「シングルタスク」と「マルチタスク」。
どちらが良いか、どちらがオススメか?
僕はマルチタスクの方が効率的でメリットが大きいと思っています。
とはいえデメリットや非効率というのも言われているのも事実です。
向き不向きや好き嫌いなどあるマルチタスクですが、
「マルチタスクは同じ時間で複数の作業を伸ばせるのが良い」
「作業効率が落ちても結果的に多くの結果を得ている」
「複数の作業を伸ばした先でそれぞれ結び付くのが一番良い」
などが気に入っています。
また後半に自分の実践している「シングルタスク+マルチタスク」の方法も書きます。
合う合わないは人それぞれですが参考になれば嬉しいです。
このページでは僕なりの考えを書いていきます!
マルチタスク、シングルタスクとは(意味)
先に「マルチタスク、シングルタスクとは」ということを少し書いていきます。知っている人は飛ばしてOKです!
マルチタスク、シングルタスクは元々はコンピュータの能力についての言葉。
コンピューターの用語が人間の行動や心理学においても使われ「仕事においての」マルチタスク、シングルタスクという意味での言葉として使われるようになりました。
マルチタスクとは
マルチタスク (multitasking) とは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することをいう。
例えば、携帯電話で話をしたりスマートフォンをいじったりしながら自動車を運転するような行為をいう。
シングルタスクとは
シングルタスク(single task)とは、一度に1つずつタスクを処理すること。
マルチタスク、シングルタスクの意味を簡単に書きました。
「複数の作業を同時にできるならマルチタスクの方が効率が良い!」
と思いがちですが、デメリットも多いようです。
マルチタスクのデメリット「非効率」「脳を損傷」「実はマルチタスクではない」
必須で理想的なマルチタスクですが、作業効率低下などのデメリットや勘違いなどが言われています。
マルチタスクは作業効率が80~95%も低下する
たとえば2つの作業をマルチタスキングした場合、それぞれ50%の処理能力を維持するわけではなく、80~95%も低下する傾向となる
マルチタスクは脳を損傷させる
人がマルチタスクをすることは脳を損傷させるなど生理的に重大な悪影響を及ぼすことがあることを示している。
マルチタスクではなくタスクスイッチング
多くの人がいうマルチタスクは、複数の作業を短時間でこなすタスクスイッチングの場合が多い。
などなど。
これらを見ると強すぎるデメリットで「マルチタスクは悪。やらない方がいいじゃん」と思ってしまいますよね。
でも!
それでも僕はマルチタスクをオススメしたい!
というか自分には合っている!
前置きが長かったですがここから自分なりの考えを書いていきます!
マルチタスクをオススメする3つの理由・メリット
僕が思っているマルチタスクのメリットは
という3つ。
実際に経験をして良いと思う点です。
マルチタスクは同じ時間で複数の作業を伸ばせることがメリットでオススメ!
マルチタスクの良さは「同じ時間で複数の作業を伸ばせる」ことです。
時間は有限で誰しもが1日24時間しか与えられていません。
時間って本当に大事なんですよね。
1時間で1つの作業を伸ばすより複数の作業を伸ばした方が効率的。
だからこそ一つの時間で複数の作業を伸ばせるマルチタスクはとても良い。
マルチタスクは作業効率が落ちても結果的に多くの結果を得ていることがメリットでオススメ!
「複数の作業を伸ばせる!」とは言いつつも作業効率は落ちます。
これは経験上落ちているのが分かる(気がする)。
だからこそデメリットとして挙げられて「マルチタスクはやめた方が良いよ」と言われてしまうのだと思います。
ただ、作業効率が落ちても結果的に多くの結果を得ていることがメリットです。
最終的に多くの経験値を得られるのが強みです。
シングルタスクとマルチタスクの作業効率に基づいた経験値を表にしてみました。
作業効率や経験値は個人の経験上の数値です。
シングルタスクの作業効率と経験値
作業時間 | 作業効率 | 経験値 |
---|---|---|
1 | 100% | 1 |
シングルタスクは1の時間に対して1つの作業をします。
作業効率はロスがない100%とすると経験値は1となります。
仮に1時間作業したら1の経験値が入ると思ってください。
次にマルチタスクを見てみます。
マルチタスクで2つの作業をしたときの作業効率と経験値
マルチタスクで2つの作業を同時にした場合は作業効率は落ちて体感的にそれぞれ70%くらいだと思います。
50%や20%などまでは絶対下がらないと思うんですよね。体感上。
その場合で計算した表はこちら。
作業時間 | 作業効率 | 経験値 |
---|---|---|
1 | 70% | 0.7 |
1 | 70% | 0.7 |
1.4 |
70%の作業を2つ同時に行うと得られる経験値は 1.4 !!
1つの作業の経験値は0.7と少ないけど、2つ同時なので1.4!
マルチタスクで3つの作業をしたときの作業効率と経験値
同様に3つの作業を同時進行させた場合はさらに作業効率は落ちると考えています。
60%くらいかな。
その場合の計算値はこちら。
作業時間 | 作業効率 | 経験値 |
---|---|---|
1 | 60% | 0.6 |
1 | 60% | 0.6 |
1 | 60% | 0.6 |
1.8 |
60%の作業を3つ同時に行うと得られる経験値は 1.8 !!
