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10000時間の法則の嘘と罠。 天才・プロになるために1万時間では足りない!

10000時間の法則の嘘と罠
先日「楽器が下手な人ほど練習時間が圧倒的に短い。」という記事を書きました。

この記事を読んでくれた人から「1万時間の法則というのがありますもんね^^」という言葉を頂きました。

僕が書いた記事は「音楽・楽器」というのを軸に書いたんだけど、「1万時間の法則」は当てはまらないなぁと思いました。 当てはまらないというか、それを信じ過ぎちゃうと罠にハマるなぁと。

1万時間の法則 とは

そもそも、「1万時間の法則って何?」という方のために簡単な説明。

マルコム・グラドウェル氏が提唱した法則で、偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手など何かの分野で天才と呼ばれるようになる人達に共通しているのは、10,000時間というこれまでに打ち込んできた時間が関係しているというもの。

マルコム・グラドウェルの著書「天才! 成功する人々の法則」ではこうも書かれています。

一万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのようだ。

音楽学校でバイオリンを学んでいる生徒を、ソリストになりそうなグループ、プロオケでやっていけそうなグループ、そしてプロオケは無理でも音楽の先生になりそうな3グループにわけて練習量を比較。ソリストになりそうなグループは計10000時間ほどで、練習量が他のグループよりも飛躍的に高い。

要は「10000時間」という数字がプロ・世界的に活躍するには必要な数字だという。
「物事をそれくらい時間費やせばかなりのとこまで行けるよ~」という感じ。

※バイオリンの話は「超一流になるのは才能か努力か?」という本にも取り上げられていましたね。

1万時間は何日で達成できるか

ここで「1万時間って何日くらいで達成できるの?」というのを分かりやすく書いていきます。
※時間は365日毎日続ける時間。

10000 ÷ 1時間 = 10000日 =27.3年
10000 ÷ 3時間 = 3333日 = 9.1年
10000 ÷ 5時間 = 2000日 = 5.4年
10000 ÷ 8時間 = 1250日 = 3.4年
10000 ÷ 10時間 = 1000日 = 2.7年
10000 ÷ 12時間 = 833日 = 2.2年

365日毎日を長時間続けるのはかなり大変ではあるけど、続けた場合はこのような結果になります。
最後の12時間という、1日の半分の時間を費やして2年かければ10000時間に辿り着けます。たった2年で。

1万時間では足りない

「1万時間の法則」というのはあるけど、なんとなく引っかかった点があるんですよね。

あくまで基準・結果として1万時間というのがあるというのは理解できる。
しかし、これをゴールとして見る人も多少はいるんだなぁと。

ゴールというか、目指すべき場所はもっともっと先で、こんなのどうでもいいくらいなんですよね。

1万時間じゃ全然足りない。

10000時間の罠

以前から常に思うことがある。

  • 才能のある人はさらに先へ行く
  • 才能のある人が下(若い世代)からたくさん出てくる

 ということ。
これはすんごい実感としてあります。

「10000時間」っていうのを基準としてしまうのはもう古くて、これが基準となってしまっているのは「」ともとれるし「」ともとれる。

音楽を基準として先に行く人は昔から・・・さらに昔以上に時間を費やしている人が多い気がする。もしくは質が上がってるからそこそこの時間で良いのかもしれないけど。
まぁ、1万時間なんてのはとうに飛び越してどんどん先に進んで行ってるわけです。

さらに、若い人達のクオリティの高さは恐ろしいなと。
ネットや環境・機材などの発達で凄まじい勢いで成長できてしまうもんね。

「10000時間」という時間単位ではなく、時間ごとの質が昔と今ではだいぶ変わってきている。

単純に技術の質で言えば、今の方が高いと感じる。
昔ではOKだった質に到達しても、今はそのレベルがゴロゴロいて「普通」になってしまっている。

時間というのを見過ぎていると色々と失敗するよね。

10000時間は初心者の基準

ここまで書いて思うのは、「10000万時間の法則」を気にするのは「初心者」のみで良い気がしてきた。(初心者だから気にするという意味ではないです)
ただ、いつまでたってもこの時間を気にしているようだったら、もしかしたら初心者なのかもしれないというのはあるかも。

最初は10000時間を目標にして、3割・半分程度過ぎたら、上達しているはずなのでもう気にする必要ない。
半分くらいまで行ったら「時間を費やす」ということがある程度習慣化しているので、さらにそれを伸ばす(量も質も)

こういう流れが良いのかなと思いました。

間という量は大事だけど、そもそものレベルが時代で変わってきている。10000時間はあくまで基準でもっと先を目指すべき

練習時間が圧倒的に短いということを書いて、1万時間の法則についての疑問が出てきて書いてみました。

  • 時間という量は大事だけど、そもそものレベルが時代で変わってきている
  • 10000時間はあくまで基準でもっと先を目指すべき

 これらを意識しないで1万時間というのがゴールになってしまうと、「罠」にハマったような状態だと思います。
この罠にハマらないようにしないとですよね。


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のり - norinori0107

ギタリストとして活動する中、1人でほぼ初海外で世界一周の旅に出る。帰国後演奏しながら株式会社を立ち上げ経営。役に立てることが嬉しいと思う性格。ブログのアクセスは月34万PV達成!(34万PV達成記事はこちら)、累計1100万PV達成。 ミルクティーとフルグラと甘い物と犬が好きです! ■ 詳しいプロフィール ■お問い合わせはコチラからどうぞ

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