最近「やる気が出ない」について考えています。
その日その日でやる気が出ないことはたまにあるんですが、大きなことを考えた時に極論ですが
やる気は意識次第
と考えるようになりました。
さらに極論として
やる気なんてものはない!
とさえ考えるようになりました。
「やる気がないのはダメ」とは言う気はないですが、考え方次第でやる気は出せるのではないかなと思うようになりました。
あくまで僕の中での考えでかなり偏った考えですが、「このように考えたらやる気はいくらでも出せる・動ける」となるかもしれません。
やる気が出ないのは危機感がないから
僕の今までの経験を思い返すと
やる気が出ないのは危機感がないから
と思うようになりました。
正確には「やる気」というものさえ自分にはなく「やるしかない」という気持ちになり動いていました。
常に危機感があったなぁと今では思っています。
僕の今までの経験を書いていきます。
やる気が出ないという気持ちはギタリストになりたい時には生まれなかった
僕はギタリストとして活動しています。
決してトッププロではないかもしれませんが色々とギャラを頂いて活動もしています。
高校生でギターを始めてからプロになりたいと思い、それからは常に危機感を覚えていました。
その理由は
などです。
全てにおいて
でした。
小学校からやっている人が多い中で高校生から始めたのは遅いと感じていました。
プロが「子供の頃は12時間練習していた」と平気で言うので「自分もそれくらいやらないとプロになれない」と思っていた。
僕自身がプロの子供の頃と比べて優れているとは思えなかったため常にヤバイと思っていました。
全てに「危機感」を覚えていました。
危機感が常にあったので「とにかく練習しないと、やらなくてはプロになれるわけがない」と考えて練習に時間を費やしていました。
またバンド(サポート)も一時期は10個くらい平行してやっていました。(良い悪いは別としてそれくらいやらないとダメだと思っていた)
やる気がどうのこうのというより、「このままではプロになれない。やるしかない」と思っていました。
日にち単位でやる気がない日というのはありましたが、すぐに「ちゃんとやらないと死ぬ」と危機感があったため、長期的にやる気が出ないという気持ちはありませんでした。
やる気が出ないという気持ちは株式会社の立ち上げでは生まれなかった
僕は会社の代表取締役です。
一番最初は何もわからず、法人登記も銀行口座開設も何もかも初めてで大変でした。
いくつも銀行に出向き法人口座の開設をしたのは今考えてもドキドキしたのを覚えています。
この時も「早く用意しないと会社として動くことができない」という危機感で、知らない・できないとか言っている場合ではありませんでした。
もちろんやる気が出ないなどの考えはありませんでした。
自分でやるしかなかったので。
やる気が出ないという気持ちは介護をしている時は生まれなかった
犬の介護は2年に渡り3匹の面倒を見ていました。
この介護は凄まじく大変でした。
などなどです。
という想いでした。
自分の行動や頑張らないと死ぬという危機感は凄まじいプレッシャーでした。
しかも寝れないからしんどいし、ストレスも溜まり過ぎていたし、家で「あ”~っ”!!!!」と叫んでしまうほど精神的にキツかったし「このままいけば鬱になるかも」と思えてしまうほどでした。
でも僕がやらないと家族を殺すことになります。
この危機感は本当に強いものでした。
やる気がでないとかやる気があるとか、そういう状況ではありません。
やらないと死ぬからやるしかないんです。
選択肢は1つしかないんです。
強烈な危機感のため「やる気がない」とかは一切ありませんでした。
この一件は「やる気ってなんだろう?」と考えるきっかけを与えてくれた件でした。
やる気が出ないという気持ちは世界一周の旅をしている時は生まれなかった
僕は世界一周の旅を一人でしたことがあります。
色々なことがありましたが、1つ本気で死にそうになったことがあります。
世界各国に行くためには色々な注射をしなければなりません。
その中で狂犬病は打っておいた方がいいけど僕は「犬に近寄らなければ噛まれない」ということで狂犬病の注射は打ちませんでした。
エジプトで旅中に自転車に乗っていた時に道の逆側にいた犬が急に僕の方に方向転換して追ってきました。
狂犬病はかかったら100%死ぬというものです。
だから犬が狂犬病ワクチンを打っていない野良犬に噛まれたら死ぬ可能性があるという状況です。
なので死から会費するために死ぬ気で自転車を漕いで逃げました。
この時の危機感は凄まじかったです。
逃げることにやる気が出る出ないの選択は有りません。
逃げないと死ぬからです。
やる気がでない場合は危機感を強烈に覚えればやるしかなくなる!
