僕は19歳の時に音楽の専門学校に入りました。
理由は「プロのギタリストになりたかった、上手くなりたかった」からです。
でも1年で辞めてしまいました。
今まで活動してきて専門学校について僕なりに思ったことをまとめたいと思います。
などを書きます。
全ての専門学校がどうこうではなく、僕一人の一つの意見として参考になればと思います。
「こういうのもあるんだな~」程度で見てくださいね。
専門に行く理由は色々ありますが、ここでは「プロを目指す人」に対して書いていきます。
またこの記事では「音楽の専門学校」を軸に書いています。
音楽の専門学校は技術を磨くのを目的としないほうが良い【ギター・ベース】
専門学校は基本として「専門的なことを学んで技術を学ぶ場所」だと思います。
僕も技術を高めて専門的なことを学んでプロになりたくて入りました。
実際に色々な事を学びました。
ただ、今ならこう思います。
音楽の専門学校は技術を磨くのを目的としないほうが良い。
ということです。
僕なりの考えを書いてみます。
音楽の専門学校は「コネ」と「仕事」を得るために行く場所【ギター・ベース】
今の僕が考える専門学校は技術を磨くのを目的としていく場所ではありません。
「コネ」と「仕事」を得るために行く場所
だと思っています。
「専門学校でしっかり学んで、次のステップ・卒業後にプロになっていく。」と考える人がほとんどだと思います。僕もそうでした。
でも、今は違います。
音楽を仕事にする場合は「実力」はとても大事な要素ですが、それと同じくらい重要なのが「コネ」です。
コネというとイヤらしい言葉に聞こえかもしれませんが、決して悪い意味ではないです。
業界の人と繋がっておくという意味に近いです。
仕事を振ってくれる人・紹介してくれる人と知り合いかどうか。
そういう方々に気に入られるかどうか。
仕事を得るために「コネ」は凄まじく重要だと感じています。
むしろ、実力があっても誰かと知り合いでなければ、誰にも知られていなければ仕事には結び付きにくいです。
また誰かと同じような実力の場合は気に入られているor知り合いのほうが選ばれやすいです。
例えば「ここにギター入れてほしいな~」「ライブで弾いてほしいな~」という場合に依頼者と仲が良い&気に入られている場合は声をかけてくれやすい状態になります。
繰り返しますが音楽を仕事にしたい場合は「コネ」は重要です。(本当に)
音楽の専門学校で「コネ」「仕事」を得るために実力をつけてから入学するのも一つの手【ギター・ベース】
「コネ」や「仕事」を得るために僕が考えるのは
実力をつけてから入学する
です。
「専門学校でしっかり学んで、次のステップ・卒業後にプロになっていく。」ではなく、入る前にできる限りの実力を持ってから入学するということです。
>実力をつけてから入学することで「コネ」「仕事」を得やすくなります。
これには様々なメリットがあります。
音楽の専門学校で実力をつけてから入学すると学校の講師・先生・職員に覚えてもらえるかわいがってもらえるメリットがある【ギター・ベース】
専門学校に入学してくる人のレベルはバラバラです。
入学時からとてつもなくレベルの高い人もいれば、初心者で専門で学ぶという人もいます。
いろんなレベルの人がいます。
ここで最初から実力が高く学校のトップレベルだとメリットがあります。
それは
生徒に接する学校の講師・先生・職員に覚えてもらいやすい。
ということ。
トップレベルの人は何かと目立つからです。
また経験上、上手い人は色々と頼まれやすい。
学校で頼まれやすい
例えば「新入生のための在校生の演奏」などでも在校生の力を見せるために上手い人が選ばれていました。
その在校生を選ぶのが先生達で「この生徒になら任せても良い」と思った人に声をかけます。
当然あまりにも下手な人には声がかからない。
さらにちょっとした演奏でも先生が演奏しないで生徒にやらせて弾かせる場面、さらには二人で演奏して説明という場面でも「〇〇、ちょっとこれ弾いて」など頼まれやすい。
覚えてもらうと何かと頼まれやすい。
頼まれるということは仕事に近い感覚です。
(ちなみに在校生の演奏依頼でギャラが発生するケースもあるようで「仕事」を得られたことになります)
有望株は先生に可愛がられる
また「有望株は先生に可愛がられる」というのもあります。