3つ行うと大変だし作業効率は落ちるけど、最終的に得られる経験値は1.8。
マルチタスクで4つの作業をしたときの作業効率と経験値
4つの作業を同時に進めた場合。
これは何をすれば同時に進められるかわからないけど、まぁ50%で計算してみます。
作業時間 | 作業効率 | 経験値 |
---|---|---|
1 | 50% | 0.5 |
1 | 50% | 0.5 |
1 | 50% | 0.5 |
1 | 50% | 0.5 |
2.0 |
1つの作業効率が50%って相当ダメダメだけど、でも4つ同時に進められれば得られる経験値は 2.0 !
シングルタスクの2倍ですね!
この理論上通りにいかないかもしれないけど、1つの作業をやるよりかは多くのことを得られている実感はあります。
3つ・4つ同時に進めるのは難しくても、2つを進めるだけでシングルタスクより多くの経験値が得られます。
また作業効率を高められればさらに多くの経験値が!
マルチタスクは複数の作業を伸ばした先でそれぞれ結び付くことが最大のメリットでオススメ!
ここまでは色々なところにも書いてあるし「それならマルチタスクの方が良さそう」と思える内容です。
でもそれ以上に大きいメリットだと思うのが
複数の作業を伸ばした先でそれぞれ結び付くこと
です。
複数の作業で気付きや新しい考えが得られる
複数の作業をしていると1つの作業で感じたことや考えたことが他の作業に影響することがあります。
Aだけを極めるのも良いしそこで得られることも多いけど、Bをやったからこそ得られることや気付いたことも絶対あるはず。
「あ~、Aだとこうした方が良いよね。」
「あれ?これってBにも使えるんじゃない?」
とか。
こういうことありません?
またAで感じたこととBで感じたことを組み合わせる・・・ということも可能です。
この「複数を鍛えたからこそ得られること」「複数を鍛えたからこそ結び付くこと」がとてつもなく大きいと感じています。
もう少しわかりやすく書いてみますね。
シングルタスクとマルチタスクの得られることの違い
複数の作業を同時に行るマルチタスク型のAさん、シングルタスクBさんがいます。
1つの同じ時間での作業量と経験値が以下の通りとします。
Aさんはバラバラに分けて、Bさんは一点集中をさせました。
Aさん | 3 | 4 | 6 | 2 | 4 |
---|---|---|---|---|---|
Bさん | 14 | 1 | 1 | 1 | 1 |
グラフにしてみるとこのようになります。
Aさんが左、Bさんが右。
Aさんは複数のことをやっているのでそれぞれの経験値が得られています。
この時に起こるのが「ある程度のレベルに到達したものが複数揃ったとき」に得られることがあります。
青列が2、黄色列が2の経験値を得た時に起こること
例えば、青列が2、黄色列が2の経験値を得た時に気が付ける内容もあります。
オレンジ列が4、茶色列が4の経験値を得た時に起こること
オレンジ列が4、茶色列が4の経験値を得た時に気が付ける内容もあります。
イメージとして
マルチタスクとは少し違いますが、「複数のことをやった時に気が付けること」のイメージとして色々な場面で言えます。
ゲームのRPGでも同じシステムがありますよね。
ドラゴンクエストで言えば、戦士の熟練度が6、武道家の熟練度が3になった時に新しい技を覚える。
ファイナルファンタジーで言えば、剣士と魔法使いが混ざった時に強力「魔法剣」を使える。
みたいな。
二つ以上のジョブ・職業が合わさって初めて覚えること・習得する特技などもあります。
会社で営業だけよりも製造も鵜やってみるとお互いの気持ちがわかったりしますよね。
リーダーや参謀といったポジションを複数こなしてみると色々な気付きが得られますよね。
音楽だったら、ギターだけでなく、ベースやドラム、キーボードをやってみるとか。
ベースやドラムをやったらリズム面やグルーヴを意識できるようになったり、キーボードで今までよりもコードに対して理解が深まったりします。
・・・
といった具合に、1日・1時間の短い単位でもこのようなことが起こりえます。
気付きや得られたことがあるとさらにスピードアップして進めたり、新たな作業や進むべき道が出てきたりします。
違うことを進めたからこそ気付けること、得られることが凄まじく有益です。
これは色々なことを同時に進めたからこそ得られるメリットです。
どちらが好みか
もちろん1つのことに集中してガンガン経験値を得た時しか得られないことがあります。
僕個人としては複数の特技や気付きを得て有効活用して進むのが好みなので複数の作業を同時に進めるのが好きです。
これはどちらが自分に合うかどうかなので良し悪しや優劣をつける内容ではありません。
シングルタスクを軸にしてマルチタスクをすることで効率を最大化!
