愛犬のチャチャが2018年年始にクッシング症候群になり5月に亡くなってしまいました。
以前「【実体験】犬のおしっこが多い場合はクッシング症候群・腎臓の病気の可能性あり!」という記事を書きましたが、初期は薬で回復したのですがやはりダメでした。
ずっとお世話になっていた動物病院の先生に思い出としてカルテのコピーをお願いをしており、コピーは無理でテキストとして経過を書いてくださったのをいただけました。
この記事ではクッシング症候群発症から亡くなるまでの経過を、頂いたカルテのコピーをそのまま書いていきます。
理由としては、記録として残したいという気持ちもありますが、クッシング症候群で悩んでいる方に参考にして欲しいという想いがあります。
僕はクッシング症候群を発症して最初は少し軽く考えてしまっていた部分もあります。
もっと最初から愛犬に出来る事を全力でやってあげたら今も生きていたかもしれない。
クッシング症候群で悩む人の力になれれば嬉しく思います。
※医学用語や薬の名称も出てきますが、分からなければ飛ばしてくださいね。
犬がクッシング症候群の予兆あり
2018年1月5日
体重 4.9 kg
多飲多尿、削痩、眼の開きが悪い
BUN 6.0↓ Cre 0.1↓ ALP 9481↑
リンパ球↓, 好酸球↓
2017年の12月にはたくさん水を飲みたくさんオシッコをするようになっていました。
2017年11月23日に書いた「生きてくれてるだけで嬉しい。」でも触れているけど、母犬も多飲多尿で薬で良くなったのもあり軽く見ていました。
年末に少しずつ症状が出て目が開かなくなってきたので通院が始まりました。
犬がクッシング症候群と診断
1月6日
ACTH 刺激試験 pre 17.7↑ post 50 以上↑
副腎の腫大
によりクッシング症候群の治療を開始
アドレスタン 10mg 1錠×1日1回その他 胆嚢に異常像あり
前日の検査の結果により「クッシング症候群かも」ということで治療を開始しました。
クッシング症候群はホルモンバランスが崩れる病気で、アドレスタンという薬で原因のコルチゾールを抑える対応がとられました。
下のリンクはクッシング症候群と診断された直後に書いた記事です。
>>> 【実体験】犬のおしっこが多い場合はクッシング症候群・腎臓の病気の可能性あり!
犬がクッシング症候群と診断されて 37日目
2月12日
体重 4.3 kg
投薬開始したら多飲多尿状態が改善していたが
また、多飲多尿状態になる
アドレスタン 10mg 1錠+5mg 1錠 ×1日1回に増量
薬を与えた直後は尿が減り目の大きさも元通りになり喜んでいましたが、しばらくするとまた多飲多尿となってしまいました。
そのため薬の量を増やしました。(1日で15mg)
犬がクッシング症候群と診断されて 52日目
2月27日
多飲多尿状態変化なし
アドレスタン 10mg 1錠×1日2回に増量
薬の量を増やしても改善が見られず。
さらに薬の量を増やす(朝晩に分けて1日20ng)
犬がクッシング症候群と診断されて67日目
3月14日
体重 3.8 kg
リパーゼ 3101↑
歯周病の治療として
ビルデンタマイシン 75mg 半錠×1日2回
胆嚢炎、膵炎の治療のため i/d ローファット
体重がついに4kgを割る。
これはかなりショックでした。
また色々な症状も出始めていました。
当時、診察前にスマホに症状をまとめたメモです。
頭がカクカク動く
横たわった時に舌が垂れる&戻らない( たまに
喉が渇いて起きる。舌を出してハァハァする。
寝起きで動き出すと足に力が入らないのかグシャァと倒れる。 →最初だけですぐにしっかり歩けるようになる。
前足の肉球の間の毛がない
鼻がつまってる?
出来る限りのことは聞きたかったし、全てに答えて欲しかったので事前にメモをして全部聞きました。
ゴハンを「ヒルズ 犬用 i/d Low Fat 消化ケア ドライ 」に変更しました。
犬がクッシング症候群と診断されて 75日目
3月22日
体重 3.76 kg
呼吸苦しそうな状態
BUN 6.6↓ Cre 0.2↓
抗生剤 バイトリル注射
皮下点滴
明らかに呼吸が以前とは変わった。
前回の「頭がカクカク動く」のは呼吸が一回の大きな吸う吐くではなく、3回くらい連続して吐くようになったからでした。(ハァハァハァァみたいな)
この診察時に先生に気になったことを聞きました。
「ぶっちゃけ、体重がどれくらいになったら危ないなという感じですか?」
体重が減り続けて明らかに軽くなってずっと気になっていたことです。
答えは「3.5を切るとちょっと危ないと思います」と教えてくれました。
ここから1日朝夕の2回の食事から朝昼晩の3回にしました。
犬がクッシング症候群と診断されて 76日目
3月23日
体重 3.94 kg
コルチゾール 7.4
甲状腺ホルモン(T4) 0.5
酸素室にて管理
甲状腺機能低下症の治療開始
チラージン 50 g 1錠×1日2回
この日は1日病院に預けました。
ゴハンの回数が増えて与える総量が増えたのもあって体重は少し増えました。
元気がなくなってきたため甲状腺機能低下症の治療開始。
薬投与で動きは活発になったのは嬉しかった。
犬がクッシング症候群と診断されて 84日目
3月31日
体重 3.6 kg
食欲低下
食用増進のため
レメロン処方
食欲が減り体重も減る。
食欲増進剤は元気になるも食欲が増えることはなく、逆にずっと動き回るため合わなかった模様。
食欲が減り食べる量も減る。
1回の量が少なくなったためゴハンを与える回数を増やした。
食事の与え方も工夫をしました。
エサをふやかしたり、「バーミックス」のミキサーでペースト状にしたり、口への運び方を工夫。
最終的にペースト状にするのが一番良かった。
体重を細かくチェックするために小型ペット体重計 「ペットくん」を購入しました。(4月3日)
この体重計はとても役に立ちました。
犬がクッシング症候群と診断されて 98日目
4月14日
体重 3.3 kg
多飲多尿状態少し改善
歩きまわれるようになった
給餌量増やしても痩せてくるため
カロリーが高い低分子プロテインに変更
1日に5回ゴハンをあげる日々。
でも体重が減ってしまうため、カロリーを増やして体重を増やすために「ロイヤルカナン 療法食 低分子プロテイン」に変更。
4月17日
4月17日に書いたメモ。 この日にも病院行ったのかな?
