犬の介護をしている中で考えていたことがあります。
介護で長生きさせるのは良いことか?
無理矢理長生きさせているのではないのか?
長生きさせるのは自分(人間)のわがままなのかな?
今、愛犬の介護をしている方は思っていたり、過去に介護をした方は思ったことはありませんか?
僕は思っていました。
去年に1人、今年に2人の愛犬が亡くなってしまいました。
色々と考えてたどり着いた結果を先に書くと
「愛情を持って長生きさせるのは悪いことなんかじゃない」
「愛犬は喜んでるよ」
です。
このページでは素人なりの僕の考えを書いていきます。
飼い主である人間の一方的な考えですが。
もちろん人の数だけ意見があるでしょうし正解も人の数だけあります。
ここに書くのは「僕の中での正解」です。
少しでも介護をしている方、少し大変だなと思っている方の力になれれば嬉しいなと思い書いてみます。
犬の介護で長生きさせるために無理をさせてる?
2018年に愛犬チャチャ(9歳)がクッシング症候群になり介護で頑張りましたが亡くなってしまいました。
2019年にはベル(17歳)とシロ(10歳)が相次いで亡くなりました。
介護や治療などをしていて「本当にこれが正解だったのかな?」と思ったりもしました。
チャチャ(9歳)の介護
愛犬のチャチャが2018年年始にクッシング症候群になり5月に亡くなりました。
チャチャのことやクッシング症候群について下記ページにまとめてあります。
4.9kgあった体重がどんどん減っていき、食べる量も減ったのでゴハンを上げる回数で補おうとして1日2回→3回→5回と増えていった。1回の量はほんの少しだけど。
頑張って食べてくれてたけど、どんどん体重も減っていく。
とにかく「食べなきゃ死んじゃうよ~。長生きしてよ~」という想いでした。
でもその時に
これって無理矢理なのかな?
人間のわがままで長生きさせようとしているだけかな?
とも思った。
ベル(17歳)の介護
ベルはチャチャの母親で病気もほぼなく健康でしたが17歳という高齢で弱まっていきました。
ベルもボケていってゴハンを食べる量が減って、最後のほうは流動食をシリンジ(注入器)で口に入れて自力で舌を動かしてもらって飲んでもらっていました。
これも
本当はもう食べたくないのかな?
もう疲れちゃったかな?
とも考えました。
またベルはゴハンを食べなくて水も飲まなかったので脱水になっていたので病院に行って点滴を打ってもらいました。最後は家で僕自身が皮下点滴(注射)を打っていました。
これも本当は良かったのかな?どうだったのかな~?と少しだけ考えます。
シロ(10歳)の場合
シロ(10歳)は介護はせず、持病の肺炎からの誤嚥性肺炎となり亡くなりました。
なのでゴハンに関しては特にないんですが、たびたび肺炎になり苦しくなり病院に連れて行って注射と酸素室に入って1日預けていました。
翌日にはケロッと良くなっていたんですけどね(笑)
でも何度も発症してしまったので何度も苦しい思いをさせてしまったなぁとも思いました。
・・・
後悔というわけではないんですがどこかで「無理矢理かな?」「飼い主の勝手な行動なのかな?」という考えは出てきてしまいました。
少し長くなってしまいましたがここからが僕なりの考えです。
愛情を持って長生きさせるのは悪いことなんかじゃない!と思う3つの理由
「自分の行動は正しいのかな?」など少し思いましたが、今は「間違ってなかった!と声を大にして言えます。
その理由は3つあります。
犬の考えはハッキリとは分からない
まず最初に「犬の考えはハッキリとは分からない」ということです。
なんとなくわかったりはできるけど、100%は分からないです。
気持ちを話してくれればかなり伝わるけど、言葉のやり取りはできません。
ましてや介護中の子は表情も弱まってしまっているので元気な時よりも感情を読み取るのは難しいと僕は感じています
だから、まず どれが正解で不正解・間違いかははっきりとは分からない という前提があると思っています。
悪いとは言えないし良いとも言えない。
だから気にしなくても良いこと、気にしても答えの出ないこととも言えます。
ある意味「間違いじゃない」と言えるという前提です。
そのうえでの自分の考えは次になります。
犬の介護で長生きさせると好きな飼い主と一緒にいる時間を増やしてあげられる!