「マルチタスクが良い!」と書いてきましたが、僕は完全なマルチタスクではないと思います。
マルチタスクはおそらく複数の作業を均等もしくはだいたい満遍なく進めることだと思います。
僕の場合は、
主軸となる作業をシングルタスクのように進めて、同時進行で他のことを1~2進める
です。
イメージとしては下記の表のようになります。
作業時間 | 作業効率 | 経験値 |
---|---|---|
1 | 80% | 0.8 |
1 | 50% | 0.5 |
1 | 50% | 0.5 |
1.8 |
主軸となるものはできるだけ集中。
その脇で平行して2つの作業を進める。
ハッキリ言って1つのことに集中するよりは全体的に作業効率は低下はしてしまいます。
しかし1つの時間に得られる情報量が全然違います。
主軸を決めることで体感的には下記グラフの右のようなイメージです。
例1
例えば今の状態でも3つ同時に進めています。
しています。
基本ブログの効率を下げないよう集中をして、Youtubeは耳から聞きつつ視界の端に見えればOK。
さらにTwitterも凝視をしなくても視界に入っていればツイートチェックはできます。
例2
また別の緩いパターンも。
などなど。
アニメは娯楽でもあるんですが、アニメレビューなども書いているため「次の記事のための仕込み」もできます。
またTwitterなどで流れた気になる記事や調べ物のページを開いて、ブログを書きながら気になる記事を少しずつ読み進めるなどもします。
記事を読まずにYoutube動画で画面だけで理解できるものを見ることもあります。
デュアルモニターでマルチタスクをしやすく効率を上げる
以前、「写真撮影に最適な机に早変わり」という記事を書いたときの写真ですが、モニターアームを使ってデュアルモニターにしています。
サブモニターが少し前に壊れて仮の小さいのですがこれでも充分。
メインの画面を二分割で作業しつつ、サブモニターに情報を流して視界の端で見ています。
使っているモニターアームは「Loctek フルモーションガス圧式モニターアーム USB3.0ポート付き D8」です。
高級な「エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 」も使っていますが、Loctekの方が性能が良いと感じています。半額以下なのに。
横並びや縦並びなどのタイプもあるのでPCでマルチタスクをする人は必須です。 作業効率が凄まじく上がります。
マルチタスクだけど力の入れ具合を変える
僕の場合は結局はマルチタスクですが、力の入れ具合を変えています。
このやり方の気を付ける点は
と考えることです。
「ながら」でも充分に理解できて得られることはたくさんあります。
集中しなくても理解できることは多いですよね。
「同じ時間で得られる情報を最大化させる」ことを考えています。
もちろん主軸がグダグダにならないように気をつけつつです。
ちょっと普通のマルチタスクとは違いますよね(笑)
でも自分自身はこのやり方がとても合っていると感じています。
↓主軸を最初に決めて一気に片付ける方法をとっています。
マルチタスクでも何が重要かをしっかり見極めるのが大事。
僕の好きな本で必読というほど良い「エッセンシャル思考」という本があります。
この中にはこのような図があります。
この本はあらゆる物事をシンプルに考えて、いらないものを削ぎ落す考え方が書かれています。
見つめ直すことが重要。
「今、何が重要か」
を教えてくれて考えるきっかけになる本です。
・・・と書くと「マルチタスクはダメだ」となりそうですよね。
図も「1つのことに集中しよう」という図ですし。
でも僕の方法で言えば「何が重要かを考えていらないのをそぎ落としたうえで」の主軸のタスクを実行します。そしてその時間内での情報を増やすという具合です。
時間内でエネルギーの使い方はかなり近い考え方です。
でも、いらないもを削ぎ落とす考えなどはとても勉強になった本です。
この事をしっかりと考えるきっかけを与えてくれる本の要約記事も書いています。
マルチタスクのメリットとさらに効率化させるオススメの方法。シングルタスク+マルチタスクで効率を最大化に!
マルチタスクのメリットや自分なりのマルチタスクについて紹介しました。
マルチタスクのメリットはとても大きいと思っています。
また自分の辿り着いた方法は当然気に入っていて自分に合っています。
マルチタスクでも力の分配ややり方次第で複数の作業を同時に進めていても問題はないというのが考えです。
どうしても1つに集中したい場合は他の作業をストップしてシングルタスクに戻れば良いだけなので、臨機応変にやっていくのが一番効率が良いと思います。
是非マルチタスク、複数の作業を同時に進めることを試してみてください。
なにかしら参考になれば嬉しいです!
マルチタスクのメリットまとめ/span>
- 同じ時間で複数の作業を伸ばせるのが良い
- 作業効率が落ちても結果的に多くの結果を得ている
- 複数の作業を伸ばした先でそれぞれ結び付くのが良い
- 主軸となる作業をシングルタスクのように進めて、同時進行で他のことを1~2進めることでさらに効率化
マルチタスクができない場合は無理をせずにシングルタスクを極める方が良い
マルチタスクは人によってはできない場合もあります。
作業への取り組み方は向き不向きで能力の優劣ではないと思っています。
マルチタスクができなければシングルタスクでがっつり経験値を積むのが良いと思います!
むしろ世間では「マルチタスクではなく1つのことに集中す他方が良い!」と言われてるぐらいですし。
「1点集中」の本も多数あり評価も高いです。
是非自分に合う方法を選んでみてくださいね^^