他にも色々ありますが、ここまで僕がしてきたことを軽く書いてみました。
どれも強烈に危機感を覚えた時は「やる気が出ない」という考えは頭に浮かびません。
本気でやらないと「死」が待っているからです。
ギターのプロになりたいのに自分がやらないとプロになれない。プロを諦める=ギタープロの「死」です。
介護をしないと愛する家族の「死」が早く来ます。
自分の夢のためには頑張れませんか?
家族が死ぬとなったら頑張れませんか?
この気持ちになったら、本気でやるしかない。
危機感を強く感じればやるしかなくなる。
すなわち
危機感を強く覚えるほどに意識を追い込む
これが出来れば、やる気が出ないというのは無くなります。
自分をめちゃくちゃに追い込むということです。
危機感を強烈に感じて追い込みまくればやらなければならなくなり、ある意味でやる気を爆上げさせることができます。
これをやらなければ自分が死ぬ
これをやらなければお母さんが死ぬ
これをやらなければ彼女・彼氏が死ぬ
他にも大切な人、自分の大事なものなどに置き換えてもいいです。
「〇〇になるとマジでヤバイ・・・」と思えるようなことを強烈に意識するようにすると本当に変わっていきます。
また「もしも一年後、この世にいないとしたら。」という本のタイトルにあるように、締め切りをつけるとさらに頑張れます。
1年後にできてなかったら死ぬ
1年後に親が死ぬ、だから〇〇になった姿を見せたい
など。
「明日死ぬ」としたら、多分昨日よりかは少しやりたいことをやると思うんですよね。
実際に死ぬのように強烈な危機感を覚えるのが大事です。
もしくは「どうしてもイヤだ」というようなものを当てはめて考えるようにしてみます。
強烈に事実として認識するように意識をしてください。
意思の強さ、覚悟の強さを持つことが出来れば「やる気」という概念すら自分の中には無くなります。
やるしかないですから。
さらに次に僕が感動・刺激を受けたお話を紹介します。
【紀里谷監督】夢があるなら、なぜ命をかけないの?
紀里谷和明さんはご存じでしょうか?
日本の映画監督で「新造人間キャシャーン」「GOEMON」「ラスト・ナイツ」などの映画を作っています。また宇多田ヒカルと結婚もしていました。
「ラスト・ナイツ」の試写会での質疑応答があり、その記事を読んでとても感動したことがあります。
引用は ログミーBiz さんの「夢があるなら、なぜ命をかけないの? 紀里谷監督が若者に檄」という記事です。
質問者:ありがとうございます。リスクを伴う選択をする時に、どういうモチベーションで考えたらっていうか、やったらいいかなっていう話で……。自分はマジシャンをしていて、将来マジックのテーマパークをつくるのが夢なんです。
まずイベント会社をつくろうと思って、起業したいんですけど、それには資金も沢山必要で、いろいろ失敗したら、借金背負ったりとかあるかも知れないし、色んなリスクがそこには、あったりすると思うんです。
しくじり先生とかいろいろ見まして、紀里谷監督って、他の人と違う人生を歩んでこられたと思うので、そういう自分のやりたいことに対してリスクを伴う選択をする時に……。
紀里谷:わかるよ。言いたいこと。例えば君が海外旅行しています。お父さんとお母さん、どっちが好きですか? どっちも嫌い? 誰が好き? 家族の中で。
質問者:父がよく味方をしてくれます。
紀里谷:誰でもいいよ。じゃあ、君が一番大切な人は誰ですか?
質問者:今、彼女はいないので、両親。
紀里谷:じゃあ、お父さんにしよう。
質問者:はい。
紀里谷:お父さんと旅行してます。2人でアフリカに行きました。で、お父さんが倒れちゃった。いきなり病気になって「バタン!」って倒れちゃった。どうする?
質問者:どうにかして助けたいですけど……。助けるために何か選択しないといけないですか?
紀里谷:いやだから、どうするんだよ? バタバタしてんだよ、お父さんが。どうすんの?
質問者:僕は処置の仕方がわからないので、携帯で救急車呼んだりだとか……。
紀里谷:「呼んだりだとか」とかさ、死んじゃうんだよ。
質問者:はい。
紀里谷:死んじゃうんだよ。呼んだりだとか? どうすんの? そのくらいの存在なの?お父さんって。死んでもいいの?
