先日、坂本龍一(教授)さんの動画を検索していて「見城徹が作家・村上龍×音楽家・坂本龍一と本音トーク|徹の部屋 ♯8|AbemaSPECIAL【AbemaTV】」という動画をたまたま見つけました。
幻冬舎(出版社)の取締役 見城徹さん、作家・村上龍さん、音楽家・坂本龍一さんの会話。
三人は20代の頃からの仲で、思い出話に花が咲く番組で、とても貴重で面白い話を聞くことが出来ます。
その話の中で「教授が荒れていた」というはなしがあり、その番組を見たYoutubeのコメントが不思議だなぁと思いました。
坂本龍一の暴れっぷり
動画はこれですが、長すぎるので全部は見なくて良いです。でもこれは超面白いです^^
Youtube動画は削除されてしまいました><
この中で教授はかなりの暴れっぷりを喋ってます。
「ムカついて机を何度もひっくり返したりしましたね(笑)」
「店頭に飾ってある食品サンプルをぶっ壊したら、警察に捕まっちゃって(笑)」
というような話をしています。
話口調は動画を見てもらえれば、字面ほど冷たい感じは受けないので、機会があれば是非!
で、僕はこの話を聞いた時に
「いやー、面白いな~(笑) 天才はやること違うわw さすが(笑)」
と思って楽しんでました。
(もちろん、この行為を褒めたたえるものでも推奨するものでもありません)
Youtubeのコメントを見てみるとこんなのが書かれていました。
ちょっとガッカリだなぁ。
書かれていたのはこの書き込み。
人を殴ったとか、器物破損で逮捕されたとか、テーブルひっくり返したとかちょっとガッカリだなぁ。
才能があったとしても人として尊敬はできない。
これを見た時の僕の反応は
「え~!?なんでそうなるんだ~!?」
です。
ただただこの反応のみ。
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気になった部分は3つ
今回気になった部分は3つ。
という部分。
尊敬とかはそれぞれで良いのだけど、「ガッカリすることなんてないのにな」というのが強く思った事です。
良い曲を書く人が、素晴らしい人格とは限らない
「ガッカリした」ということは、違うイメージを持っていたということ。
「人を殴った、器物破損で逮捕された、テーブルひっくり返した」というのにガッカリしたということは、「人を殴らない、器物破損しない&逮捕されない、テーブルひっくり返さないような人物」が頭にあったんじゃないかと思う。(一般人ではこれが多数)
そんなはずないじゃないですか。
これは「作曲」に限らず。作詞でも、陶芸でも、絵描きでも、料理でもなんでもそう。
その作品と人格は必ずしも一致しない。
どんなに美しい曲を作る人でも、
どんなに美しい画を描く人でも、
どんなに美味しい料理を作る人でも、
「この人はこんなに良い曲を作るのだから、さぞや人格も素晴らしいのだろう」
「こんなに美しい画を描けるのは、心が澄んでるからだ」
なんてことは100%ではないんですよね。
一致する人もいるけど、作品通りとは限らない。
そんなことを言ったら、デスメタルの音楽をやってる人は「人を殺しまくってる」ような人達ですよね。もちろんそんなわけはないですよね。 そう思う人がいたら、もし偏見もいいところです。
僕も昔はデスメタル系のバンドをやってたけど、「死」とか「殺人」とか興味ないですし(笑)
坂本龍一さんに関しても「戦場のメリークリスマス」とか「Energy Flow」という名曲(美旋律)を作ったからって、聖人君子とは限らないと思います。
もちろん悪い人だという気はないです。
良い悪いではなく、人それぞれの性格があるだけなんですよね。
昔は怒りっぽかったし、ハチャメチャなこともしたというお話をしていました。
性格の悪い人でも才能があれば良い曲を書くし、性格の人でも良い曲を書く。
これって、すんごい普通の事ですよね。
創作と人格・性格は関連性はあるかもしれないけど、必ずしも一致はしない。
これが頭に入っていれば「ガッカリ」なんてすることはないのに。
ミュージシャンは変わった人が多い
自分自身もギタリストとして、ミュージシャンの一部の方々と会ったり話したりしてきました。
音楽やってる人は変わった人多いよ!!
素晴らしい演奏をする人も、素晴らしい曲を書く人も、素晴らしい歌詞を書く人も。
変わった人多いよ!!