「犬の気持ちは100%は分からない」とは書いたけど、1つ100%分かることがあります。
それは
飼い主のことが大好き
ということです。
目が合うだけで尻尾をぶんぶん振ったり、わざわざあなたのそばに座ったり、飼い主がいなくなると寂しくて鳴いたり、飼い主が帰ってきたら玄関まで走って迎えに来てくれたリ・・・。
もう飼い主が大好きなんですよね。
家の人・家族が大好きなんです。
年齢をかさねてもずっとその想いは変わっていません。(17歳の子と一緒にいて思いました)
大好きな飼い主=あなたとの幸せな時間を、あなたが作り出してあげてるのは最高のことをしてあげてると僕は思っています。
もうこの理由だけで「自分の行動は正しいのかな?」とか考える必要がないの大事な理由ですよ。本当に。
愛犬が喜ぶことをしてあげてるんだから。
前に我が家の愛犬のシロが呼吸不全になった時はゼェハァと苦しい状態だったんだけど近づくと尻尾を振るんですよね。 僕が心配して近づくと呼吸が荒くなるから程々に距離をとったり(笑)
どんな状態でも好きな人が近くにいることがみんなにとって一番の嬉しいことなんですよね。
嬉しいことをしてあげてるし、嬉しい時間をもらってるしあげてる状態で、お互いが最高の時間を作り出しているんじゃないかとも思います。
介護中でも愛犬の活力があり生きたいと思っている限り長生き&サポートしてあげるのが一番良い
何が正解か間違いかは正直わかりません。
ただし、「犬の意思」が見えればその意思を尊重してサポートしてあげるのが正解だと思っています。
例えば先日亡くなったベルは歩きたがっていました。
頭も持ち上がらず後ろ足の足運びも上手くいかなくても前足の2本は前に進みたがっていました。
だから僕は頭を支えて、腰や後ろ足も少しだけ持って自分で歩いて前を進めるようにサポートしました。
嫌がっているのを無理矢理やるのはやりたくないけど、自分の意思があるなら可能な限りサポートしてあげたい。
ゴハンも同じです。
介護では食事の回数を増やしましたが、チャチャも自分の舌を動かして飲み込んでくれました。
ベルはシリンジ(注入器)を使って口の中に入れてあげたけど自分の舌を使って飲み込んでくれました。
最後は飲み込むことすらしてくれなかったので、そこから先はしませんでした。
どこからどこまでをやるかは個々の自由です。
犬が生きようとしている限り、何かをしたいと思っている限りはやれるだけのことをしてあげたい。
介護中でも愛犬の活力があり生きたいと思っている限り長生き&サポートしてあげるのが一番良いと思っています。
それができているなら無理矢理でも飼い主の勝手な行動ではないという考えです。
ペットの犬や猫の介護で長生きさせるのは良いことか?無理矢理生きさせているのではないのか?を考えてみた。
「介護で長生きさせるのは良いことか?」
「無理矢理長生きさせているのではないのか?」
「長生きさせるのは自分(人間)のわがままなのかな?」
そんな風に考えた時もありました。
その時は「本当にこれは良いことをしているのかな?」と考えてしまいました。
だけど
という考えに辿り着いてからは、
自分のやっていることは間違っていない。愛犬が生きようと思っている限りは可能な限りサポートして一緒に過ごせる時間をできるだけ増やしてあげよう
と思い頑張ることができました。
これが「僕の中での正解」です。
一方的なこじつけな解釈かもしれないけど僕はこう考えています。
介護は正直、結構大変でしんどい時間も多いと思います。
無理しなければならない時間も絶対あります。
あなたのやっていることは間違いではありません。
少しでも介護をしている方、少し大変だなと思っている方の力になれれば嬉しいなと思い書いてみました。
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