どもー♪ のり(@norinori0107、@norinori_sub)です!
我が家には4匹のミニチュアダックスがいます。
1匹が15歳、その子供達3匹で9歳。
1か月前くらいから子供の犬がやたら「水をたくさん飲んで、たくさんオシッコをする」ようになりました。
最初は「たくさん水飲むな~(笑) おしっこも多いなぁ(笑)」くらいだったんだけど、2週間前くらいからオシッコを大量に出してから、凄まじい量の水を飲み、またオシッコをするという状態。
オシッコがあまりにも多いためペットシーツも吸引力の強い「ペットシーツ 厚型」に変更したくらいです。
一時期、母犬も多飲多尿になったんで同じかと思ったけど、レベルが違う。
正月明けて犬を連れて病院に行ってきました。
そこで言われたのが、
クッシング症候群
という初めて聞く病名でした。
今回は病院に行く前後の話を書きます。
愛犬が同じ症状で悩んでいる人の役に立てば嬉しいです。
【追記】クッシング症候群と診断された子は亡くなってしまいました。
だからこそ最後までこの記事を読んで欲しいです。
クッシング症候群診断前の犬の状態確認
まず今回の犬の状態確認。
など。
水はこの容器に多めに入れています。
愛犬は最初に半分くらい飲んで、長いオシッコをして、そしてまた半分くらい飲みます。
一気に水が無くなる状態。
これは明らかに飲み過ぎです。
オシッコの頻度も量も多い。
母犬も多飲多尿になったことがある
先程も書いたようにここまでではないけど、母犬も多飲多尿になったことがありました。
この時は血液検査をしてのちに「加齢による腎臓の機能低下」と診断されました。
そしてご飯を「ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポート ドライ 犬用」に変更し、今では多飲多尿はなくなり普通に戻りました。
(ロイヤルカナンすごい!!)
血液検査をして腎臓の病気ではないことが判明…が、クッシング症候群と診断
症状が軽いうちに子犬のご飯にもロイヤルカナンを混ぜて治療・・・と思いきや特に改善されない。
それでも年が明けて病院に行った時も僕も先生も「母犬と同じ腎臓ですかね~」という感じ。
しっかりと血液検査をしてみると
どうやら腎臓じゃないぞ!?
と。
(そりゃ腎臓に効くご飯に変えても回復しないですよね)
そしてもしかしたら、「副腎のクッシング症候群じゃないか?」という結論になりました。
ん?クッシング症候群って何??
クッシング症候群とは
クッシング症候群とは
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
副腎で造られる「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されることにより起こる病気。
犬の内分泌(ホルモン)の病気としては最も多くみられ、8歳以上の高齢犬で比較的発生が多い病気です。
というもの。
クッシング症候群の主な症状
主な症状としては
があります。
上から現れる割合が多い順です。
うちの犬は1,2,5が当てはまります。
クッシング症候群は早期治療が大事
クッシング症候群はこの病気自体は高齢犬はかなりなりやすいとのこと。
この病気自体は多飲多尿などの症状があれど「即死」などの類ではないです。
ただ放っておくと肝臓病・糖尿病などの病気を引き起こすのが怖い。
昔はクッシング症候群を発見する術がなく、いつのまにか糖尿病などにかかり死亡するケースが多かった。
でも今ではクッシング症候群を発見できるため、事前に治療をすれば大きな病気に移りにくくはなっているとのことです。
出来るだけ早めに治療する事が大事です。
クッシング症候群発見のための検査
クッシング症候群発見のためにはしっかりとエコーや1日に2度の血液検査をする必要があります。
最初の血液検査だけでは判別できなかったため、翌日の午前中に預けて夕方に迎えに行きます。
費用も結構かかります。
今回は税込みで約 2万円です。(ひぇ~
預けて検査をしてもらいました。
結果完全に「クッシング症候群」とのことでした。
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クッシング症候群の原因
そしてここも重要。
クッシング症候群は「ホルモンの過剰分泌」ということですが、どこが原因なのかも大事です。
考えられるのは2つ。
コルチゾール分泌の命令を出す脳の下垂体の異常
コルチゾールを分泌する副腎の異常
のどちらか。
脳の下垂体の腫瘍
脳の下垂体は「コルチゾール出してね~」という命令を送る部分。
下垂体に異常があり、ホルモン分泌の命令が多く出されてしまっているため、結果としてホルモンの過剰分泌となってしまっている場合。
副腎の腫瘍
脳の下垂体は異常はないけど、ホルモンを分泌する副腎に異常があるため、結果としてホルモンの過剰分泌となってしまっている場合。
クッシング症候群の原因を明確にする方法
どちらが原因かはエコー検査で判断できます。
二つある副腎が両方大きい場合
この場合は脳からの目入れが増えているため両方大きくなってしまっている = 脳の下垂体 が原因。
二つある副腎が片方だけ大きい場合
この場合は副腎の異常のため片方だけ大きくなってしまい分泌量が増える = 副腎 が原因。
今回の場合は副腎が両方大きく、脳の下垂体 が原因との結果。
クッシング症候群の治療方法
一番良い治療方法は大学病院に行きMRI検査をし、放射線を当て治療。
原因となる根本を治療する方法。
しかし、この場合は週2~3回病院に行き、放射線を当てなければならない。
そのため時間面にも費用面においても厳しくなってしまうとのこと。
とりあえず現状を回復させるために「ADRESTAN(アドレスタン)」というお薬を処方して頂いた。
これが良く効く薬でした^^
でもちょっと注意もあったり!
