフレーズだけではなく、「歌」を弾き続けられる。

コード進行にあった歌を弾き続けられる。

コードを弾かせても、前述のようなコードの彩り方・挟み方が上手い。

ネタが尽きた」というのを一切感じなかったんですね。

もしかしたら本人にはあったのかもしれないけど、聴いてる限りでは特になく、「毎回カッコイイフレーズをぶち込んでくるなぁ!」と思いながら聴いていました。(そう、アイデアの豊富さもだけどフレーズがカッコイイ!)

この「アイデアの豊富さ」こそ、石井さんがギタリストとして重宝されるのではないかなと思います。

RECでは本番勝負

スタジオ後の食事の時の会話。

「ある作曲家さんはRECでは練り込んだソロを弾いてほしくないからと言う理由で、その場で曲も楽譜も渡して頂いて弾きます」
「そのうえで『2~3テイク自由に弾いてください』と言われます」

対応力はもちろん、色々なソロを弾く必要があります。

もし「それじゃないなぁ、もっと違うので弾いて!」と言われたら別のを瞬時に思い浮かべて弾く必要があるんですね。

だから「引き出しの数」「アイデアの豊富さ」「引き出す早さ」はかなりの強みになります。

RECで呼んで。1つのフレーズしか弾けない、「これ以外は弾けません」というのは、他の良さが無ければおしまいになる可能性も高いですよね。

ソロに限らず、アイデアの豊富・引き出す早さはその場での作曲家の要望に応える際に助かりますよね。

その場で対応できるプレイヤー」の方が使いやすいのは確実ですから。

「なんでそれが鍛えられたのか」というのを教えてもらったので書いてみますね。

余談・アイデアの豊富さはプロにとって必須

少し話は逸れますが、「アイデアの豊富さ」というのはプロにとって必須だと思います。

それを思ったのが、以前「【DTMはじめました!】自分の曲をプロが超カッコよくアレンジしてくれました!!【プロの仕事】」で書いたcroukaさんの仕事を思い出したから。

これは「僕が考えたフレーズを超絶かっこよくアレンジしてくれた」という内容の記事です。

たった一つのフレーズを使って瞬時にたくさんの絵を描いた。
これを思い出した時に、「引き出しの数」「アイデアの豊富さ」「引き出す早さ」という「プロで活躍する二人の共通点」が見つかりました。
プロにとって必須なんでしょうね♪

「アイデアの豊富さ」「引き出しの早さ」の鍛え方

石井さんはバークリー大学卒業です。

さらにに奨学金獲得(ギター科最高額獲得)という人間。

この「奨学金獲得をした」というのが「アイデアの豊富さ」「引き出しの早さ」が鍛えられた原因と食事をした時に教えてもらいました。

話してくれたことを書いてみます。

バークリーではギターリストなどの演奏だけでなく、composition・作曲科があります。
この作曲科の生徒は楽曲提出の時にDTMはNGで生音を録音して提出しなくてはならなかったんです。
その際「演奏するプレイヤーを集める」のも作曲科生徒のお仕事でした。
作曲して人を集めて、指示をしながら録音をして提出。

プレイヤーを集められない人がいて、その時に駆り出されるのが「奨学金獲得をした人間」でした。

だから、曲も聞いたことない現場に呼ばれて、その時に曲を聞かされ・譜面を渡されて、「こんな感じで」という指示を受けてギターを弾いてきたんです。
学生時代はこれを山ほどやりましたね(笑)

さらにこんなことも

劇伴の仕事をやったのも大きいですね。
本当にいろいろなジャンルの曲を演奏せざるを得ない状態だったので、とても良い勉強になりました。

自分なりに書いてみたけど、内容はだいたいあっているはず!

とにかく実践で鍛えられたという話でした。
バークリーの頃に「作曲者の求めるモノを考えて弾く」というのをやってきて鍛えられたのも、スタジオギタリストとして使われる原因でもある気がします。

現場・実践で鍛えられたギタリストさんです。

この「実践の重要性」について"とあるギタリスト"が教えてくれたとのことでした。

スポンサーリンク

マイク・スターンの言葉

その""とあるギタリストは・・・

マイク・スターン
All Over the Place

あの、フロントがハムのテレタイプのパシフィカギターが特徴の超絶有名なギタリスト!