在学中に見たのが上手いベースの人は先生にとにかくいろんな場所に連れてってもらっていました。
学校の中での授業、先生のレコーディングの現場、ライブ・・・などなど。
この色々な経験をさせてもらえるのって、マジでめちゃめちゃ大きいんですよね。
多分先生は「この子を本気で一流に育て上げたい!」という気持ちが働くのかも。
生徒は全員平等ではないと個人的に思います。
やっぱりスゴイ人って可愛がられるんですよね。
さらに先生達に限らず他のメリットもあります。
音楽の専門学校で実力をつけてから入学するとレベルの高い生徒と仲良くなれる・将来のつながりができるメリットがある【ギター・ベース】
先生達に気に入られる以外にも実力があった状態で入学することでメリットを感じるのが
レベルの高い生徒と仲良くなれる・将来のつながりができる
というのがあるかと思います。
ちょっとここではものすごく客観的に物事を語っていきます。
ドライな書き方だけど今ならこう思うということです。
レベルの高い環境でさらに上達できる
僕が行っていた専門学校でのギター科は生徒をレベル分けしてA・B・Cクラスがありました。
Aがレベルの高い人たち、Cがレベルの低い人たちです。
レベルの高い人たちの環境に置かれることでさらに上達しやすくなります。
良い環境は上達には欠かせないことなのでこれは地味に大きいメリット。
これは「コネ」や「仕事」とは少し違うけど、それらにつながるメリットです。
レベルの高い生徒と仲良くなれる
レベルの高い生徒と同じクラスということで仲良くなれます。
同じクラスって結構大きいですよ。
さらに人は同じレベルの人と付き合っていきます。
冷たい言い方を言うかもしれないけど、「同じレベルの人と付き合う」のはかなり多いです。
メリット・デメリットで考える人も結構いて「こいつと付き合ってもメリットがないな」と思う人もいるんです。マジで、
だから自分の実力がある、レベルが高くなるのはレベルの高い人と仲良くなれる・付き合えることでもあります。
打算的ではなくても自然と付き合う人は決まってくるもので、やはり同じ環境の人と仲良くなりやすいんです。
仲良くなることの一番大きなメリットは次の事柄が大きいです。
将来活躍する人はレベルの高い人達
これは先日Facebookとかでたまたま専門学校の人たちを見かけて思ったことです。
専門学校時代にレベルの高かった人・活躍した人たちは、プロとして活躍している人が多い
です。
Facebookを見ながら
え!?こんな大物と仕事してたの!すごい!
まぁ在学中でもトップレベルの人ですごかったもんなぁ
と思いました。
在学中に優れている人はそのままプロでも活躍している確率が高い。
特に自分がアーティストとして活動するのではなく、スタジオミュージシャンなどの裏方として活躍する人は当時からレベル高い人が多いような気がしました。
もちろん「レベルの低い人は無理」というわけではなく、「レベルの高かった人は活躍している割合が高い」ということ。
そして重要なのがここから。
専門学校時代に自分が実力がありトップレベルにいれば、在学中のトップレベルの人たちと繋がりができます。
さらにトップレベルの人たちは将来プロとなる確率が高い。
トップレベルの人と仲が良い場合、付き合いがある場合は声をかけてもらいやすくなる。
さらに大事なのが、自分の楽器の知り合いと仲良くなる以外に別の楽器や作編曲をメインの人と仲良くなると将来仕事が得られやすくなります。
これは本当の話でこんな話も何度も聞いたことがある。
「ねぇ、誰かギターで良い人知らない?」
「それなら友達で〇〇くんって人がいてその人超良い演奏するんですよ。」
「じゃあこんどその人連れてきてよ」
実際僕もこういう話で読んでもらえたことも数回あります。
作曲家の知り合いからもレコーディングをお願いされることもあります。
この時に知り合いが売れていくにしたがって仕事も大きいものになっていきます。
実力がある状態で入学をする将来有望株の人と仲良くなれる可能性が一気に高まります。
繋がりって本当に大事なんです。
音楽の専門学校で実力をつけてから入学するために1~2年実力をつけるのに時間を使う【ギター・ベース】
実力をつけてから入学が「コネ」「仕事」を得るためにはオススメの方法です。
そのために
1~2年実力をつけるのに時間を使う