質問者:駄目です。
紀里谷:だったら、どうすんの? 今どうすんの? 今!目の前にお父さんがいるとして、どうすんの? 今!
質問者:人工呼吸なり、何かを……。
紀里谷:「何」じゃないんだよ!
質問者:はい。
紀里谷:そっから甘いんだよ。お父さんが死にかけてます。あなたはどうしますか? はい、どうぞ。
質問者:父を背負ってとにかく病院へ走る……。
紀里谷:それで?
質問者:……。
紀里谷:一刻の猶予も争うんだよね。
質問者:はい。
紀里谷:どうすんの?
質問者:……。
紀里谷:どうすんの?
質問者:とにかく自分じゃ助けられないので……。
紀里谷:本当にそうなの?
質問者:死にかけてるぐらいの病気というか、怪我だと多分……。僕自身の手じゃ助けられない。
紀里谷:じゃあそこでボーっとして見てるわけ?
質問者:あ、いえ。
紀里谷:じゃあどうすんの? だから、そこを言っているわけだよ。
質問者:はい。
紀里谷:それが今あなたが、自分の夢にチャレンジする態度だよ。何だかんだ理屈をこねくり回して、やらないことの理由見つけてるだけの話じゃん。
それくらいあなたの言ってる夢なんてちっぽけなもんなんだよ。欲しくも何ともないじゃん。だって自分のお父さんだったら何でもする。それですら、それですら言い訳見つけてんじゃん。
「私は何もできないから」とかさ。知ったこっちゃないじゃん。俺だって担いでる、どっか外出て、言葉通じなくたって。どうにかして医者探すね、俺は。何でもするね。俺は何でもする。命まで差し出せる。その状況なら。
紀里谷:あなたはやる前に「リスクがどうたらこうたら」とか言ってるわけよ。くだらないよ、そんなの。そんなので何ができんのよ? 多分、5年後10年後も同じこと言ってると思う。「私には夢がある」って言って。
単純な話だよ、皆さん。夢がある。いいですよ、そりゃ夢があって。やるんですか、やんないんですか? 今やるんですか、やんないんですか? それだけ。私にはお金がない、時間がない、資格がない、教養がない、どうだからこうだから。延々その話じゃん。延々……。
でもやればいいじゃん! やってみればいいじゃん。マジシャンのミュージアムつくる、あなたそんなすごいマジシャンなの?
質問者:いえ……。
紀里谷:だったら何故、練習しないの? 何でこんなとこに座ってんの、今。
~~
と続きます。まだまだ先があります。
本当にこの質疑応答は刺さります。
結局やるかやらないかだし、やらないなら終わるだけなんですよね。
やる気が出ない時は危機感が出てくるまでのんびりする
ここまではかなり強い内容のことを書いてきましたが、僕自身は「やる気が出ないときはやる気が出るまで放っておく」という考えを持っています。
実は結構緩い考えです(笑)
この放っておくといつか焦ったりする時が来ます。
その時が来たら頑張れば良いとも思っています。
例えば、夏休みの宿題を思い出してください。
ずっとやらないでいると8月の中旬になった時に「そろそろやらないとヤバイな」と思ったことはありませんか?
僕は9月の1週間前になると「この1週間で全部終わらせないとヤバイ!!」と焦ったことが何度もあります。
また仕事をやめて貯金を切り崩して生活をしているとして、当分はそこまで気にならないと思います。
でも、残り50万くらいになったら「あ、あと数か月で貯金無くなるヤバイ」と思う人が多いと思います。
いつか危機感を覚える日が来ます。
もし危機感を覚えないととしたら、「それくらいのものだった」ということでやらなくても良いという事でもあります。たいして重要じゃないという事が分かったので良かったことかもしれません。
危機感を覚えるまで放置しておく、そんな考えもありだと思います。
やる気なんてものはない!? やる気を爆上げさせる方法と「やる気は危機感次第」という考え【やる気が出ない人へ】
やる気は危機感次第、という僕の考えを書いてみました。
他人に対して「お前がやる気がないのは危機感がないからだ!」とは言う気はありませんが、こういう考え方でもやる気を出すことができるのではないかと考えています。
僕は自分自身に対してはこのように思っています。
わざと危機感を覚えるように意識して追い込んでいます。
もしやる気が出ない人は今よりももっと危機感を覚える考え方をしてみてください。
もしくは危機感が出てくるまで放置をしてみてください。
極論では思いますが、「こういう考えもあるんだな」と頭の片隅にでもおいておいてもらえれば嬉しく思います!