20180417
水飲むのは普通
オシッコの量も普通食欲減退
以前の4分の3くらい歩くのは問題ないくらい元気
家の中を歩き続ける。
リビングや他の部屋を行ったり来たり。
ずーっと止まらない。疲れたら寝る?
目があまり見えていない。
場所によるが壁に頭をぶつけることも。
でも、当たる前にカーブすることもできるので、「全く見えていない」わけではない?
鼻と耳も?【薬の残り】
アドレスタン 5錠
甲状腺ホルモンの 3錠
食欲増進剤 0錠
犬がクッシング症候群と診断されて 106日目
4月22日
体重 3.2 kg
低分子プロテイン好きではなさそう
変更したエサはニオイが強めだったのか、もう食べる気力がないのかあまり食べてくれなかった。
食べる量も減り、痩せていく。
歩くのもかなり弱弱しくなっていきました。
壁にぶつかるし壁沿いにどこまでも直進をする。
くぼみにハマってしまうと自力では抜け出せないため、気付くまでハマっている。
2~3時間周期でのゴハン、30分~1時間周期で動き出すためずっと見ているし寝る時間も無し。
犬がクッシング症候群と診断されて 119日目
5月5日
アドレスタン、チラージン処方
さらに体重が減る。
目も耳もほぼ機能してない状態。
さらにボケてしまったのかグルグルと同じ場所を周りながら走る。
「折りたたみ八角形ペットサークル」を持っていたので、この中で周らせる&ずっと見る。 これなら壁に強く頭を打ち付けることがないのでとても役に立ちました。
また、どうにかたくさん食事を食べて欲しい・改善して欲しいという想いで、クッシング症候群の病気の原因である犬の腎臓に効くと言われる「yum yum yum!健康マネジメント腎臓」というご飯を購入しました。
犬がクッシング症候群と診断されて 131日目
5月17日
朝 8:20 永眠
前日に演奏仕事を終えて帰宅し、寝ずに看病。
母が朝ゴハンをあげようと抱えたところ、既に息をしていなかった。
ゴハンの少し前までは呼吸してたんだけどね。
犬のクッシング症候群を診て下さった医師のコメント
カルテのコピーの最後に先生よる労いの言葉と共に処方についてメッセージがありました。
症状から推測するとおそらく下垂体性腫瘍が原因のクッシング症候群だったと思われます。 脳の病気に関しては、全身麻酔下にて CT、MRI検査を行わないと確定診断はできません。 チャチャちゃんは状態が悪かったため、麻酔に耐えられない可能性があるため、検査は行いませんでした。
素人の僕の見解ですが、クッシング症候群になったあと、最後はパーキンソン病などで舌の麻痺、目・耳・鼻の機能障害など起こしてしまったのかなぁと思います。
ずっと親身に診察をして頂いた先生・病院には感謝しかありません。 ありがとうございました。
もしクッシング症候群と診断された時に戻れるならどう対応するか
クッシング症候群というのが初めて聞く名前で初めて対処したので、今もしもう一度戻れるならもっと上手く対処できると思う。
もし戻れたとしてやることは
多飲多尿が発覚次第すぐにしっかりとした検査をする 早めに小型ペット体重計 「ペットくん」を購入し体重を把握する 食べる量に注意し量が減ったら回数を増やして調整する。(体重の減少を最小限に) 食べる量がさらに減ったら早めに「バーミックス」で食べやすくして少しでも多く食べさせられるようにする 腎臓に効く「yum yum yum!健康マネジメント腎臓」も早めに試してみる 長生きしてもらえるよう「ミシュワン」ももっと前から与える
です。
クッシング症候群と診断されて出来る限り早めの対応をできれば良いですね
今回、愛犬の病院のカルテを書かせて頂きました。
もっと早い段階で分かって対処していればもしかしたら治ったかもしれない。
もっと早い段階で体重に気を遣っていればもっと長生きしたかもしれない。
我が家で出来る限りのことをしたつもりでも、「〇〇していれば」とやっぱり気にしてしまいますよね。
亡くなるまでも書いてしまいましたが、僕自身クッシング症候群で亡くなるとは思っていませんでした。
クッシング症候群の怖さ、どうなるのかなどを知ってもらえたら嬉しいです。
多飲多尿などのサインも見逃さないようになれば嬉しいです。
今回の件で動物を飼っていくうえで病気になるならないは関係なく「体重計ペットくん」「バーミックス」の二つの道具は必須だと思いました。
近々、病気の時のゴハンの作り方の記事も書きます。少々お待ちください。
>>> 【徹底解説】小型ペット体重計 「ペットくん」が5g単位で計測できてオススメ!
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