という方法も一つの方法だと思います。
中学・高校・大学を卒業した次に専門学校に入学する人が多いと思いますが、すぐにに専門に行かずに数年ある程度実力をつけるために時間を使います。
空白の期間が空くのを嫌う人もいるでしょうが、専門学校の恩恵を最大限に受けるには一つの手だと思います。
今すぐに入学して実力が程々の状態よりも、力を蓄えて入学した方が得られるものは大きい。
実力をつけるためにすること
そのためにすることは3つ
です。
自宅で死ぬ気で努力をする
家でできる練習を死ぬ気で努力しましょう。
1日に10時間や12時間、さらには16時間・・・とにかく寝る間を惜しんで自分の能力を上げます。
大変ですが、この1~2年が今後の運命を左右します。
希望の道に進むかどうかはこの時期の頑張り次第です。
毎日ほんの少しでも努力を続けることで大きな結果を残すことができます。
セッションなどで外に出て腕を磨く
家の中で自分だけで頑張る以外にも外に出て学ぶことも大切。
特に音楽の場合は自分でコツコツと頑張ること以外の他の人と合わせることが大切です。
これはいろんな人と実際に音を出すことで学べる事が多いので、その部分の能力も伸ばすのが良いと思っています。
セッションに行けばたくさんの年上・経験者とも会えるので多くのことを教えてもらう&盗めます!
死ぬ気で盗んで自分の力にしましょう!
音楽教室でしっかり学ぶ
音楽教室でしっかり学ぶのも大きな効果があります。
お金がかかるものの、何十年と音楽に向き合ってきた人のノウハウで教えてもらえるので、成長が爆発的に加速します。
個人でやられている人で優秀な人も多いですし、全国展開しているスクールは色々なノウハウを共有しています。
シアーミュージックやEYS音楽教室などは全国展開をしていて、マンツーマンで、レッスン代も安いのでオススメ。
音楽の専門学校の選び方【ギター・ベース】
音楽学校の選び方は色々ありますが、「自分がどうやって生きていきたいか」で選ぶのが良いかと思います。
アーティスト気質なのか、スタジオ系なのか・・・とか。
裏方で生きたいのにアーティスト系の専門に通うとちょっと違った方向に行ってしまいます。
ジャンルに特化した専門学校も気を付けてくださいね。
また「卒業生がどれくらいの割合でプロとして活躍しているか」もしっかり見てくださいね。
特にスタジオ系で活躍している人を輩出している学校は「音楽で大事な基本的な部分をしっかり教えている可能性が高い」とも言えます。
詳しくは別の記事でも書こうとは思いますが選ぶ際にはここら辺に注意してみてくださいね。
【経験談】音楽の専門学校は「コネ」「仕事」を得るために行くのがオススメ!場所。そのメリット&選び方の注意点。【ギター・ベース】
『音楽の専門学校は「コネ」「仕事」を得るために行くのがオススメ!』という自分なりの考えを書いてみました。
長くなってしまったので今回の考えをまとめます。
音楽の専門学校は
- 音楽の専門学校は技術を磨くのを目的としないほうが良い
- 音楽の専門学校は「コネ」と「仕事」を得るために行く場所
- 「コネ」「仕事」を得るために実力をつけてから入学するのも一つの手
- 実力をつけてから入学すると学校の講師・先生・職員に覚えてもらえる可愛がってもらえる
- 実力をつけてから入学するとレベルの高い生徒と仲良くなれる・将来のつながりができる
- 実力をつけてから入学するために1~2年実力をつけるのに時間を使う
- 音楽の専門学校の選び方は「卒業生がどれくらいの割合でプロとして活躍しているか」
入学時から実力がある(レベルが高い)人は、実力がない(レベルが低い)人と比べて遥かにアドバンテージがあります。
これは入ってみてわかったことですけど想像以上に違う。
最初からふるいにかけられるのに実力が低い時点で専門学校での一番の恩恵「コネと仕事」からは遠ざかってしまいます。
入学時に少しでもトップレベルに近い状態で入るのが良いです。
個人的に思うことですが、今だったらこういう部分に注意して動きます。
全部の専門学校・行きたい人に当てはまるかどうかはわからないですが「こういう考えもあるんだな」と頭の片隅に入れてみてもらえると嬉しいです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!