11月20日は子犬たち3匹の誕生日。
8歳になりました。
犬の8歳はもうシニアに入っていて、まずまずなお年頃。
だけど7歳から8歳になる間に色々とあったなぁと。
ちゃんと元気に誕生日を迎えてくれて本当に嬉しい。
自分の価値観や行動も大きく変わりました。
今回はそんなお話です。
ガンと宣告された犬
今年の4月のこと。
夜中に子犬の一匹 シロ の体調が急変。
咳をしていた前日、夜中にゼーハァゼーハァと呼吸をするように。
目の焦点も定まっていない。
確実に「ヤバイ状況」。
動物病院が開いた時間に合わせて行き診察を。
レントゲンも撮った。
シロは呼吸を整えるために病院奥にある部屋へ。
少しして診察室にて呼ばれる。
先生から言われたのは 「ガンです」 。
おーぅ、こんなサラリというのかよ~(笑)
こういうのって漫画とかドラマの世界の出来事だろう?(笑)
てな感じで思った。
レントゲンを見せてもらいつつ説明を受ける。
(その時のレントゲンの写真。見る人が見れば結構ヤバイとわかるはず。)
出来るだけ聞き洩らさないよう、覚えるようにしつつも頭の中では「ガン?マジかよ。いやいやガンって・・・」と考えていた。
次に「酸素室を家に設置してはどうか」と。
酸素濃度を高める部屋で、小型犬用のでそこまで大きくない。
話は続く。
「ご家族といるほうがストレスもないですし、みんな(他の犬たち)と一緒にいながらのほうが・・・」
ここで察する。
これは助からないやつだ。
一切「手術」というワードが出てこない話。
そして、完全に「最後を看取る」話。
もうどうしようもなくて、最後をどうするかの話。
いやー、これには驚いた。
たしかに容態は酷いけど、終わりですか(笑)
きっつい。
酸素室のパンフレットをもらい帰宅。
家にいた犬達が一斉に近寄っておかえりと言ってくれた。
朝から何も食べてなかったけど、この日は食べたいという思いが一切なかった。
こういうのって本当にあるんだなぁ。
夕方にシロを迎えに行く。
ほんの少しだけ呼吸は落ち着いたけど、まだまだゼーハァというのが多発。
家に着いても「ぐでぇ」とするだけで、1歩も動かない。 1歩どころかほぼ動かない。
目もうつろだ。
さらには呼吸も荒れる。
これはマジだなぁ・・・。
夕方以降家にいるとき、呼吸が荒れる度に近くに行ったり抱いてあげる(抱っこではないよ)
そうすると少し治まる。
だからずっと寝ないで待機。
愛情ってのはすごいんだよ。
それから翌日も午前に病院へ行きシロを預ける。
病院では喘息系の注射、酸素室での安静など色々な処置をして頂いた。
そして夕方に迎えに行く。
その毎日。
少しずつ良くなっている・・・と思ったらゼーハァしたりして安心していいんだがどうなのかわからない。
それでも病院に行ってシロを預けて、夕方迎えに行くのを繰り返していた。
回復してきたシロ
通院する毎日、注射や良い空気を吸ったおかげか回復してきた。
最初は「ガン」と宣告されたが、ガンの見方もできるが「肺炎」ではないかと。
肺炎の治療で効果が出たのもあるし。
その肺炎もだいぶおさまった。
毎日の通院が1日おきになり、1週間おきになり、1カ月おきになる。
今ではごくたまーに咳が出るくらいで超元気。
もちろん散歩もする。
めっちゃ笑顔(笑)
おまえ、数か月前「ガン」て言われて死にかけてたんやぞ!!(笑)
元気になってくれて本当に良かった。
歩けなくなる犬
シロが元気になった矢先、またひとつ問題が。
次は一番小さい チョコ 。
以前ヘルニアをやってしまってから、キビキビとは歩けないものの地力で動いていた。
だけど、ほぼ動けなくなった。
基本寝ているし、オシッコやウンチのために立ち上がるけど、その時には痛みで鳴く。
オーマイガーですよ。
ここまで容態が悪くなっちゃったか。。
少し前から通院して皮下注射をして、お薬を頂いて。
現在も通院していて、ほんの少しずつ良くなっている現状。
でも元気になると、動きすぎてまた痛めるのでこれまた大変><
俺がどれだけ心配しているかわかってんのか?(笑)
でもね、歩いてくれるのは嬉しいんだよね。
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生きてくれてるだけで嬉しい。
こんな日々を過ごしての子犬たちの誕生日です。
いやぁ、嬉しいよね。
シロは死の宣告を受けてからちゃんと生きて、誕生日を迎えてくれた。
チョコも足腰は弱いがそれ以外は元気だ。
もう一人のチャチャは特に何もなく元気。でもオシッコがたくさん出るので、ちょっと腎臓が弱り始めたかな?
そしてお母さん犬のベルは15歳だけどまだまだ元気。
咳が出ようが、動けなくなろうが、オシッコたくさん出ようがいいんです。
生きてくれてるだけで嬉しいから。
人間も生きてくれるだけで嬉しい
今回は犬の話を中心にしたけど、人間にも言えます。
僕は世界一周の旅をしている時にいくつか「死」というものに関わった。
僕が死にそうになったわけではなく、出会った人が死んだ。(思い返すと自分も危険な場面は数回あったや)
宿で一緒に過ごした人が2週間後に死んでしまったり、
エジプトにて何年も沈没してドラッグをやっていた人が心機一転帰国してマジメに働こうとして帰国。
帰国して飛行機から降りた時に心臓発作で亡くなった。
みんなで誕生日を祝って、その翌日に心が帰国する意思が沸き上がり、みんなで喜んでいたのに。
他にもいくつかある。
でも、やっぱりさ、死ぬのってキツイよね。
自分にとって思い入れがある人達はさ。
だからね、いま僕の周りにいる人は「生きてくれてるだけで嬉しい」んですよね。
思入れのある人達は特に。
別に頭が悪いとか、腕が動かないとか、働けないとか、そうだったとしてもなんでもいい。
生きてるだけで良い。
それだけで嬉しいよ。
自分の親や家族もそう。
色々と病気などもあるけど、生きてくれてるだけで嬉しいもんです。
生きてもらうために自分にできることは何でもするよ。
大変とかそういう問題じゃないから。
人は絶対誰かしらの「思入れのある人」になっているはずなんだよね。
「絶対に死ぬな!」までは言わないけど、誰しも誰かしらの「いてくれてるだけで嬉しい」という存在になっていると思うよ。
おわりに
今回、愛犬の話を書いてきました。
犬も人も何がいつ起こるか分からないですよね。
来る時はいきなり一気に来る。
「誕生日を迎える」なんて当たり前の日も来ない可能性がある。
だからこそ、そんな当たり前の日を当たり前に迎えられたのがとても嬉しい。
生きてくれてるだけで嬉しいよね。
そんな思いを抱きつつ犬達、家族、友達とこれからも接していきたいです。
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