クッシング症候群の薬を与える時はちょっと注意
検査を受けて夕方に犬を迎えに行って帰宅。
帰宅後のどが渇いていたようでお水をたくさん飲む。
朝にご飯を抜いていたため、お腹減ってるだろうというのと、薬を与えて早く治ればなと思い、ご飯の中にカプセル状の薬を入れてあげた。
薬の与え方や当日にご飯をあげてよいかなどは医師に確認済み。
でも、あげたタイミングが悪かった!
お水をたらふく飲んでお腹が大きくなっている時に、ご飯&薬を与えてしまったんですね。
そしたらお腹がパンパン!!!
凄まじい大きさになってしまった。
さらに、オシッコをしようとシートの上に行くもオシッコが出ない?
オシッコが出さえすればお腹の中身が出るから膨らみが減るはずなのに・・・。
これは推測だけど、ホルモン抑制が良く効いたために「多尿を抑制」となりオシッコが出にくくなったのかも。
ずっとお腹パンパンで、呼吸も荒くなってしまいました。
様子見しかないと思いつつも、動物病院に電話してみて「餌などが膨張していまったのかもしれないです。今日は様子見で異常があったら来院してください」とのこと。(文で書くとキツイかもしれないけど口調は優しい)
横たわっているのを他の犬が邪魔するのもあり、ずっとそばで夜も寝ないで見ていた。
そのうちオシッコをしてお腹も少しずつ普通に戻りました。
自分のミスで大事な家族を無くすかもしれない状況だったのでこればかりはさすがに焦りました。
かなり焦った出来事だったので、お腹パンパンの時は与えない方が良いと思います。
検査をしただけで治って戻ってきたわけではないので、いつもの多飲多尿の感じで水を飲んで、ホルモン抑制、オシッコ抑制となったらお腹に溜まり続けることになりそうなので。
またお腹に入ったご飯も水で膨らんだのかもしれないなと、今は思います。
ここ注意です。
アドレスタンでクッシング症候群が劇的に良くなった
薬を与えた翌日から水を飲む量とオシッコの回数が激減。
このブログを書いているのは薬を与えて3日目だけど、ほぼ昔の元気の状態。
病院に行く前は目が半分くらいの開きになり(動物は体調が悪くなると目の開きが悪くなる)焦ったけど、薬を与えて二日目から元気な時の目の大きさに。
元気になっている証拠。
1~2週間投与で改善する事が多いとのことだけど、かなり早く効果が出ています。
【実体験】犬のおしっこが多い場合はクッシング症候群・腎臓の病気の可能性あり!
多飲多尿というちょっとしたことから始まった今回の病気。
初めてのクッシング症候群。
今は薬でホルモン抑制しているだけで、根本を解決したわけではありません。
おそらく今後ずっと薬が必要となるかと思います。
それでも元気になってくれるのは嬉しい限りです^^
「最近ちょっとオシッコが多いな?」
「よく水を飲むなぁ」
と思ったら早めに動物病院へ行ってあげてくださいね。
少し長めの文章ですが、少しでも伝われば嬉しいです^^
犬の体重測定は大事
【追記】その後病状が悪化してしまっています。
体重が減ってしまっていて、家で犬の体重を計測できる体重計を購入しました。
この体重計のおかげで、小さな変化にも気付くことができて対策ができます。
早めに対応できれば「痩せすぎて手遅れ」という状況は避けられます。
個人的にはペットの体重が計測できる体重計は必須だと思っています。
僕としてはもっと早く導入すれば良かったと後悔しています。
→ 小型ペット体重計 「ペットくん」が5g単位で計測できてオススメ!病気の治療中、太り過ぎ、老犬の体重を量って対策をして長生き!
【追記】クッシング症候群と診断された子が亡くなってしまいました
一時期は良くなった犬ですが、診断から5カ月、介護をしましたが亡くなってしまいました。
とても悔しいし悲しいです。
もっと前にしっかりと対策できれば良かったなと思いました。
もしもう一度クッシング病と診断された時に戻れるならどう対応するか
クッシング症候群というのが初めて聞く名前で初めて対処したので、今もしもう一度戻れるならもっと上手く対処できると思います。
もし戻れたとしてやることは
多飲多尿が発覚次第すぐにしっかりとした検査をする 早めに小型ペット体重計 「ペットくん」を購入し体重を把握する 食べる量に注意し量が減ったら回数を増やして調整する。(体重の減少を最小限に) 食べる量がさらに減ったら早めに「バーミックス」で食べやすくして少しでも多く食べさせられるようにする 腎臓に効く「yum yum yum!健康マネジメント腎臓」も早めに試してみる 長生きしてもらえるよう「ミシュワン」ももっと前から与える
です。
腎臓に効くと言われる「yum yum yum!健康マネジメント腎臓」というごはんを購入しましたが、食べさせる前に容体が変わり亡くなってしまいました。
もっと早く買って試していたらもしかしたら好転したのかもとも思ってしまいます。今だったらもっと早くあげたいです。
またもっと長生きしてもらえるように「ミシュワン」を早めにあげていたらクッシング症候群にもならなかったのかも…と思っています。
これらに関しては別ブログに発症から亡くなるまでのカルテを基に書いていますので是非読んでください。
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