全てを知ってるわけじゃないけど、中には捕まってもおかしくないようなぶっ飛んだ人もいると思う。
特にキレッキレの若い時期だったら尚更。
天才である教授が20~30代だったら、何があってもおかしくないな~って思ってしまいます。僕は。
教授に限らずミュージシャンは、何があっても不思議じゃないなぁと常に思ってます(笑)
この輪の中にいると「普通じゃないのが普通」ですから!
これもミュージシャンに限らず、クリエイターとして生きている人は当てはまると思います。
さらに「どこにも所属していないフリーランス」の人はその傾向が強まる気がします。
クリエイターあるあるな感じ。
言い方は良くないですが、みんなぶっ飛んでます。
一般人とはやっぱり違います。悪い意味で(笑)
「普通の人だったらこんなことしないでしょ?」というのは通じないのも多い。
一般常識という定規で計ろうとすると絶対失敗すると断言していいくらい。
クリエイターだから変わってるのか、変わってるからクリエイターなのかは分からないですけど、「変わってる人」は少なくはないというのが実感としてあります。
もちろん「あいつらは変わってるからなんでも許せ」とか言う気はないけど、変わってる人も少なくないということです。
当然、一般常識・一般教養を身につけていて、とても丁寧でしっかりした人もいるので「全員が変わっている」というわけではないですけど(笑)
芸事は芸事のみで評価
これは個人的な意見が強いんですが。
芸事は芸事のみで評価すればいいんじゃないかな
と常々思っています。
今回の坂本龍一さんでいえば、コメントを書いた人は「曲は良いけど、人としては最低だな。尊敬できないわ。」というもの。
別にいいんじゃない?
ミュージシャン・作曲家として尊敬していればいいだけじゃないかなと思うんです。
曲を作って・演奏するのが基本的なお仕事ですし。
人格とか人としてとか気にしなくても良い気がするんですよね。
もちろん「人としては尊敬できない」というのは間違っていないけど、どうでもいいなぁと個人的には思ってしまった。
これは僕が芸術と人格を分けて考えているのと、芸術をする人に人格を求めていない・どうでもいいと思っているからなんですが。
極端な話、最低な人間でも最高の音楽を提供してくれるならOKです。最高の音楽を聞きたいから。
シェフで性格として終わっている人でも、人類最高の料理を作ってくれるなら、僕はその人の料理を食べたいです。
「あの人は最高の音楽を演奏するけど、性格はアレだよね」
というのでもアリだと思う。
話したり付き合うとなるとちょっと話は変わってきますが(笑)
変な人がいても「この人はこういう人なんだな~」で終わりです。
そもそもクリエイターもそう見て欲しくない
そもそもミュージシャンやクリエイターたちは、「作品と人格は同一」とは見て欲しくないものだと思います。
「作品だけを見て欲しい」ものだと思う。
「アナタってそんなことする人だったんですね。ガッカリです」
こんな風に言われること自体、教授も「ガッカリです」と言いたいのかもしれない。
作品が好きならそれで良いと思うし、作品だけど見て欲しい。
色々な見方があるとは思うけど、作品がクリエイターにとっての全てだし、それ以外の部分を含めて見るということは「作品の本質を見ていない」ということになる。
作品以外の部分に左右されるのであれば、作品を見ていないということになる。
個人的に「作品と人格は別物」として見てあげた方が良いのかなと思います。
自分も含まれると相当窮屈だよね。
作品と人格は別物。「良い曲を書く人が、必ずしも素晴らしい人格とは限らない。」
長々と書いてみましたが、
という考え方をしていれば、そうそうガッカリすることなんてないのになぁと思うしだいです。
変なイメージや先入観があるからガッカリしてしまったのかな。
(行為が褒められたものかは個々で判断してくださいね。)
これで音楽がダメだったら別ですけど><
あと最後に強めに言いますが、「ミュージシャンはみんな性格がダメ!」と言いたいわけではないです。
変わってる人が多い&天才はもっと変わってる人が多いという感じです。
という、思ったことを書いてみました!!
作品は作品、人格は人格で楽しんでもらえるのが、受信者(リスナー)・発信者(クリエイター)ともに良いものだと思います。
僕は教授の音楽も人柄も好きです^^
3月に出たアルバムは「async」
動画でほとんど語られていない「3月に出るアルバム」はもう発売されていましたね。
「async」というアルバム。
こんな動画も!
「「J-WAVE SPECIAL RADIO SAKAMOTO EXTRA~坂本龍一ニューアルバム『async』緊急生試聴会~」 トーク部分」
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