マイク・スターンがバークリーに来た時にこのように言ったようです。

1人で10時間練習するよりも、
バンドで1時間合わせたほうが上手くなるよ!!

ということ。

誰かと合わせる、ジャムれば上手くなるよってことですね!

石井さんもずっとジャムって実践でやってきて鍛えられたギタリストさん。
上手いわけだ!

ギターに集中する環境づくり

これは演奏などとは違うけど、石井さんは家ではギターに集中できる環境を作っています。

PCもあまり開かない。本や漫画も何千冊と売るなどしたそうです。
ゲーム機なども家には無し。

とにかく家ではギターを弾いている&ギターしかすることがない状態を作っているそうです。

楽器が上手い、スタジオギタリストとして生きているのも「練習時間が圧倒的に長い」からこそなんだろうなと話しを聞いてて思いました。

以前、記事にした「楽器が下手な人ほど練習時間が圧倒的に短い。」の通りで、長いからこそ上手くなっているんですね。

おわりに

今回、石井裕一郎というギタリストさんとじっくり音出しをして話して色んなことを知ることができました。

  • 全ての音が安定感抜群!
  • コードの知識が豊富
  • アイデアの豊富さ
  • 引き出しの数
  • 引き出す早さ

  •  曲の中での演奏とか、知らない部分もまだ多いとは思うけど、見えた中で凄いと思ったことはこれらでした。

    あと、ある意味一番重要だと思ったのが

  • 良い人
  • 明るい
  • 話しやすい

  •  です。

    演奏もだけど、この部分が作曲家などに限らず人から好かれるんじゃないかなと思いました^^

    ここまで書いてきたことを、スタジオギタリストを目指す人、ギターで食べていきたい人は持っていたでしょうか?
    プロギタリスト1人の特徴でもあるので、もし「この部分は自分にはないな」と思えたら、そこを重点的に鍛えていけば作曲家が使いたいと思える人になれるかもしれません。

    「演奏技術に長けている」というのは当然のことなので特に書きませんでした。それ以外の部分で書いてみました。

    この日は他にも感じた事や、話して気付いたことが山ほどありました。とても刺激的な一日で楽しかったです。

    石井さんの機材

    この日に石井さんが持ってきたエフェクターです。
    友達と遊ぶ用で気に入っているペダルのみだけど良い音してました。

    スタジオギタリストとして生きるために必要な事。 石井裕一郎さんの場合

    スタジオギタリストとして生きるために必要な事。 石井裕一郎さんの場合

    この画像では歪みを交換してしまっているので僕の機材の写真も載せました。

    石井さんのペダルは

  • Xotic Soul Driven
  • Strymon blueSky
  •  
    です。

    この2つは超気に入っていました^^
    これは間違いないペダルですね♪

    (「Ovaltone GD013」「D.A-Booster3」「t.c.electronic DITTO LOOPER」は僕の持ってきたペダルです)

    【オマケ】今剛のサウンドがヤバイ!!

    ご飯の時に二人で盛り上がったのが「今剛さんのリバーブの使い方はヤバイよね!」という話。
    現場でのエンジニアさんも言っていたそうです。
    実は演奏だけでなく、サウンドメイクこそがギタリストとして必要な場面も多いです。

    で、「今剛 スタジオ・ライヴ&ギター・インストラクション」というもので今剛さんが自分の機材を使ってサウンドメイクをがっつり教えちゃってるんですよね。超オススメ!
    スタジオ系に生きたい人は要チェック!

    梶原順さんの「梶原順 ギターレコーディングの流儀 プロの現場のシミュレーションから学ぶ匠の技と心得 」も必見です!

     

    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう

    最新情報をお届けします

    Twitter でnori_blog(更新情報)をフォローしよう!

    ランキングへの投票よろしくお願いします! にほんブログ村 音楽ブログへ

    -考え(音楽), 音楽
    -, , ,

    Copyright© のり部屋 , 2017 All Rights Reserved.